貴族が道楽でロックする
最初に書いておくと某伯爵ギタリストの話ではありません😀→某伯爵ギタリストとは?
今日は白塗りアーティストの話です。最初に見た白塗りメイクのアーティストって誰でしょうか?僕はピンボール台に描かれていたKISSだと思います。その次はガスタンクのバキでしょうか?
で、なんとなく白塗りメイクで最初期に演奏した人って誰なんだろうという事を調べてみると、1960年代には既に何人か存在していたようです。その中で知った、あまり日本では有名でないこの方を紹介したいと思います。
Screaming Lord Sutch
スクリーミング・ロード・サッチは1961年にデビューしたイギリスのアーティストです。彼は白塗りの顔にシルクハットやマントを羽織り、登場する時は棺桶から現れるという演出をする時もあったりする、今でいうゴシックホラー的なアーティストです。
この動画はのちにThe White StripesにカバーされるJack The Ripperという曲ですが、こんな曲名なのにユニークな曲と演出をしています。(ちなみにこの曲はスクリーミング・ロード・サッチのオリジナルではなくカバーです)
音楽的には評価はいまいちされていませんが、芝居がかった衣装やステージングは後々のアーティストに影響を与えてると思われます。この動画は1972年のもので、いろいろ凝った演出をしている事がわかります。
イギリスのロックがどんどん進化する中で、昔ながらのロックンロールを演奏し続けるた人で、音楽的な評価は低くかったそうです。しかし、彼のバンドで演奏したプレイヤーはのちの大物ミュージシャンも少なくないのです。
超有名なところではジミー・ペイジとかジェフ・ベックとか。セックス・ピストルのデビューライブはスクリーミング・ロード・サッチの前座だったそうで、やはり重要なミュージシャンだったのだと思います。
ちなみにこのふざけたネーミングのせいで日本では本当に伯爵(Load)と紹介され、貴族が道楽でやっているのではないかと思われたそうです。
古いロックな曲調ばかりですが、今聴くと趣もあってとても良くて好きです。
頑張ります!