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年中休業うつらうつら日記(2024年3月30日~4月5日)

24年3月30日

前夜のZOOM飲み会にちょこっとだけ入った。
明日は胃の内視鏡検査のため、朝6時に起きて普段の朝の薬をのんでおかなければならないので、けっこう早起きなもんだから。
先日の息子たちとのインプロコントの動画を「金曜ZOOM飲み会」のMessengerサイトに送っておいたので、誰か観てくれてたら感想聴きたかったのだ。
息子たちが後日配信などをすることを考えると、FBに上げるのは不適切な気がして、数人の友人だけに送っているが、おおむね好評だった。

Gくんは「うーむ 自分が舞台に立ってるかのような共感性羞恥が発動しまくって 1分見ては 中断して別のことをする繰り返しで なかなか見終わらなかったw ちなみに 何を喋ってるかは よく聞き取れていないw」というコメントを送ってくれていた。
ZOOM会では、その場にいた人で観てくれたのは長老だけだったようで、「面白かった!」とほめてくれた。
即興にしてはうまくいったと思う。

息子も私に言及したTwitterのつぶやきをいくつかリポストしてくれたが、「林賢さんのお母さんの最後のスピーチが泣けた」(たぶん、「入った会社をすぐ辞めた時はどうしようかと思ったけど、サラリーマンになってたら会社に仕事ぶりを見に行くわけにもいかないし、一緒に仕事もできない。この仕事を選んでくれて、本当に嬉しい」ってやつだ)「お母さんの舞台度胸と即興力に感心した」など好意的なものばかりだった。

自分では、地声がでかいので何とかなると思っていたところ、やはりプロの集団に混ざると全然発声ができていなくて、何言ってるのかわかんないのが気になる。
リベンジの機会があったら、腹から声を出そう。
小中高大演劇部の意地を見せたい。

なんて話をしていたら、少し長く滞在してしまっていた。
最近いつも早めに落ちてしまうのを、Sくんから「つきあいが悪くなった」と叱られていたので、今日もSくんが現れる前に帰るよ、と言った矢先にSくんが画面に現れた。
「あーん、叱られないうちにこっそり帰ろうと思ってったのに」と嘆くと、今入ってきたばかりで成り行きを知らないSくんは「え、なに?誰が叱るの?」と驚いていた。

内視鏡検査があるから早く落ちる、と言ったら意外にも「それはしょうがない。早く寝てください」とのことだった。

いや、それにね、また息子が急に来るのよ。先週も来たけど。
自宅に帰るより翌日の勤め先に近いから睡眠時間確保のために来たんだと思う。
せいうちくんは急いでカレーを作っていたが、やってきた息子からは「おなかいっぱいなんだ。明日の朝、いただくよ」と言われていた。
じゃあ「カレー作るよ」「うん、ありがとう」とかやり取りするなよ。
実にさっさと風呂に入って寝てしまった。
まあこちらも朝早いから、と勝手に寝た。

で、今朝、家中全員6時に起きて、私は心臓の薬をのみ、息子はカレーを食べて出かけていった。
なんとも平和な朝である。
最新巻出たよ、と置いておいたのりつけ雅春の「マイホームアフロ田中」だけはいつの間にやら読んでいったようだが。

二度寝する間もほとんどなく、我々も7時半には家を出る。
内視鏡クリニックから「8時までに来い」と言われているからね。
胃だけとはいえ、軽い麻酔を使うので絶対に本人が運転する車や自転車では来ないように念を押されているけど、そのあとの予定もあって、「大丈夫大丈夫。私には神経系の薬はあんまり効かないから。体が慣れ過ぎてる」としぶしぶと言った感じのせいうちくんの許可を取りつけ、2人で自転車で向かう。

クリニックの近所に人気のパン屋さんがあり、そっち方面に行く時は必ず寄ってしまい、総菜パンの食べ過ぎで体重を増やしている。
今回も当然、寄った。
朝一番だから大丈夫だろうと思っていたのに、すでに行列ができていた。
うーん、なんて流行ってるパン屋さんなんだ!
それでもさすがにすぐに買い物を済ませられ、無事に内視鏡クリニックに時間通りに着いた。

