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地方でのびのび暮らしながらバリバリ働く、って色々選べないってことなのかもしれない

【地方でのびのび暮らしながらバリバリ働きたいアラフォー】を自称している私ですが、去年の夏までは、都内に暮らし、都内に日本本社がある外資系企業で、俗に言うマーケティング職をしていました。(※現在は産休→育休中)

2021年の秋、当時は子どもを持つことは考えておらず、夫とはいわゆる別居婚(理由は後述)、そしてコロナ禍の転職だったこともあり、リモートワークでバリバリというよりのびのび働くことが日常になっていました。
コロナが収束するに従って、「オフィスに戻りましょう〜」な雰囲気が醸し出されるようになっても、そもそもコロナ前の職場の雰囲気を知らないから、「このまま家から仕事した方が効率いいんじゃない?」とすら思っていた私。

そんな私に(というか全社員に)

週3回出勤をするように

と、会社からアナウンスが出たのは2023年4月頃だったと記憶しています。
私は絶賛妊娠中だったので、産休に入るまで、それを理由に週1回しか出社しなかったけれど、上司からも、チームメンバーからも特に何も言われませんでした。
同僚も毎日出社してそうな人もいれば、全く来てなさそうな人もいて、子どもが小さい人も多い事業部だったので、口うるさくいう人もいなかったような気がしていました。

出産を機に引っ越ししたのはいいけれど

なぜ今、この話題を引っ張り出しているのかというと、出産を機に都内から愛知県・名古屋市に引っ越しをしたから。
結婚した当時は夫と共に都内に住んでいましたが、2021年春に夫が一念発起「脱サラ大学院生」になりました。
そのタイミングで夫は、実家と母校のある名古屋へお引っ越し(母校の大学院への進学がスムーズだった為)。
以来、いわゆる別居婚をしていたわけですが、さすがに子どもが生まれるので一緒に暮らそう…と名古屋に引っ越しました。

東京と名古屋って、新幹線で2時間。
別居婚をしていた時は、週末名古屋で過ごし、月曜日の朝に東京のオフィスへ出勤なんてこともできていました。

名古屋から東京、出勤できるじゃん!
会社が交通費、負担してくれたら最高だけど、まぁ無理は言わん!
一部でもいいから出して貰って、名古屋に暮らし、東京で働きたい!
【地方でのびのび暮らしながら、バリバリ働きたい】
という思いを強くしました。

2時間以内にオフィスに通えるか問題

産後の働き方を会社と相談する中で、名古屋から通いたい旨を伝えると
「オフィスまで2時間以内で来られますか?」
と聞かれました。

当時、オフィスは東京…の品川駅近くにあります。
今住んでいる名古屋の家からDoor to Doorで2時間ピッタリ!
だったんです。

そう、だったんです。

会社がオフィスを移転することを決め、次の最寄駅は東京駅からも品川駅からも30分ほど。
東京って広いんだった…。
人事もそれをわかってか「2時間以内では難しいと思うんですよね」と。
さらに「2時間以上の通勤は社員への負担も大きいですし…」と言われてしまいました(本当は交通費の負担ができないからだと思うんだけどな〜)。

交通費を自腹で出せばいいんですか?

そうまでして今の会社で働きたいか…はさておき、念の為、聞いてみたんです。
交通費を自腹で払えば、居住地はどこでも構わないのかと。

すると、失笑気味に言われました。
現実的じゃないですよね、週3回出勤ですよ?

東京↔︎名古屋 片道10,560円
1ヶ月13回通勤(ざっくり)するとなると274,560円なり!
あはははは。

「週1回出勤とか認めてもらえないですかね?」
と言ってみるも
「週3回出勤が全社的なルールなので」
と一蹴されたのでした。

なぜ週3回出勤なのか問題

これまでにも、本社からの業績報告とか、会社の組織変更の説明会とか、マネジメント層が出席するような場で「質問がありますか?」となると、必ずと言っていいほどこの質問が出ていたように思います。
一応グローバルに展開している弊社において、全世界で週3回出勤、としたのはすごいなぁ〜(ある意味、非常に公平)と思いつつ、全世界で皆が疑問に感じているのも面白いわけで。
同時に、この「週3回」に対する誰もが納得する回答が得られた試しがありません。
(少なくとも私はそう感じています。)

出社をすればコミュニケーションは円滑になるのか問題

「人と人とが顔を合わせることで、コミュニケーションが円滑になり、物事が円滑に進む」
というのが出社理由の1つとしてあげられていました。
これに違和感を感じる社員が続出したのはいうまでもありません。
いまだに多くのミーティングはオンラインで設定されていますし、オンライン・オフラインの両方の参加者がいる以上、Face to Faceで完結するミーティングは少ないように感じています。

もちろん、各種研修やブレインストーミングなどワークが必要な場合や、期初の方針説明会など、折に触れてオフラインで実施した方がいいものはあると思います。
その際の出社を必須とし、それ以外は自由にしたところでなんら業務に支障はない…

だってコロナ禍でリモートで働けてたじゃん!!!
なんかみんなのびのびしてたじゃん!!!
そっちの方がコミュニケーションが円滑云々よりも重要じゃん!!!

