東大を舐めている全ての人達へ


はじめに


どうも、こんにちは。あるいはこんばんは、おはようございます。コジキ東大生です。東大の中ではど底辺の成績でやらせてもらっています。

最近、舐められていますね、東大が。

「東大卒は使えない」「東大は誰でも入れる」「東大に価値なんてない」別に良いんですよ、コレ言われても。東大の人が言ってたら「まあ、そう」ってなるし、東大以外の人が言ってたら「ウケる笑」ってなるので。

ただ、知ってほしいのです。

お前らが思っているよりも東大に入ることは簡単じゃないぞ、と。才能はいらないかもしれないが、そこに必要な努力は想像してるような努力とはもはや性質を異にする執念のようなものだ、と。

そして、その執念を持っていても、破れていく者が多く存在しているのが東大受験だぞ、と。

そうは言っても東大生の中には「いや、マジでそんなに勉強しなかったよ。」とか、「なんか普通にできたよ。」みたいなやつもいます。クラスに一人くらい。いや、もうちょい少ないかもな。

まあ大体50人に1人とかですね。東大で。年に60人くらいとか。そんな人はそもそも入るべくして入ってるというか、このノートなんか読みもしないと思います。本当の天才みたいなやつです。

で、こういう人が東大舐めるのはわかるんですよ。マジで頭いいから、こういう人たち。勉強とか当然できるし。

ただこれが年60人、他の大学にもまあいたとして年100人くらいいるんですかね。(もっといたらごめんなさい。)

ただまあ、みんなこの100人に入ってるかって言うと、入っていないんですよね。

僕が書いていくのは、この100人ではない、いわゆる普通の人達の話。そして東大生の中でも、入学のために費やした努力が平均くらいだろう人の話です。

受験の話になった時、大した成果も出していない人が何か語っていると思います。

「こいつは東大に行ってすらいないのに、受験について何を語ることがあるんだろうか???」

と。

結構いるんですよね、そういう人。浪人生が勉強法を語ったり、全然聞いたこと無い大学のやつが浪人生バカにしたり。

学歴で人を判断するつもりはそんなに無いし、もちろん東大出身意外にも立派な人はめちゃくちゃたくさんいます。ていうか東大出身の人間なんかめちゃくちゃ少ないんだから普通に考えたらそうですよね。東大を出ていてもロクでもない人間なんかいくらだっている。

「大学なんか関係ない。大学出た後の人生の方が大切。」そんなん当たり前ですよ。大学までの人生よりも大学入った後の方が人生長いんだから。

ただ受験の話になったらそれはお前、まずは東大に入ってから言えよ、と。どこだよその大学。大学って名前ついてるだけで児童館みてえなもんだろ、と。思ってしまったりするわけです。

最近多いんですよね。

「東大を受けよう!!」

みたいな企画。

いいんですよ。それ自体は。

ホリエモンがやるのも良いんです。あの人、ちゃんと受かってるし。

でもね、全然関係のない人。名前も聞いたことないような大学を卒業した人や、そもそも大学に行ったこともないような人。

そんな人達が

「東大は簡単」「東大受けてみます!どこまでできるかな!」とか言ってるのを見ると、思うわけですよ。

なんかうるせえコバエが飛んでるわ笑

と。

お前ら東大について云々言う前に自分の人生についてもうちょいマシな方向にすることを考えられなかったのかよ笑

と。

おめえら人生チュッパチャップスかよ。ペロペロ舐めやがって。まあご自分の人生をチュッパチャップスにしてもらうのは構わないんですが、その流れで東大まで一緒にチュッパチャップスにされているわけです。

「挑戦する姿勢が良いんだ!可能性を感じる!夢を与えてくれる!」みたいな意見もありますが、だったらせめて可能性上げるくらいのことしろや、とも思うし「東大受けます!」だけで挑戦になるんだったら僕が「世界征服します!」って言えばそれが挑戦になっちゃいますよね。まあそう言う次元の話をしているな、って感じなんですよ。

「東大は誰でも入れる。」間違いない。でもそれには大切な前提が抜けている。「必要な努力をしていれば」という前提が。

そう言うと「その努力をすればいいんだろ」という回答が返ってくるんですが、ちょっとその努力についての認識が甘いんだろうなあ、と思います。

だから、書いていこうと思います。自分の体験ベースで。

「東大に入るための努力」とは何か。それは誰の努力か。どんな努力か。

東大の中で常に成績最底辺、毎年留年の危機にさらされている、そんな状態の僕が書くのもおかしな話かもしれません。まあ最底辺でも東大は東大ということで目を瞑ってください。