前日の21時以降の飲食(水はOK)を禁じられているというのに、22時にパウンドケーキを2切れ食べてしまったことは医師にはナイショだ。
ずらりと並んだ準備用の個室のひとつに案内され、血圧やアレルギーの有無、これまで麻酔でけいれんを起こしたことがあるかなどを問診される。
どれもクリアだ。
喉を麻痺させる液体を3分口に含んでかなり感覚がなくなったうえで、8時半に検査が始まる。

個室から横臥の姿勢で寝たベッドごと運び出され、せいうちくんもそのあとをついてきて足元の方に座ってモニタを見てる様子。
マウスピースを噛んで、伸ばした左腕から軽い麻酔を入れられる。
「ぼーっとしてきます。寝ちゃってもいいですからね」と言われても、これぐらいでは眠くならない。
確かに少しぼーっとはするが、意識はずっと保てていた。
問題は、「このモニタで自分でも見られるんですね?」と確認したモニタの真ん前にドクターが座って内視鏡を操っているので、彼の身体の陰になってまったく見えなかったこと。
まあいい。せいうちくんが代わりに見てくれているだろう。

わりとあっという間(15分もたってないと思う)に検査は終わり、再びベッドごと元の個室に戻されて、麻酔が覚めるまで1時間ほど待機だという。
せいうちくんが退屈しないかと心配で「本でも読んでて」と言った自分の声は間延びしていて小さくしか出ない。
やはり麻酔の影響下にあるようだ。
「うん、大丈夫」と言われて安心し、自分自身は何をするわけにもいかず、時がたつのをじっと待っていた。

で、1時間が経過したらしく、「大丈夫ですか?歩けますか?ふらつかないようなら、これで検査終了です。あとは先生と面談になります」と看護師さんに言われて待合室で待つ。
これもすぐに呼ばれた。

「ちょっと残渣があって見えないところもあったんですが、おおむね良好です。夕食は19時に召しあがったんですよね」と確認され、「はい」と言ってはみたものの、もうちょっと遅かったかな、と思い返す。
何しろ目の前にの数枚の胃内写真には「今まさに幽門へと移動しきれないでいる『えのき』のカタマリ」が写っているのだから。
自分の胃の中にあるえのきに会うのは初めてだ。トイレでは時々会っているけど。
あー、鍋なんか食べるんじゃなかった!
中でも消化が悪いとされるえのきが大好きで、たくさん食べたのがいけなかった!

医師にも夫にも「体内えのき」を見られて、非常に恥ずかしかった。
「19時に食べてこれぐらい残渣が残るということは少し胃の働きが鈍っているかもしれません。のんでいるお薬の作用でしょうかね。まあ、大丈夫ですよ。問題はありません」と診断を受け、心臓の主治医にもこのデータを送っておきますから、と言われておしまい。
あの、江口のり子似のツンデレ女医さんに「体内えのき」を見られるのか。
穴があったら入りたいとはこのことだ。

まあ気を取り直して、別口の女に会いに行こう。
前に住んでた時に通ってた皮膚科が近くて、11時に予約を入れている。
予定では内視鏡が終わったらスムーズに11時ごろまでに自転車で移動できるはずだったのが、時間が余り過ぎてしまった。
しょうがないからずっと南の方にある昔の行きつけで非常に良心的な八百屋がある、そこに行って買い物して時間をつぶそう。

時々せいうちくん1人で来ているようで、「奥さんどうしたのよぉ~。一緒にいらっしゃいよ」と気にかけてくれてた25年おなじみのおばちゃんに挨拶ができた。
ナスも春菊もピーマンも安い。
また鍋に入れるのとステーキの付け合わせに炒めるため、「えのき」を4袋買った。
もちろん何やら複雑な気持ちになりながらだ。

大きな泥付きねぎの束がはみ出した買い物袋を提げて、皮膚科へ。
夫婦して診療を受けているので2人ともおなじみ(せいうちくんはアトピー、私は心臓の手術痕のケロイドを診てもらってる)の、色白で餅肌の私の好みの女医さんだ。
夫婦で診察室に入り、それぞれいつもの薬を3か月分のリフィルでお願いしたあと、私の足の爪が割れているのか爪水虫なのかわからないので診てもらった。
「うーん、割れてるだけにも見えるわね~」と女医さんは巻き爪用のペンチ型はさみで爪の先をいくつか薄く切って採り、奥で顕微鏡で見ているようだ。
戻ってきたら妙に晴れやかな顔で「水虫だった!」と衝撃の事実を告げる。
こうして、もらう薬の中に「抗水虫菌薬」が加わった。
今日は医師に情けないところばかり見られている。
病院ってのはそういうところなのかもしれない。

