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おかん留学②最後の40代を謳歌した海外留学

長いと思っていた1年間の留学もあと残りわずか。ダブリンを離れることを寂しいと感じながら、帰国に向けて荷物のパッキングを始めています。次に行く国は日本です。

ぶっちゃけのところ、まだまだこっち(ダブリン)にいたいというのが本音です。

ダブリンの好きなところ

ダブリンに来た頃は寒いだの、思ったよりフレンドリーじゃないだのブーブー文句を言っていましたが、最終的には大好きになりました。イギリスに住んでいる友達がダブリンに遊びに来てくれた時「アイルランドの人はすごくフレンドリーだね」と言っていました。私はアイルランドに来る前はマルタに住んでいたので、あまりフレンドリーさを感じなかったのですが、アイルランド人はイギリス人に比べるとかなりフレンドリーです。もちろん日本人よりもフレンドリー。そう言われれば確かに…。私はマルタを基準にしていたってことです。
マルタ>アイルランド>イギリス&日本というフレンドリーの順じゃないじゃないかな?と思います。

そして私はダブリンの何が好きってアイリッシュパブです。そこらじゅうにあるパブ全てが最高です。音楽を楽しみながら飲むビール。ごちゃごちゃしているのにおしゃれな店内。年齢が誤魔化せるくらい暗くてよく見えない照明。ビール1杯だけで食事をしなくてもいいシステム(もちろん食事もできる)。お店によって楽しめる音楽が違うところ。みんなおしゃべりと音楽を楽しんでいるところ。盛り上がるとみんなで大合唱になるところ。街中に山のようにアイリッシュパブがあるところ。昼間からみんな飲んだくれているところなどなど、数え切れません。

ギネス以外にもたくさんのビールがあります。アイリッシュウイスキーもサイコー。
赤ビールにハマりました。
アイリッシュの乾杯は「Sláinte(スロンチャ)」
ギネスシチューもたまらなく美味しいです。

テンプルバーは観光客向けらしくビールや食事も少し高めのプライスですが、楽しいからOKです。まだまだ行き尽くせてないので、もっと行ってみたいパブが山のようにあります。地元の人が行くパブもいくつか行きました。昼間の時間帯は家族で来ている人も多いです。こちらも同様に楽しいです。

アイルランド人がおすすめしてくれたパブ。The Cobblestone

http://cobblestonepub.ie/

ダブリンは、ビール大好き、飲んだくれの私には本当にぴったりの街でした。

街の規模も私にはちょうど良かったような気がします。東京やロンドンほど大都市ではなく、でも田舎でもない。程よく色々揃っていて、ちょっと電車で移動すれば大自然を見ることができる。日本で言うと千葉市くらい???ダブリンは横浜や名古屋より小さい都市じゃないかな?千葉市・さいたま市くらいかな?って感じがします(私の意見)。都会すぎず田舎すぎず、私にはちょうど良かった気がします。

Bray。海沿いにある小高い丘ブレイヘッドクリフウォーク
ダブリンを少し離れればこの景色。羊が超かわいい。牛や馬も幸せそうに牧草食べてます。

家賃は東京以上に高いのが困り物だけど、服やスーパーの食材はそんなに高くないです(高いところには行ってないから)。食事も美味しいです。車も多すぎず、人混みもあるけど日本ほどじゃないです。水圧も電気もガスもOK、ゴキちゃんもいません。条件的には申し分ないです。


留学先はまるで竜宮城

留学を振り返って思うこと。この一年、いろんなことがありました。ありすぎました。日本にいた時には考えられないような経験をたくさんしました。

世界中にたくさんの友達ができたこと、
私のへっぽこ英語でも通じたこと、
気持ちを英語で伝えきれなくて、それがもどかしくて涙が出たこと、
授業の内容がさっぱりわからずフリーズしたこと、
マルタの海で泳いだこと、
ヌーディストビーチに遭遇しておったまげたこと、
バーで大爆笑しながら友達とお酒を飲んだこと、
いろんなヨーロッパの国を旅をして贅沢すぎる景色を肉眼で見れたこと、
ヨーロッパの絶品料理を堪能したこと、
知らなかった世界中の料理を知ったこと
うさぎを食べたこと、カタツムリを食べたこと、
外国人の友達に英語を教えてもらいながら宿題をしたこと、
外国人の友達と海外旅行ができたこと、
外国人の友達とダンスしたこと、
外国人の友達とクッキングを楽しんだこと、
外国人の友達と必ずまた会おうと約束したことなどなど。

書き出したら止まりません。
書き切れないほどの経験をすることができました。本当に幸せ者です。

留学はまるで竜宮城で「飲めや歌えの舞い踊り~」の宴を楽しんだ浦島太郎のようだなと思います。

毎回、若く見られるので、つい、イケメンフランス人に10歳年齢を嘘ついてしまったこともあります。

フランス人:「何歳?」
Okan:「私は若くないよ。・・・・・・39歳」(←嘘つき)
フランス人「え、そうなの?もっと若く見えるよ」
Okan:「ほんと?ありがとう💖あなたは何歳?」
フランス人:「28歳」
Okan:(心の声)嘘ついてよかったー。
※相手が若そうに見えたから咄嗟に嘘をつきました。

いい年をして何してるんだか・・・・という感じです。


現実の世界が待っている

こんな風に(海外では)若くみられ、レディファーストの世界で優しくしてもらいましたが、日本に戻れば現実が待っています。

誰もチヤホヤなんてしてくれません。私を30代に見てくれることもありません。ハグもしません。宿題も教えてくれません。もしかすると電車に乗ったら若者に席を譲られてしまうかもしれません。玉手箱を開けてしまった私は「これが現実か」と嘆くのだと思います。でも竜宮城での生活ももう終わりになります。

日本に戻ったらおばさんに戻ってしまう。30代だった魔法が解けてしまう。「この魔法解けないでーっ」て思っているけど、きっと現実を突きつけられるんだろうなと思っています。

だから留学最後の週の今をしみじみ噛み締めています。クラスメートや友達が送別会をしてくれ、それに感謝し、日本に戻るパッキングをしながら、メソメソ泣いています。ほんとババアはすぐ泣くなー。涙腺弱いからやっぱり若くないなと思います。これが現実。


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