知ってもらいたいのです。どれだけの人間が東大合格のために努力をし、どれだけの金額をかけ、そしてどれだけの人間が破れてきたのか。その執念を、恨みを、無念を、達成したときの開放感を。

前置きが長くなりましたが、浪人してまで東大に行った僕が東大を舐めている全ての人に伝えようと思います。

東大に入っただけの学歴コンプの戯言と捉えられることも多いと思います。僕も自分で書きながら、「これ学歴コンプの発言だよな」と思っていますからね。

ただ、お前はその、数多の人間の感情、見栄、欲望、執念の重みを知った上で「東大とか誰でも入れるっしょ」とか言ってるのか。「東大受けます!自分でもどれだけやれるのか試してみたいです!」と言っているのか。


改めて問いかけていこうと思います。


中学受験編


僕の大学受験について遡っていくと、その始まりは小学校高学年、小学5年生の頃ですね。

大学受験の話のはずなのに小学校まで戻ってしまいました。しかし、これには意味があります。東大に入る人の多くは中学受験を経験して、中高一貫の名門校に入学しているからです。その理由は後述します。

小学5年生の頃、僕は塾に入りました。親の意向もありましたが、仲の良かった友達がみんな入っていったということもあります。

早い子だと小4になるちょっと前から入っている子とかもいました。

東京で有数とは行かない塾ですが、その地域では圧倒的な実績を誇っていた塾です。元々勉強がそんなにできないわけでもなかった僕はなんとなく真ん中よりちょい上のクラスにいました。

そんな僕に転機が訪れます。小学5年生の夏頃です。

「一番上のクラスにいったらPS2買ってあげる。」

親のその言葉で、僕は本気で勉強をすることになりました。

親のその時の気持ちなんか、わかりません。今だって、わかるはずもありません。

ただ推知できることは、親の「より良い結果を出させよう」というその気合だけ。

その結果、僕はその年の秋頃、一番上のクラスになりました。

親の期待に応えた。「これでPS2も手に入る!やったぜ!」そう思っていました。それが地獄の始まりだとも知らずに。

これで親は僕のことを「やればできる子と思ったんだと思います。」まあ実際やったらできちゃう子ではありました。

さて、あたりまえのことかもしれませんが、PS2は使う時間が無いと使えないんですね。

一番上のクラスに入った後の僕にゲームをする時間なんてありませんでした。もらっても無駄でしたね。

週3回の塾(6年生になってからは日曜もありました。)

行くたびに出される膨大な量の宿題。解けない問題。終わらない暗記。ズパピタ。

さらにそれに加えて集団塾1つ(後でやめることになります)、個別指導塾1つ、家庭教師1つを週に一度の日課として加えられることになります。

みなさんは「勉強しなさい!」と言われたことはありますか?

それについては大部分の人が「あるわ!」と言うかもしれません。

では、親の満足する勉強量をこなさないと日常的に叩かれる世界に身を置いたことがありますか。

叩かれるって、比喩じゃないですよ。体を叩かれるんです。素手で。定規で。

反抗したらより強い力で叩かれる。泣いても関係ない。勉強するまで罵声もやまない。そんな環境に身を置いたことはありますか。

そんな環境に身を置いていた人。そんな人は本当に尊敬します。よく耐えました。我慢しました。努力しました。僕がそう言うのもなんか偉そうで変な話ですけども。

僕もそういう環境に身を置いていました。泣いても許してはもらえません。泣いてる時間が無駄ですからね。手を動かす。教科書を覚える。暗記する。解く。わからない。手が止まる。罵声が飛ぶ。

泣きながら、中学受験をしない友達に「何のために生きているのか」と嘆いて困らせたこともありました。

小学6年生の時に相手をしてくれた彼には本当に感謝しています。僕なら小学6年生の時にそれを言われたらそいつと距離を置く自信があります。

もう死のうと思って、それでも自殺は怖いから凍死が良いなと思って冬に駐車場の裏で夜中までじっとしていて眠りに落ちたこともあります。別に死にませんでした。

これは中学受験をした人にとって、決して特殊な環境では無いと思います。多数はとは言わないですが、こういった環境をくぐってきた人も多いと思います。

友達と遊んでいるとキレられる、友達を家に呼んで遊んでいたら親が帰す、勉強ができないとキレられる、勉強しないと殴られる。

塾の授業中にわけもわからずいきなり静かに泣き出したことも、今となっては笑い話ですが、当時の自分にとってはもう本当に深刻な状態でした。

友達には、成績が悪いと家でめちゃくちゃに怒られる(ウチよりひどい)子がいて、その子は一生懸命勉強したのですが、どうしても暗記科目ができなかった時にカンニングをして塾の先生にブチギレられて、そのどうしようもなさに、泣きながらその子もキレていたこともあります。ストレスで遊びに行った友達の家のベッドを叩き割った子もいます。

