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【フィールドノート】#02 台北②

台北Day2。

Day2はホテルにこもり、たまったクライアントワークにどっぷり浸かる。のはずが、ワークはそこそこに、なぜか漫画「とんかつDJアゲ太郎」を再読破することに。iPadと Kindleのせいで、旅先でも読みたいと思ったらすぐ読める本が増えてしまった。幸か不幸か。なお、本作はとてもすばらしくすきなので、またどこか別に取り上げたいと思う。

洗濯する。

一週間の外泊となったとき、着替えをどうするか悩むところだ。最近は、専ら2セット程度の服と下着だけを詰め込んで、ホテルで洗濯することにしている。貴重な旅の時間をとられるだろう?と思われるかもしれない。実際、時間はとられるのだけど、荷物がかさばるのが嫌いであるのと、洗濯すること自体が結構すきだったりする。

ところが、台北は湿度が高かったせいか、全然乾かない(笑)。

このTシャツをみてもわかるとおり、下に行くほど濃い色になっている。つまり、乾かずに、水がそのまま下に向かっていってる状態である。(周辺減光もあるが、明らかにグラデーションとなっている)

ファストショッピング。

下着も靴下もイマイチ乾かない、流石に困った、ということでユニクロみたいなのはないのか?とiPhoneで探す。検索したら、ユニクロがあった。それはそうか。そして、気分転換に、お買い物へ。

路上にはローカルな出店というか、露店というか、販売車が見られた。野菜や果物を売っていた。アジアの都市部ではこういう販売車をよく見るけど、どこでとった野菜なのだろう?といつも思う。日本では自然と農作の景色が浮かぶのに、海外となると途端に浮かばない。そのたびに、ああ自分が知らないことは本当にたくさんあるのだ、と考えてしまう。

その一方で、ユニクロ万歳、スタバ万歳、ファミマ万歳。大都市には必ずある。グローバル経済の恩恵といえるかどうか。世界はファスト化していることを体感。世界の大都市には、もう手ぶらでもいけるのだろう。手ぶらで行かないけど。

写ルンです。を室内でフラッシュ焚くと、ファッション誌やサブカル誌でみられるモード感のある写真になる。やっぱり、写ルンですで室内撮影は厳しいなあとも思う一方、この手の写真は写ルンですでないとなかなか難しい。

バイクと土地。

お散歩(買い出し)中、大量のバイク路駐に遭遇する。走ってる数も路駐の数も、日本と比べてとても多い気がする。

信号待ちから一変、スタートダッシュで飛び出すバイクの群れ。台北市内は東京都心部より移動距離が短いからだろうか。小回りがきいたほうがよさそうだ。徒歩で移動していても、東京都心部は意外と広いのだなと感じる。たしか、日本で一番バイクの数が多いのは長崎と聞いたことがある。坂や狭い道が多いので、軽自動車でも通れない道が多いから、とか。ナンバーも4桁では足りなくなって、5桁のものも存在するという。このように、よくみかけると乗り物は、その土地の表現の一つといえるようでおもしろい。

夜は、偶然、台北出張の予定が重なった友人(兼クライアント社長)と、台湾料理をいただいた。台北駐在員の夜遊びの話や学生時代の恋の話から、ビジネスの話、交渉の話、ポスト資本主義の話と、なぜここでこの話をしてるのか、とても不思議な気持ちになった。5年来の友人だけれど、5年前はこんな絵は想像だにしていなかった。

不思議なもので、旅に出ると昔の記憶がよみがえる。目を覆いたくなるほどの記憶と、目の前に次々と現れる景色。

写真は記録ではないから、記憶をたよりに書く。フィールドノートも記憶の記録であるんだろう。

all photo by tomohiro sato.

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