と、思っている人が一定数いるに違いありません。

他の社員に対して公平じゃない問題

会社との話し合いの中で、結局これが最大の理由なんだな、というのが「公平性」でした。

マーケティング職は「本社所属」で、本社に通えることが条件で採用しています。
これは他の事業部もそうで、よほどの事由がない限り、例外はありません。

人事部の方から言われたこと

これを聞いてモヤモヤっとしたのは、この「よほどの事由」。
子どもが生まれて、夫が名古屋を拠点にせざるを得ない、というのは「よほどの事由」には該当しないらしい…。
まぁ、自己都合であることは間違いないので文句にしかなりませんが、「働きたいなら単身赴任してね!(しかも自己都合だから会社から手当は出ないよ♪)」と言われているようで、がっかり。

コロナ前に、ご家族の都合で仙台に転居した人が週一東京出勤で働いていたって聞いてたんだけどな〜(その方はマーケティング職ではないけれど)。
コロナ禍に、ご家族の都合で京都に住んで、イベントなどがある時だけ東京に来ていた人がいたんだけどな〜(約3年間も!マーケティング職で…)。

そう、過去に特例がなかったわけではないのです。
そして私は悟りました…
そうか、私にそれだけの価値がないだけか…

ちーーーーーーん…。

組織のスリム化とポジションクローズ

モヤモヤした気持ちで産休・育休を取得して約半年たったころ、休職前の上司から連絡がありました。
会社の現状のキャッチアップをすると、衝撃的な事実がわかりました。

組織のスリム化が必要になり、いくつかのポジションがクローズしました。
それが発表されてから1ヶ月ぐらいで、その方達は退職されて、新しい組織はこんな感じです。
それで、TONEさんには、このポジションに復職してもらえたらと思うのだけれど…

休職前の上司の説明

まず、組織のスリム化で、私が所属していた事業部の1/4ぐらいの人がすでに退職!

そんな中、名古屋から通いたいだの、どうして週3回なんだだの、ごちゃごちゃ言ってすみませんでした!
心から関係者の皆様に謝りたい(し、謝りました)。

そして無理難題を言う私の戻るポジションを探し奔走してくれた上司。
「このポジション」というのが、日本の事業部ではなく、日本を含むアジア・太平洋地域の諸々を取りまとめて管理するチーム。
上司はシンガポールにおり、チームメンバーは各国にいる、らしい。
このポジションであれば、東京に住んでいる必要性がなく、名古屋からリモートで働ける、と上司が私を推薦してくれたのでした。

マーケティング職ではないんだけどね…。

どちらかといえば、ファイナンスや経営戦略に近いポジションで、数字に強い必要がありそうな気配。
新たなチャレンジではあるけれど、事業部長や各部門の責任者などの間を取り持つことになるので、将来マネジメントができるようになりたいと考えると、いい経験になりそう!

自分がキャリアアップしていきたかったマーケティング職ではないんだけどね...。

でも、0歳児を保育園に預けながら、実家も近くにある名古屋で、リモートできるなんて、のびのび暮らしながら、のびのび働けそう!

バリバリ働きたいんだけどね...。

欲を言えばキリがない

名古屋に引っ越しを決めたとき、私はまだ妊娠中で、心のどこかで「子どもと夫は名古屋に残して、私は東京で働いてもいいし」と思っていました。
子どもが生まれ、保育園探しに奔走する中で、その考えがあまり現実的でないことを悟りました(できない、とは言いませんが…)。

東京と比べればのびのびと子どもが育てられそうな環境と、バリバリ働き自分が望む方向にキャリアアップを目指す環境、その両方に身を置くというのは、難しいのかもしれない…。

それでもまずは、やってみるしかない

育休からの職場復帰は、復帰前とは異なることのオンパレード。
職務内容、オフィス、私の住んでる場所も変わり、そして何より【子ども】を保育園に預けながら働くわけです。
子育てしながら働く先輩方に

保育園に預けるようになると、いろんな病気になるから、親も覚悟が必要

と言われ、そんなこと言われたって〜、ってな気分ですが、とにかくやってみるしかないのです。
4月から【地方でのびのび暮らしながらバリバリ働く】+【子どもを預けながら働く】の実践です。
実践しながら、気づきをnoteに綴っていこうと思います。

頑張るぞ!

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