「塾をやめたい」と何度言ったことか。「途中で投げ出すのは人間のクズだ。」という言葉も飛んできます。

実際に塾に行って先生と「やめます」という話をしたこともありました。

そうすると、塾の先生にも言われるわけですね。「人生には多くの苦痛が伴う。こんなことからも逃げているようでは、人間としてダメになってしまう。」と。

今になったらわかりますけど、そんなことないです。人生で中学受験より辛かったこととかほぼ無いです。

まあ中学受験が辛いメインの理由としては、親の方が体が強いからですね。

親に殴られた時に殴り返すじゃないですか。そうすると親はより強い力で殴ってくるわけですね。

うちは単身赴任の家だったので、家には母がいつもいたのですが、母を殴ると父に電話をかけられるわけです。父を呼ぼうとするんですね。

父に殴られると殴り返してもダメージがないというか、しゃれにならない力でぶん殴られたり、髪の毛ひっつかんで振り回されたりするので、父に対しては必死になって謝るんですね。

まだ体格もできていない子供を「よりよい人生」を歩ませるためにぶん殴るわけです。

これ、本当によくあることですよ。ウチだけじゃない。中学受験で平均的ってほどではないけど、滅茶苦茶よくある光景。

で、父に謝るじゃないですか。そうすると結局また母親の監視のもとで勉強するんですよ、ぶん殴られながら。

小学生のある日、「そもそもこいつをぶっ殺せば父も呼べないから大丈夫なんじゃないか。」と考えて、母にぶん殴られた後、母を引き倒して何発も腹に蹴りを入れたことがあります。まあ結局生きてたんですけど。

ずっと「痛い」とか「救急車呼んで」とか言ってるんですよね。「コイツこんだけ人のこと殴っといてなんで自分のことについてはこんなこと言えるんだ?頭おかしいのか?」と思っていました。

親に対して「コイツを殺せば大丈夫」ってなったことってありますか?多分大体の人はなったことないんじゃないかなあ。

僕が一番殺そうとした人間が親で、僕を一番殺そうとした人間も親だと思います。相思相愛ですね。

あ、今は家族との関係は良好です。本気でぶつかると気持ちが通じるのかもしれません。ウケますね。

僕は今までの人生の中で、僕の中学受験当時の母親より目の血走った人間を見たことがありません。

まあさらに驚きなのが話を聞く限り僕よりひどい状況の家があったということですね。

周りに自分の味方になる大人はいません。小学校の教員は、中学受験をする子どもたちに対しては冷たく当たってきます。

とまあ、話がそれてしまいましたが、そもそも小学生のうちから詰められているわけです。

こんだけ詰められてたけど、僕は中学受験に失敗します。

第一志望の学校に落ちました。

父と合格発表を見に行って、番号がなかった。

ものすごく悲しく、動揺しました。

その時に父と六本木で食べたケーキが美味しかったのは覚えています。

ですが、「これで落ちるのか。」と絶望していました。

その後、僕は第二志望の学校に入学して、学生生活を送っていくことになります。

さて、ここで中学受験にかかる、費用面のお話になっていきます。

僕にかかったお金はいくらだったのでしょうか?

メインの塾が大体月に2.5万円。サブの塾が1万円くらい。個別指導に月3万円くらい。家庭教師も月3万円くらい。大体月に10万円くらいですね。

これを(途中の増減はあれ)2年ほどやるわけです。240万円。

それに教材代もかかりますし、夏期講習や冬期講習も考えると300万円は超えるんじゃないかなあ。

まあこれはさすがに特別多い方だと思います。教育にお金を惜しまない家庭だったので。感謝しています。

それに加えて、中高一貫校の学費、入学金等です。入学金が30万円、学費や教材費等、一年間にかかるお金が大体100万円くらい(積立金も含んで)。

中高一貫校に入れると、それだけで合計1000万円近い出費を覚悟しないといけないわけですね。

現実にはその他に普通の人と同じくらいの出費もあるので、このくらいの金額が単純に上乗せされるわけです。

そのためもあってか、僕の母校の生徒の家庭の世帯年収は1500万円を超えています。(ネット調べなので信憑性は置いておきます。)

