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麻酔科専門医試験の勉強法

2019年5月に出産、産後4ヶ月で専門医試験を受験しました。産休、育休で周囲の状況がわからないまま勉強を進めました。あくまで一例報告ですが、何かの参考になれば幸いです。


筆記試験

・過去問。とにかく過去問。
・まずは3年分を解く。完璧にするのではなく、7割くらいでザーッと一周。問題のクセや頻出問題を把握する。
・最低、3年分を三周。
・余力があれば5年分を三〜五周。
・7年分やりましたが、そこまではいらなかった。
・過去のB問題がA問題に出ることがあるので、A,B問題は完璧に。
・直前はとにかくA,B問題をしっかり。よく間違える問題を中心に覚える。


口頭試問

・過去問は学会HPからダウンロードできます。
・各種ガイドラインもダウンロードしましょう。
・対策本(青本と呼ばれるもの)を購入。
・対策本をザーッと一読した後、1問1問を声に出して解く練習をする。
・対策本はなくてもよかったかも。
・4年分を音読二周くらい。
・直前は筆記で力尽きて、音読すらしていなかった。
・ガイドラインのアルゴリズムはこまめに確認する。


【参考図書】
対策本がなくとも、これがあれば過去問に対する答えは作れます。

『麻酔科トラブルシューティングAtoZ』

『カラー写真で一目でわかる肺外科手術の麻酔』

『MGH 麻酔の手引き』

『あっという間にうまくなる神経ブロック上達術』

『臨床小児麻酔ハンドブック』



実技試験

・学会HPにはたいした情報なし。
・「さらりーまん麻酔科医」先生のHPの体験談を読んで、どんな問題が出るのかを把握しました。
・口頭試問対策をすれば、およその実技試験は大丈夫。
・確認しておいた方がいいのは以下のものくらい。
・他は日頃、麻酔をされていれば問題ないかと。
(硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔、CVや肺静脈カテーテル、経鼻挿管など)

【確認事項】
・蘇生(ACLS、BLS、PALS、NCPR)
・神経ブロック(頸部、上肢、体幹、下肢)
・気管支ファイバー(ファイバー挿管、気管分岐)


試験当日の心構え

・試験開始前は、とにかく過去問を確認しておく。
・A問題をミスなく取る。ここで9割以上取れたら、多分大丈夫。

・B問題とC問題は難しい。難しすぎて誰も解けない。
・リラックスして、わかる問題を確実に解いていく。とはいえ、わからない問題もめちゃくちゃ多いので、最後まで心を折られないように頑張る。

・B、C問題後は、会場がお通夜のようになっていました。
・自己採点では、A問題は94%、B問題は5割、C問題は5割以下の正答率でした。それでも合格できました。



【追記】2020/9/20

今年はコロナもあって大変ですよね。でも、最後まであきらめなければ大丈夫です。皆様のご健闘を祈ります。

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