見出し画像

「いいね」の裏側を想像する。1000回のスキをありがとうございます。


少し前にnoteにログインしたときのこと。衝撃の光景が目に飛び込んできました。


図1



スキが、1000、回、だと……!? ( ; ・`д・´)



驚きのあまり、思わずパソコンを閉じました。パソコンを閉じて数分後。恐る恐るふたたび開けると、そこには紛れもなく、可愛いハートマークと「1000回スキ」という文字が。



本当に、スキが、1000、回、だと……!? ( ; ・`д・´)



これはもう、とんでもないことです。

自分が書いた文章を読んでいただける。それだけでも凄いことなのに、さらに1000回も「この記事が好きですよ」と意思表明をして頂いた。

嬉しくて嬉しくて、言葉がありません。本当にありがとうございます。



今回は、お礼の気持ちも込めて「スキ」の裏側について書きたいと思います。




「スキ」の数ではなく、「スキ」してくれる人を想像する


なにかを創作する人というのは、「誰かに自分の作ったものを見て欲しい」と思うものです。多分に漏れず、それは私も同じ。書いたものを発表するたびに「誰かが読んでくれたら嬉しい」「できれば反響が欲しい」という下心があります。

とはいえ、なかなか簡単にはいきません。

せっかく書いた作品が誰にも読まれなかったり、期待したほどの反響がないこともあります。特にnoteのようなプラットフォームでは、「スキ」や「いいね」、あるいは閲覧数という形で、自分の作品が「数字」として評価される機会が多いです。

頑張って書いたのに、「いいね」が少ない。
同じジャンルのあの人は評価されていて、自分は評価されない。

そんなことを考える時もあります。


その度に私は、ある人の言葉を思い出すようにしています。

「よく考えてみ。いいねの数字を具体的に考えてみると、それって実はとんでもないことだよ」

ということを。



「いいね」の数字を、具体的な人の姿にして想像する。


たとえば、「スキ」が「5」だとします。

「5スキ」

人によっては、少ないと思われるかもしれません。

でもこれを、具体的な「人」で想像するとどうでしょうか。


「5人の人が、自分の作品を『好き』と言ってくれる」


身近にいる友人5人が、自分が書いたものを「面白いよ!」「この文章、好き!」と言ってくれるわけです。批判するでも貶すでもなく、褒めてくれる。

少し照れ臭いけれど、嬉しいですよね。


さらに増やしてみましょう。

「10スキ」

自分のまわりで、10人の人が「作品よかったよ」と言ってくれるわけです。10人といえば、クラスの1/3くらい。クラスの1/3が支持してくれる。想像すると、ちょっと震えませんか? それだけ支持を集めたら、学級委員長選で勝てそうですよね。


もっと増やしてみましょう。

「50スキ」

これだと、クラス全員+αの人が読んでくれたことになります。知人友人だけでなく、面識のない人も含まれるでしょう。会ったこともない人が「面白かったよ」と言ってくれる。自分の思いや考えに共感してくれる人が50人いたら、どんなプロジェクトでも成功できそうな気になりませんか。


さらにさらに増やしてみましょう。

「100スキ」

想像するだけで、卒倒しそうですよね。

私の高校は一学年およそ100名でした。その100人全員が自分の作品を読んでくれて、良かったよと表明してくれる。すごいですよね。現実でそんなことがあったら、次の日から学校にいけなくなりそうです(笑)



こうなってくると、1000回のスキを見てPCを閉じた私の気持ちが、想像していただけるかと思います。



ひとりでカウンターを回していた個人サイト時代


少し昔の話をしましょう。

私が創作を始めたのは中学生の時でした。高校生の時には「Yahoo!ジオシティーズ」という無料サービスを利用して、個人サイトを作っていました。そこに自分の作品を発表していたわけですが、このサイトがまったく読まれませんでした(笑)


小説と詩を発表していたのですが、びっくりするくらい見向きもされませんでした。ネットの海の深くに沈み、あってもなくても誰も気付かないようなサイトでした。


当時の個人サイトには「カウンター」というものがありました。『あなたは○○人目の訪問者です』と書かれたあれです。有名なサイトさんでは、キリ番と言って、キリのいい数字を踏んだ訪問者に対してお礼を伝えたり、リクエスト作品を提供したりされていました。

今だから言えますが、私はこのカウンターを自分で回していました

訪問者がいなかったので、1日に1つも回らなかったんですよね。それがあまりにも悲しくて、「1日1回」と決めて、自分で自分のサイトを訪問し、カウンターを回していました。(今だとGoogle AdSenseなどで一発アウトですね)


そんな暗黒期時代(いわゆる中二病)を経て。


今、まさかの「1000回スキ」を頂いてしまったわけで。

これはもう、本当に、ただただ感謝しかありません。



評価して頂いた作品はなにか。


改めて「どんな作品が読まれているのか」ということを調べてみました。


一番多かったのはこちら。

ブロガーのちきりんさん、そしてワーママはるさんが話題にされた「普通の門とピンクの門」という言葉に着想を得た体験談です。

頂いた反響の多さに驚きつつも、同じような思いをされた方がたくさんおられたのではないか、と複雑な感情も抱きました。数字を見て嬉しいと同時に、単純に喜べない気持ちもあります。

『普通の門とピンクの門』 - Chikirinの日記
#398 男と女と見えてる世界 - ワーママはるラジオ


次に多かったのはこちら。

産後の夫婦関係、暗黒期について書いたものです。

実はこの記事。あまりにネガティブすぎる内容だったため、最初は発表するのを躊躇いました。いざ発表しても、「誰かを不快にさせてしまわないだろうか」と考え、一度、非公開にしていたこともあります。

ですが縁あってtwitterで紹介していただき、想像以上の反響をいただきました。この時も反響の大きさに「やばい、twitterのアカウント消さなきゃいけないかも」と焦っていました。(100スキで学校に行けなくなるのと同じ思考です)

いただいた感想には、ご自身の辛さを吐露されている方もいて、そんな方々が少しでも穏やかに過ごされていたらいいな、などと(なにもできないのですが)願っていました。



こうして振り返ると、明るい話が少ないんですよね。



私自身は、ハッピーエンドが好きです。読み終わった後に明るい気分になったり、心がすっきりするようなお話が好きです。ですが、なぜか自分が書くとなると、途端に真逆のものが出来上がってしまいます。読了感がいいとは、お世辞にも言えない気がします。

なのでせめて、読んでくださった方には、私の文章を通して、心に抱えたモヤモヤや言葉にできない感情を「文章の中に置いてくる」ような気持ちになっていただけたらと思います。「重たい思いの供養場所」みたいな形で利用して、心が軽くなるお手伝いができていたら、幸いです。




最後になりますが、この度は1000回分のスキをいただき、本当にありがとうございました。重ねて、厚く御礼申し上げます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

お心遣いありがとうございます。サポートは不要ですよ。気に入っていただけたら、いいねやコメントをいただけると、とても嬉しいです。