これはまだ東大受験の話でもないです。東大受験の前段階の話。良い中高一貫校に入れるかどうかの話。

ここには、子供のやる気・親の期待に応えようという気持ち、そして、親の偏執というか執念、惜しみなくなされる金銭投下が見られます。

こういったものを経てようやく、中高一貫の名門校の生徒になるわけです。

「そんなの東大受験と関係なくね?」と思う人も多いかもしれません。

しかし、さっき書いたように、東大に行く人って大体中高一貫の名門校に行ってます。それはなぜなのか。

中高一貫の名門校は、集まってくる生徒の質、親の持っている情報の量と質、授業の質。そのどれもが通常の公立の学校より高いのです。

そこでは生徒は当たり前に勉強をし、親は「子供をどこの塾に通わせるべきか。」という話をします。

みなさんは、鉄緑会という塾をご存知でしょうか。

鉄緑会、それは東大受験を専門に作られた塾です。この塾は、東大では知らない人はいませんが、そもそも存在自体を知らない人が世の中の大多数だと思います。

というのも、この塾には原則として、中学1年生の最初のときにしか入塾できず、かつ、その生徒になるためには、鉄緑会指定の学校の生徒である必要があるからです。親はこういった情報を共有していきます。

中学1年生の時に入塾できないとその後には高校一年生以降に、難解なテストを受けることによってしか入塾することができなくなります。

僕の通っていた中学では、3割以上が通っていたと思います。とりあえずそこに入れておけば安心。後の教育はその塾に任せておけば大丈夫。親はそう考えるのでしょうね。僕もご多分に漏れずそこに入れられました。

まあ僕は中学1年生から高校2年生までの間は勉強をほとんどしなかったのでその塾も中学1年生の時に行かなくなって、やめてしまうんですけど。

以上に書いてきたとおり、東大に行く人はそもそものスタートラインとして、親の意識が違うわけです。気合が入ってる。親の努力と金銭投下がやばい。

東大に入れたいと思ったら、中高一貫の名門校。これはほとんど常識と言ってもいい。

地方の高校とかだと、生徒の質がピンキリなんですよね。他に選択肢が無いっていうのもあるんですけど、そもそも生徒の母数が少なくて、同じ学校ですら、生徒の質にバラつきが出るんです。

それに、今でこそ遠隔授業等のできる様々な塾がありますが、そもそも塾の数が少ないし、質も良くないことが多いから、地方の人は受験に不利なわけですね。

東京の、特に中高一貫の名門校だと事情が変わってきます。人数が多く、偏差値の高い方から順番に人が入っていくので、生徒の質が均質化されていく。「大体この学校の人は何人くらい東大に入るな」っていうのは、最初からわかっています。

親も(場合によっては医学部に入学する人数も考慮しますが)それに従って学校のランク付けをします。

これが現実です。子供を東大に入れる(もしくは、教育に命をかけている)ような親にとって、東大以外の大学はそもそもほとんど考慮の基準に入っていません。

東大に入れる人は大体その他の大学には入れますからね。見ないんですよね。他の大学。イメージも湧かないし。

で、まあ、東大に入る大部分の人間っていうのは、もう親の意識から違うってことがわかってもらえると思います。

小学生の時から子供を叩きながら勉強教えるってことですからね。小学生くらいの子供なんて、叩かないと勉強しないんですよ。

長くなったんだけど、ここまでが中学受験編です。まだ大学受験の勉強が始まってすらいません。


大学受験編


といっても僕は中高一貫校で、高校3年生くらいまでほぼ勉強はしなかったので、あんまり中高の話は関係ないのですが。

ちなみに僕は受験の反作用でめちゃ問題児になりました。反省文を何枚書いたかわからないし、親も何度学校に呼び出されたかわかりません。

謹慎も食らったし、先生に土下座して謝ったこともあります。なぜか土下座したことについてさらに怒られました。

学校は男子校でいじめとかもなく、内部での問題とかは特にありませんでした。

ただ、部活を親が半ば強制的にやめさせようとしたら人生の方をやめてしまった人もいました。

また、僕が中学時代に仲の良かったお友達は退学したのですが、退学する時に両親が「所詮滑り止めですから」と吐き捨ててやめていく人もいました。(そいつは高校受験で第一志望の学校に行きました。)

それだけ、親の教育にかける想いが強い学校だったということです。

長くなりましたが、次に、高校3年生と浪人の時期のことについて書いていこうと思います。

中学受験は親の執念がかなり大きな部分を占めますが、大学受験についてはほとんど自分の戦いです。

高校2年生までずっと遊んでいた僕ですが、(それでも高2の後半から英語の塾には入っていました。週1回ですが、一回4時間くらいしっかりと。)高校3年生にもなるとみんな遊んでくれなくなります。まあ早い人だと高2から遊んでくれなくなるんですけど。