「不思議だ。キミは家で全然靴下をはかないし、外出するのもたまにだからめったに靴下や靴をはかないのに、どうして水虫になったりするんだろう?」とせいうちくんが首をひねる。
「爪水虫」はきっと清潔問題とはちょっと違うんだよ。
そう言ってる端から、サラリーマンせいうちくんの爪もどうもあやしいと夜になってから2人で気づいた。
皮膚科に行く前に気づいていたら、一緒に診断を受けて、なんなら薬ももう1本もらえたのに!
同じバスマットや台所マットを踏む者同士、疑ってみるべきだった。後悔先に立たず。
泣きながら、私の薬を一緒に使ってみている。

私は昼寝をしたがせいうちくんはいろいろ雑事を片づけている間に寝そびれたらしい。
朝が早くて眠いだろうに。
晩ごはんはさっそくえのきも炒めてステーキにつけ、「あー、肉食ったー」って気分になれた。
「呪術廻戦」のアニメ観て寝る。明日もお休みだ。

24年3月31日

今日で1年の4分の1が終わるのか。
毎年のことだが、早いなぁ。
今年は桜が案外遅いらしく、昨日も前住んでたマンションの近くの「近隣で一番早く咲く桜」以外にはほとんど咲いているのを見なかった。
当然「お花見の集団」なんてものもいなかった。
すべては来週、あわただしく行われるのであろう。

息子からマンガサイトで「久々にいいマンガを見つけた」と写メを送ってきたら、こないだ2巻を買ったばかりの鍋倉夫の「路傍のフジイ」じゃないか。
なんてお目が高いんだ!
彼の、マンガの観賞眼は本当に驚嘆に値する。
おススメしてきたものに外れはないし、私が「これは!」と勧めたものに対する反応もいい。
彼のおかげでずいぶんいいマンガに出会っている。
今回もさっそく「それ、母さんも読んだ。うちに2巻まであるよ」と知らせると、単話を読んでいたのだろう、「ありがとう、さっそく1巻から読むよ」と返事が来た。
うちのスキャン済み電子書庫を外から呼び出せるようにしておいてよかった。
「友達はいますよ。それきり連絡先も知らず、二度と会わない人もいますけど今でも友達だと思っています」

10年以上前、お師匠さんである今は亡きOくんが自分ちのPCからマンガや写真を呼び出しているのを見た時は魔法かと思ったものだが、今や私たちもできるようになっている。
技術の進歩ってのは凄いもんだ。
しかし、彼はいったいどうやって「路傍のフジイ」を読むに至ったのだろう?
また、自分が買った理由もどうしても思い出せない。
とても良いマンガだ。
(漫画評論家のMくんに聞いてみてわかった。彼が朝日新聞で紹介した記事をFBに載せたのだ。自分が買った理由は明らかになったが、新聞なんて読んでない、自力でたどり着いた息子はちょっと偉いと思う)

買い出しは昨日済ませてしまったので、今日は1日のんびりした。
明日からせいうちくんの新しい仕事が始まる。
「できるだけ若い人たちのやることに口を出さない」という難しい仕事だ。
頑張って「ご隠居さん」してくれ。

24年4月1日

せいうちくん、新しい肩書で仕事が始まる!と言ってはみたものの、順調にヒマになれそうだ。
テレワークだったが、これまでほとんど1日中入っていた10数本の会議が、今日は4件ぐらいしかなかった。
合間には散歩に出かけられるぐらいだ。
徒歩4千歩のブックオフに出かけて狩りをした。
せっかく大部分片づけたスキャン待ちのマンガの山を増やしてしまったよ。

1日の仕事が終わって、せいうちくんは「仕事がこういうふうなら、大丈夫?これよりもっと減らしていくつもりだけど」と聞いてきた。
そもそも会社に行くなよ、と思っている私としては明日出社というのが気に入らないが、まあ最初の月はいろいろ挨拶や顔つなぎもあるだろうから、仕方ない。
緊張しているせいか、日頃よりずっと精神状態が悪い。
夜になると落ち込みが激しくて胸が重くなり、息が苦しくなるほどだ。
ドクターが多めにくれた薬も順調以上のペースで消費している。

