ホンダセンシングについて

(備忘録)
先日の息子と車の事故の件で保険会社との書類を見ていたところ、改めてわかった事が。

相手(加害者)のクルマの情報は全くわからなかったのですが、書類に車体番号が記載されており、GB7xxxxxxと。

ん?
現行フリードハイブリッドじゃん。割と新しい。
ならばホンダセンシング付きでは?と。

そう、ホンダセンシングは予防安全機能です。
衝突被害軽減ブレーキ、いわゆる自動ブレーキが付いてます。
なら、今回の場合止まれたんじゃ無いの?

ただ、現行フリードは2019年のマイナーチェンジ後にホンダセンシング標準装備となりましたが、その前はオプション扱いでした。
今回のクルマは付いてなかったのかも。

しかし、ホンダセンシングが有れば良かったかと言うと、さにあらず。

JNCAPは2016年は初めて予防安全性能の対歩行者テストを実施しました。結果、フリードは圧倒的最下位。
子供はNG、大人も止まれたの一度だけ(映像はOKシーンのみ公開)

JNCAP自動車性能試験結果 フリード
https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/120

ダメじゃん。止まれない。

※余談ですが、この試験参加は任意です。2016年は日産不参加。プロパイロット搭載のセレナがあるハズなのに。
この意味、わかりますよね。

しかしながら、ホンダセンシングがダメかって言うと、そんな事は無い。

現行のヴェゼルは素晴らしい結果なんです。

2021年のテストで、項目も増えており、点数比較はできませんが。
ヴェゼル2021年結果
https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/174

何でそこまで変わるのか。
しかもどちらもカタログ上はホンダセンシングの違いがある様に見えない。

元々ホンダセンシングは、単眼カメラとミリ波レーダーによって自動車や歩行者を監視してました。
(更にはバンパー内のソナーで近距離障害物も監視)

2014年に発表し、2015年1月にマイナーチェンジしたオデッセイに初搭載されました。

その後2017年に単眼カメラのサプライヤーを、日本電産エレシスからボッシュに変更し、カメラ性能が飛躍的に良くなったそうです。
歩行者検知はこれ以降で良くなった。

で、2019年にはカメラの夜間性能もアップ。
夜間性能はソニー製CMOSを使うトヨタが最強だったそうですが、ホンダボッシュもカメラにソニー製を採用。

更に、2020年にはミリ波レーダーをやめて、広角化した単眼カメラのみになりました(一応バンパー内の超音波ソナーも変わったらしい)。
サプライヤーはヴァレオ、画像処理にモービルアイ製EyeQ4を採用。

この最新バージョンでの結果が、前述のヴェゼルやフィットです。

フィット 2020年結果
https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/122

素晴らしい性能です。

ホンダセンシングと言っても、全く異なる性能、方式なんですよね。
ここまで考えて買ってる人ってどれだけいるのだろうか。
カタログ見ても性能差がある様には全く見えないですよね。

ちなみに、ホンダは原則としてモデルチェンジのタイミング以外ではホンダセンシングの構成は変更しない様なので、2016年に登場して長期に渡り販売してるフリードは、最新型買っても、初期型と同じ可能性が高いです。

つまりそのモデルが「いつ登場したか、いつモデルチェンジしたか」でホンダセンシングの性能が決まる様です。

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