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オメガモンを出す意義とは…「デジモンアドベンチャー:」第17~18話感想

第17話「東京決戦 オロチモン」、第18話「東京消滅カウントダウン」の感想です。オロチモン戦の展開がすごくよかっただけに、ニーズヘッグモン戦はオメガモンの安売り感があって残念だった。一応今回で東京大停電編は一区切りなんだから、18話はもう少し違った見せ方があったんじゃないかなと思います。

苦境を乗り越えてこそのデジモンアドベンチャー

17話はアイズモンから進化したオロチモンの猛攻を受け、一度は後退するも再び全員の力を合わせて立ち向かう――という展開。なんかアイズモンからオロチモンに進化するの、すごく違和感あるんですが、これ正規の進化形態なんですかね?18話で出てくるニーズヘッグモンはまあ同じようなフォルムだからわかるんだけど。

いったんはオロチモンから逃げることになるけど、子どもたちは再度オロチモンに戦いを挑みます。この「いったん撤退して再挑戦する」っていうのがとてもデジモンアドベンチャーっぽいなと思っていて、今までは1つの話の中でとくにピンチに陥るっていう展開がほとんどなかったから物足りなかったんだけど、今回は「苦境を乗り越えるための決意を新たにする」っていう流れがはっきり描かれているのがすごくよかった。

アポカリモン戦のオマージュ

再びオロチモンに戦いを挑む子供たち。先に行動を開始したのは太一とヤマト。そこに残りの4人が合流するという流れです。オロチモンの8本の首にメタルグレイモンとワーガルルモンだけでは手こずりますが、残りの4体が本体以外の首を引き付けてくれたおかげで無事に倒すことができた。この戦い方、完全に無印アポカリモン戦のオマージュですよね…めっちゃテンション上がりました。

そして最後のギガデストロイヤー…。てっきり今作では出ないのかと思ってたけど、ここぞというときにとっておいたんですね…。核ミサイルを連想させるとかそういう大人の事情で出せないのかと思っていたよ。

2度目のウォーゲーム

ストーリー的にも演出的にも最高だった17話に対して、18話は正直微妙だったと言わざるを得ない。まず今作2回目のウォーゲームオマージュで、カウントダウンとオメガモン。この流れは1~3話ですでにやっているので2回目はちょっとしつこい。ウォーゲーム出しとけば喜ぶでしょみたいな浅はかな考えはやめてほしかった。作画もなんかイマイチだったし。ヒカリとタケルの力を借りてっていうなら、無印ヴェノムヴァンデモン戦オマージュでウォーグレイモン、メタルガルルモンに進化のほうがまだよかったんじゃないかと思う。それにオメガモンが先に出ることで、この2体の強さが際立たたなくなるのが心配。

あと、太一とヤマトだけが立ち向かうのをほかの子供たちが見てるだけなのも違和感。一緒に戦うとか、敵は究極体だし2人を止めるとかのアクションがなにもないのはちょっと手抜きなんじゃないのか…。そしてヤマトの「太一」呼びもね、その前にいざこざがあってとかもうちょっと決定的な出来事を踏まえないと意義が軽くなる。

最初のアルゴモンはまあ置いとくにしても、そもそも究極体の敵が出るのが時期尚早なんですよね。成熟期のデビモン立場ないでしょ。今回みたいな中途半端な話をつくるくらいだったら、オロチモン戦で東京大停電編は終わりにして、新たな展開につなげるほうがよかった。タケルとヒカリの参戦も引っ張り過ぎだし、ここ数回の展開がよかっただけに18話は残念だった。

ただ、今回オメガモンを出すことに対する批判は制作陣もさすがに予想してると思う。そうじゃなかったら本当にただの間抜け…。ここでオメガモンを出す意義とか、成熟期のデビモンがこれからどう強くなるのかとか、今後のストーリーで視聴者にあっと言わせる展開や伏線回収を期待している。

次回はついにレオモン登場ですね。今作では死なないでほしい!

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