還暦にして会社からほぼ完全に身を引くことはせいうちくんにとってつらいことではないのだろうか。
慣習として顧問はあまり仕事がないのが当たり前だった会社が、「これからは顧問にも働いてもらう」と言ってきた会社はどれぐらい本気なんだろう?
これまでの例が尾を引いて、結局そんなに働かなくて済むといいな、と思っているんだが。

夜、NHKスペシャルの「50年代から2010年代の世界をサブカルチャーで解く」という内容のシリーズを観ていた。
今は日本の80年代ぐらいからを「アイドル」「ポップス」「ヒップホップ」といったテーマで毎回日本のサブカルを切り取っていくシリーズに入っているが、どうもこれが、最初の企画が当たりすぎてやめるにやめられなくなった挙句ののたうち回りではないかと思える出来の悪さなのだ。
音楽で語られても私にはわからないだけなんだろうか。

今回は「ゴシック」。
ついに音楽からも外れてきたのかい、と呆れていたら、ちゃんと「ゴシック・ロック」という分野はあるらしい。
しかしやはり話はゴスロリの方へ向かうし、日本のオタクに一歩もひけを取らない海外の研究者だが実はただのオタクだろう、と言いたくなる雰囲気の女性が、枢やなの「黒執事」を出してきた時は驚いた。
確かに悪魔だし、黒いし、ゴシック調ではあるが、枢やなって海外では有名なんだろうか。
昔、家にアメリカで弁護士やってる帰国子女(学生時代に教授の娘さんの家庭教師をしていた、その子が成長した姿)が子連れで遊びに来た時、まだ家には紙のマンガがあったのでティーンの娘さんに「好きなの読んでいいよ」と言ったら「黒執事」を途中から読み始めて驚いたのを思い出したよ。
今度34巻が出るんだ。そろそろ「黒執事」もちゃんと読もう。

24年4月2日

新年度始まって2日目でもうやらかしてるせいうちくん。
今日は出社だから、と出かけていったのはいいが、じきにLINEが来た。
「明日と間違えていた。電車に乗ってから気がついた。今から戻る」
私はせいうちくんがいない1日ならば午前中は薬をのんで寝込んで、午後に日記を書いたりスキャンをしようと思って、ちょうど多めに薬をのんだところだった!
なんて間の悪さだ。

2年ぶりに電車通勤を再開するせいうちくんは、帰ってくるなり、
「もうダメだ。駅まで歩いただけで足ががくがくした。普段の散歩は大丈夫なんだけど、通勤の速さで歩くとすごく疲れる」と弱音を吐いていた。
そうね、私と歩くときはたいていかなりゆっくり歩くことになるからね。
これからは通勤という運動を生活に加えて身体を鍛え直すことになるだろう。
もっともそれほどたくさん出勤してほしくないというのが私の本音だが。

息子とのインプロコントの二次会でお話をした詩人の男性から勧められた藤田和日郎の「うしおととら」33巻+外伝をやっと読み終わった。
息子の一番のおススメだったので過去に「からくりサーカス」は読んだし、「黒博物館シリーズ」も読んでいるが、「うしおととら」は子供っぽい感じがして、食指が動かなかったんだよね。

しかし、読んでみたら意外な読みごたえでびっくり。
「呪術廻戦」やら「大河ドラマ」やら今回の「うしおととら」で、脳内が何やら平安時代というか、妖(あやかし)や呪いでぱんぱんになってる。
面白かった!

地響きを立てるように長編を読破していくと楽しい。
手当たり次第に大人買いした時代に、「なんでこんなの買ったんだろう?」というような長編策をたくさん買ってスキャンしてあるから、ネタはいくらでもある。
やはり友人K子ちゃんが言うように「のど越しで長編を読むうさちゃん」なのだろうか。
たった今は「平和の国の島崎へ」の最新巻を読んだついでにせいうちくんに勧めたら、「面白い!ファブルに似てるね」と言われて「ちょっと違うぞ」と思った違和感を言語化すべく、とりあえず「ザ・ファブル」と「ザ・ファブル The Second Contact」を読んでいる。
このマンガの異様な魅力は一体何なんだろう?

