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おかん留学②アイルランド就活(CV作成)

アイルランドの就活状況

私の通う語学学校では私と同じようにダブリンで働きたいと思っている日本人の学生が何人かいます。彼らに聞くと、「CVを作って、ひたすらばら撒く」と言うのです。ばら撒けばどこかで引っかかると…。

そんなにパワーいるのか、しょうがない(涙)。

某日本人A君は整備士をしてます。日本での整備士の経験はありません。もちろん資格も。でもアイルランドの整備士はとっても給料がいいみたいです。アイルランド人は給料がいい他の仕事が見つかるとどんどん転職するそうです。転職するのは当たり前です。だから経営者はいい人材に逃げられないようにじゃんじゃん給料をあげるようです。彼は働いて半年で給料が倍になったと言っていました。2倍ってすごいな。日本ではあり得ない。

某日本人のB君は日本食レストランで働きたいと思っていました。でも不採用になっていました。なぜなったのかよく分からない。トライアルでバイトをした時にどう動いていいか分からなかったと彼は言っていました。彼は今もまだ就活中です。日本食レストランだからといって、すぐに決まると言うわけでもなさそうです。仕事はそんなに甘くはない。

日本の履歴書とは全く違う海外の履歴書

CVは日本で言う履歴書です。年齢・性別・写真は必要がありません。日本のようなフォーマットはなく、自分で自由に作ります。私はデザイナーです。そしてコピーライティングも好きです。ただ英語は難しすぎてGoogle翻訳様の力を借りないとできません。

ネットで色々検索して、さらにイタリア人の友達が作ったCVを参考にして作ってみました。その後、語学学校の校長先生にチェックしてもらいました。

そしたら、まさかのほぼやり直し!校長先生が言うには、
「君のCVは素晴らしい。最初みて本当に驚いたよ。私たちには作れない素晴らしいデザインだ」(←さすが、まず褒めるところから入る)

私は「CAREER SUMMARY(略歴・志望動機?)」「SKILLS(スキル)」「EXPERIENCE(経歴)」「CONTACT(連絡先)」の項目に分けてまとめていました。先生曰く、とても見やすくまとめられているようです。やはりデザインは重要で、読みたくなると。あぁデザイナーでよかった。

「EXPERIENCE(経歴)」「CONTACT(連絡先)」はOK。
ただ「CAREER SUMMARY(略歴・志望動機?)」「SKILLS(スキル)」に必要ない情報がたくさんあると言われました。

私は志望動機のところに
「①私は5月末に日本に帰国するけど、また戻ってくる」
「②ビザが欲しい」
「③英語はまだあまり話せない、だから今語学学校で勉強している」
「④私は真面目な性格です」と言うことを書いていました。

これらは全て必要ない情報だそうです。

①5月に帰国してしまうなら1ヶ月しかここにはいない=短すぎるから不採用になる。
②ビザが欲しい=CVには書かない。面接で、ビザを与えたいと思う人材であるかを向こうに感じてもらってからの話。最初にビザの話をすると、ビザの必要のない他の人が有利になる。
③英語が話せないかどうかは、面接の時にどのくらいのレベルか、話せばすぐ分かることなので、自分からいう必要はない。
③真面目(serious)という言葉はネガティブな言葉として受け取られる可能性がある。

マジかーーー。そう言われると確かに…。じゃあ、どう書けばいいの?って感じです。

そこから校長先生の素晴らしいレクチャーが始まりました。

まずは君はなぜダブリンで働きたいの?と聞いてきました。
私は「私には子供が2人いて、その子育てをやり遂げたので、次の人生は違う場所でやりたい仕事をして全く違う新しい人生を歩みたいと思っている。おしゃべりが好きだし、海外の人ともっと触れ合いたいから今英語の勉強をしているんだ」と言う話をしました。

そしたら「素晴らしい!それをSUMMARY(略歴・志望動機?)に書くといいよ。君はこれをしっかりと伝えなければいけない」と言いました。そして「君の性格は真面目(serious)じゃない、とても前向き(positive)だ!そうだろ?」と言うのです。

なるほど!確かに!納得!でも5月に帰国するのは事実です。そこはどうしたらいいの?と聞くと、「今はまだ帰国日は決まっていない、この仕事次第でいつ帰国するかを決める。だからそれはあなた次第だよ」と言う言い方をするといいとアドバイスをしてくれました。
もし不採用や自分の思い通りの採用にならなかったら私は5月に帰ってしまう。でもあなたがビザを与えてくれたりしたら私の帰国日は変わるだろう。といえばいいそうです。

なるほどー。さすが校長先生!言葉巧みだ。彼は若いけど校長になった理由がなんだか分かりました。

と言う素晴らしいアドバイスをもらい私はCVを無事に書き直すことができました。校長先生ありがとう!

イギリス・北アイルランドにある世界遺産ジャイアンツ・コーズウェー (Giant's Causeway)
なんで六角形になっているんだろう?
自然ってすごい。ダブリンからバスで3時間半で行けます。


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