安定を捨てたスリリングな老後
私がもし48歳で留学をしていなかったら、私にはおそらく安定した老後が待っていました。
子供が成長し、独立し、子育てを終えた私は旦那と猫とのんびりと暮らす。
子供がいなくなり広すぎる我が家。思い出が詰まっていて捨てるに捨てられない荷物たち。学費の支払いを気にしなくていい生活。
私はそんな安定した生活を捨て、不安定だけど、敢えてスリリングな人生を選択しました。(鳥かごから出た?)
これが正解なのか不正解だったのか、全然わかりません。
今の私は、20代や30代の子たちと一緒に英語の授業を受けていたり、イタリア人とブラジル人とトルコ人とボウリングしていたり(←みんなおったまげるほど下手くそ)、いろんな外国人に手相占いしていたり、アイリッシュパブで名前の読めないビールをかっこつけて飲んでいたり、バスで知らないおばさんが話しかけて何を言っているのかさっぱりわからないけど、なぜか会話になっていたり、ダブリンの大通りの道の真ん中で段差に気づかず思いっきりずっこけたら日本語の話せるバングラディシュ人に助けられていたり。
とまぁ、2年前の自分が今の自分を見たらびっくりするくらい予想のできない生活をしています。
初心者アラフィフがIELTSを受験
そして私はIELTSを受験するのです。それはアイルランドで8か月留学をした人は義務になっている受験。IELTS・ケンブリッジ・TAIのいずれかの英語のテストを受けなければいけません。
ということでいやいやながらも受験してきました。そして無事終えました。
歴代最低点を記録してしまうんだろうなと思いながら、受けなきゃいけないのでしぶしぶ行ってきました。
こんな体験も日本でおとなしくしていたら、経験しなくて済んだことです。
でもやってみたら、意外に楽しかったんです。そう思える自分にビックリです。
と言っても、リーディングもリスニングもさっぱりわかりませんでした。
でも限られた時間の中でむりやり答えを埋めました。採点が恐ろしい。たぶん0点😅
ライティングは2つ課題を出されてそれについて英語でまとめなければいけません。小学生の日記のような英語でひたすら打ち込みました。そしてなんとか時間内に制限の文字数を書くことができました(それだけで満足)。
スピーキングは、どんな質問でも止まることなく答えてやると意気込んでいたら、逆にしゃべりすぎて、途中で面接官のおばあさんに何度も止められてしまうというくらいしゃべりました。
と、まぁ、撃沈はしたようなしてないような感じでテストを終えることができました。テストの点数は期待してないけど、テストを無事受けられただけでもいい経験になったなと思いました。
まさか50歳になって、この私が英語の試験勉強をするとは思いませんでした。
予想通り、自分がアホなのもよくよくわかりましたが、それでもいいのです。結果より経験したことに満足です(でももう二度とやらないけど)。
ま、安定を捨ててよかったのかどうかは死ぬときにならないと答えはわからないけど、死ぬ直前に「おもろい人生だった」と思えたらいいな。いや、たぶん思う…はず。
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