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[書評]ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語

元イェール大助教授、
トップクラス英語塾代表の斎藤 淳さん。
バイリンガル姉弟二人の父。

初めて本屋さんで目にしたのは、入り口すぐの新刊コーナーです。
目立つように特集されていたわけでもなく、メインの通りの裏側に平積みされていました。

この日、当初の目的は全然違う分野の本を探しに行っていました。
しかし目についた途端、本のタイトルも著者の経歴も、私の興味を引きっぱなしでした。

この本を選んだ理由

私は、中学生で初めて英語を習った時から大好きです。社会人になって英語を使う仕事をしていた事もあります(レベルはさておきですが…)
勿論子供達にも好きになってもらいたいと思っています。

第3子の息子が生まれて少し経った頃から、上二人の習い事をしたい旋風が巻き起こり、赤子連れでは付き添いもままならないので、自宅で英語を教えようとなりました。
一生懸命、インターネットで情報を調べ、本屋の洋書コーナーを漁り、海外サイトから無料教材をプリントアウトしたりして、教材を揃えスタート。

最初の数ヶ月はトントン拍子で親子ともに有意義な時間を過ごしていました。
しかし、息子が成長するに従って、目が離せなくなりました。
娘達も歯科矯正開始、それに伴って私も週2で深夜パートに行き、時間が取れなくなり頓挫。
おうち英語もお休み期間になりました。

数ヶ月前にパートも辞め、子供達の生活も落ち着き始め、やっと時間が取れそうな気配がしてきた所でしたので、すごくこの本を読まないといけないと思いました。

読むとお家で親子英語始めたくなる

英語習得のグローバルスタンダードな事が書かれており、なぜ日本人が英語を話せないかが分かります。
どうやったら習得できるのか、どの教材が良いか、英語の習い事選びの基準まで網羅されています。

完結に言ってしまえば、私がインターネット上で必死に集めた情報がキレイにまとまっている1冊です。
それはもう感動レベル。
もっと早くこの本に出会いたかった!と心底思いました。

そして、日本語を覚えるのに一気に高額なお金を必要としなかったように、現代社会において高額な英語教材はいらないと分かります。

本の中身は、基本編と実践編に分かれており、
いち早くテクニックを得たい人と、子供と英語についてじっくり知りたい人、どちらにもわかりやすい構造です。

現在の子育て世代が日本で受けてきた英語教育とは、全く異なるアプローチなので、基本編から読むのをお勧めします。

10歳過ぎたら手遅れ?

そんな事は決してありません。
幼い頃から英語を勉強していないから、日本人が話せない訳でもないです。
この本のテクニックは、子供だけに通用する物でもなく、第二言語習得プロセスに従っているので、大人も出来ます。
大人も出来るのに10歳とか年齢は関係ないです。

英語が話せるだけではだめな理由

2020年からは日本全国の小学校で英語が科目で成績評価の対象となります。
2018年からは先行実施する自治体もあります。
今後も子供の英語教育への関心は高まる一方だと思います。

しかし、英語は言語であり、コミュニケーションツールです。
中身が空っぽな人は、どんなに多言語が話せても、社会や会社にとって便利な人であって、魅力的な人では無いです。

世界で通用する人になるために、「知性と教養」を磨く。
これがやはり大事です。
それが英語で出来れば、世界という目標はもっと現実的になります。

この本には本当に全てがスッキリ書かれていました。

この本を道しるべにして、私も子供と一緒に英語習得していきます。
親子で一歩一歩小さな成功体験を。

サポート頂いた分は、書籍代やレベルアップの為のワークショップ参加費などに使わせていただきます。 質の良いものを届けられるように頑張ります。