24年4月3日

今日は確かに出社したせいうちくん。
私は禁断の睡眠薬倍量のみを朝方にやったので、彼を見送ってから気絶し、起きたら16時だった。
のんびり日記でも書こう。

昨夜、なんとなく去年の9月頃の日記を読み返していたら、なんと我々、ダイヤモンドプリンセスでクルーズに行き、コロナをもらって帰ってきてるじゃないか!
コロナにかかったことがあるなんてすっかり忘れていたよ。

でも、そのあと数か月の記述によれば原因不明の内臓の気持ち悪さみたいなものが続き、そうか、これがいわゆる「後遺症としての倦怠感」か!と得心が行ったこともわかった。
記憶力で鳴らした友人Sくんが「コロナ罹患以来頭が悪くなった」と機嫌悪くしてるのもうなずける。
大変なパンデミックを、何とか乗り越えたものだなぁ。
「高リスク者」として7回打ったワクチンも、次からは完全有料になるのだろう。
未来の教科書に載るような歴史的出来事を自分もそのさなかにいて罹患者に数えられるんだ、と思うと、歴史に小さく爪痕を残したような気分になれる。(いや、何にもしてないけど)

24年4月4日

ここ数年、Appleさんに月130円払って50ギガバイトのメモリを買っていた。
メモリが足りないらしくてバックアップができなくなったためだ。
今度、格安SIMに換えようと思っているので、その前にiPhoneのバックアップはとっておきたい。

せいうちくんにあれこれ見てもらったら、なんとうち中のiPhoneやタブレットが全部私のCloudにつながっていることが判明した。
「それじゃ5ギガじゃ足りないよ。メモリ増やさなきゃ」と言われ、
「50ギガバイト増やしたんだけどなぁ」と訝しんでいたところ、2つの大きな間違いが起きていた。

まず、支払元のカードがとっくに期限切れになっていたので、もう1年以上Appleさんに支払いをしていない。
さらに、130円払って買っていたメモリは、Cloudとは全然別のアドレス名義になっていた!
「これじゃメモリが増えるわけないよ。数年間、意味なく月に130円を払ってたってことだよ」とせいうちくんに言われて、打ちのめされる。
たかが130円、されど130円。
しかもiPhoneもタブレットも「メモリ不足でバックアップできません」と言われ続けているのを無視していたのだ!

さっそく直してもらったら、いきなり50ギガのメモリが登場した。
家中のApple製品をバックアップしても余裕である。
多分、息子が使っているiPad miniも私の名義になっているだろうから、とあらましを伝えると、「メモリの件、了解」と簡潔な返事が来た。
バックアップ騒動はこれにてしまいだ。

こんなにわからないままでいるものに生活の多くを頼っているのだと思うと、なんだか背中が寒くなる。
もちろんPCもそうだ。
せいうちくんが文系のわりには頑張ってくれてるとはいえ、うちのデータがほぼpc9801の頃から保たれてるってのは奇跡に近い。

おまけに最近は本やマンガのデータまで。
どうやらクラウドサービスのメモリサイズを上げたらしい。
「もうあと200冊マンガを入れたら容量超える」と言われて買い控えを考えていたら、
「上げたから、当分は大丈夫。でも、今度は金銭的な問題がある」。
そうなのだ、せいうちくんの収入が下がったので、マンガを買っていい金額はこれまでの半分に減額されてしまった。
「新巻はしょうがないけど、大人買いはよくよく考えて」ってさ。

そう言うせいうちくんは自分自身の「娯楽・教養費」としての本代を上限5千円に設定したらしい。
3月31日に「最後の買いだめ」と言ってAmazonでたくさんポチったと自慢するので、
「請求が来るのは現物が届いたあとだよ。4月の家計簿に入るね」と言ったらものすごく落ち込んでいた。
まあいいじゃん、我々、他に娯楽費使わないんだからさぁ。


今日は「呪術廻戦」と「怪獣8号」と「チェンソーマン」と「ショーハショーテン!」の最新巻がいっぺんに届いた嬉しい日。
ジャンプは今日、人々に散財させようと計画してるのか?
前々からぽちぽち予約していたから、このラインナップで届くとは気づいてなかったぞ。
さっそく自炊して息子に知らせる。
「たくさんだね!」との喜びの声。よかった。
ああ、誰かに言いたい。五条先生~!!!
興奮して「呪術廻戦」を0巻から読み返している。
なんだ、夏油傑はここでああなっていたのか。額の縫い目がないわけだ。
そして意外とファンの多い乙骨くんの底知れぬパワー。
「女誑しめ!」「純愛と言ってくれ!」の掛け合いが好きだなぁ。

24年4月5日

心臓の検診日。
午前の最後の時間帯に行ってみたら数人しか待ってなかった。ラッキー!
すぐに診察室に呼ばれ、前回の血液検査の結果説明を聞く。
腎臓の数値が少しヤバイようだが、これ以上薬を抑えられないので、横ばい状態なのをいいことにそのままにしてもらう。
心臓自体の数値はそこそこ。
BNPの基準値は18.4pl/mL未満、40pl/mL以上100pl/mL以下は「要観察」と数値上は言われるところを30.4pl/mLなんだから、ずいぶん安全圏に近づいたってことだ。
しかしもちろん喫煙は止めた方がいいに決まってる。
ストレスとの関係で考えて、そのうち禁煙しようとずっと思っているが、車中泊のドライブ中に吸うタバコがとても美味しいのに気づいてしまってから悩みが深い。
夜の道の駅で喫煙所を探してうろうろするのもまた一興。

「内視鏡クリニックから検査の結果が来ましたよ」と江口のりこ似の無表情な女医さんが言う。
「ちょっと残渣が多かったようですね」
「…えのきは消化が悪いんですね…」
マスクの下で女医さんのほほが少し緩んだような気がした。
「神経系の薬を今、多めにのんでいるので、そのせいじゃないかと言われました」
「ああ、胃の動きがね」
これでもう、「えのき問題」とはおさらばだ!

ワーファリンの血中濃度は「1.9」。理想値に収まっている。
「次、どうする?GWにかかっちゃうから、少し遅らせる?」
薬は4週間分しか出せないものと心療内科の方の経験から思い込んでいたものだから、
「その頃は立て込んでいるので、3週間後に来てもいいですか?」と聞いてしまった。
GW真っ盛りで、「名古屋→金沢」に車中泊に行ってる最中なんだもの。
「じゃあ3週間分でいい?」
「24日に来ますけど、いちおう4週間分ください」
「はいはい」

と診察室を出てカレンダーとにらめっこしていて考えた。
もしかして薬は4週間分以上でも行けて、女医さんはそう言いたかったのではあるまいか。
窓口の看護師さんにそっと聞くと、
「先生がいいって言えばもっと出るわよ。先生、うさこさんがお薬もっと長めにもらいたいんだって」とドアを開けて言うと、女医さんは、
「だからそうする?って聞いたのに」と苦笑していた。
うーん、病院ってとっても緊張するから、なにかとせっかちに前のめりになるんだよぉ。
いつまでたっても慣れないよぉ。
「5週間分でいい?」と言われてぶんぶんうなずいてから、待合室で「もしかして6週間分も行けたのか?」とひとり悩む結果になったが、さすがにこれ以上は言えなかった。

一包にしてもらうのに時間かかるからいったん家に戻って、薬局からの連絡で薬もらいに行く。
これで心臓の薬のGW対策はばっちりだ。
ほっとしたら眠くなってきた。
昨夜は4時まで「呪術廻戦」読んでたうえ、長い悪夢をみたからなぁ。
眠りと相性が悪いらしく、眠いのに眠れないことが多い。
枕に頭をつけると秒でいびきをかき始めるせいうちくんがうるさくもうらやましい。


今市子の「百鬼夜行抄」第31巻が届く。いつまで続くのか、いつまで買い続けるのか。
それとても、文鳥ネタだけで24巻描き続ける彼女と読み続ける自分に比べればまだしもと思えるのだが。

やっと桜が咲いたと思ったら花冷えのうえ、週末は雨らしい。
今年の花見は壊滅的だね。
週末に自転車で大学に行ってみようと思ってたけど、家でおこもりだ。
もう長いこと、母校の桜を見ていない気がする。
コロナで「観桜入構」が禁止になってた時期が長く、習慣が失われてしまった。
晴れていれば見事だろうに、残念。
せめて近所の桜を見る。

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