まず悩んだのは志望校。僕の実力から言えば、マーチくらいが順当な成績でした。

でもどうせだったら東大に入りたいのが人情ってもんですね。なので、僕は志望校を東大として提出しました。どうせなら日本一が良い。それで東大文一を第一志望にする。

これ、「東大受かるかなあ。やってみよう!ワクワク!」みたいなわけのわからんブロガーやらと同じノリですね。その後現実を知ることになるのですが。

担任には「大丈夫かよ。」みたいなことを言われましたが、その当時の自分もまた人生をチュッパチャップスだと思っていたので「ゆーてもいけるやろ」くらいに思っていました。

ただまあ、その当時の僕の成績、マジで最悪だったんですよね。センター模試とかでも点数は400点にいかないくらい(900点満点で)。

学年で下から5番とかですからね。普通にしたら受かるわけがない。良いとこマーチくらいの成績です。そこで大量の時間と資本を投下する運びとなりました。

英語に加えて数学専門の塾に通い、さらに国語と社会はまた別の塾に通いました。

さて、ここでそれぞれの塾がどのくらいの時間、授業をやっていたのかを書いていこうと思います。

一回の授業が一番長かったのは英語の塾。午後5時から、長い時は午後11時まで。6時間、ずっと英語。

しかもこの授業、何か新しいことを授業でやるわけではありません。やってきた課題の答え合わせくらいです。当然、課題の量がめちゃくちゃえぐいんですよね。通常授業の時も1回6時間分くらいの予習課題が出るわけです。

特に地獄だったのが夏期講習の時期。夏期講習の時期にはそれに加えて、毎日4時間くらいの講習と、その講習の課題が1日分につき6時間分くらいでるんですよ。一つの講習自体は4日間。その間通常授業もあるわけだから、課題を事前にやっておかないと、毎日講習が入っている週は一日11時間くらい英語をやるハメになってしまうわけですね。

そんなことやってたら他の科目を放置するハメになってしまうから、事前に済ませたい。でもこれ、事前にやろうとしても正解がわかんないからできないんですよね。

とにかくエグい量をやらせてくる塾でした。そのおかげもあってか、英語については心配ないくらいの成績になっていくんですが。

これは余談ですが、この塾は全部で10クラスあったんですね。僕は下から3番目のクラスだったんですが、その1番上のクラスはマジで恐ろしかったです。東大理3落ちで慶應医学部進学の人がめちゃバカにされてました。

そんな世界観です。慶應医学部ってバカにされることあるんだなあ、と心から思いました。

さて、東大文系の受験には当然英語だけではダメです。英語に加えて国語、数学、社会2科目、センター試験の分の科学まであるわけですね。

その他の塾についてもどんな感じだったのか書いていきますね。

国語、社会の授業はそれぞれ各科目週1回、二時間くらいでした。それに予習が1回1時間分くらい。だからそれぞれの科目に予習と授業だけで週3時間取られることになります。

講習の時期には、各科目、一回3時間分の授業に加えて、1,2時間分くらいの課題が出てくるわけです。一つの科目につき5日間ですね。まあ平常授業が無くなるのでまだマシなんですけども。

そして数学の塾。これも一回の授業は3時間くらいでした。ここで出される課題も大体1回分が3時間くらいかかるやつでした。数学の場合マジで地獄だったのが、わからないうちってマジで何やってるかわからないんですよね。

そして講習は1回3時間くらい。課題が出るものは課題に3時間くらい、その場で問題を解いて解説するという形のものもありました。

まあまずはここまで、つまり自習を一切加味しない分のお勉強の時間を見てみましょう(予習時間を含む。)

平常時

英語・・・週12時間

国語・・・週3時間

社会・・・週3時間 × 2

数学・・・週6時間

合計27時間

少ない感じがしますかね。これが学校に加えて、塾の授業とその予習の分だけでかかる時間です。

それに加えて1科目につきそれぞれ週2時間ずつくらいの復習が入るので、合計37時間。これが塾の勉強だけで最低限かかる時間。

これに加えて自分の勉強をやらないといけないんですよね。問題集を解いたり、教科書を読んだり、暗記科目の知識を覚えていったり・・・

僕は特に数学が苦手だったので、数学は自分の勉強で1日2時間くらいやってました。まあ数学の塾の時は自分の勉強にはまわしていなかったので、週4日くらいですね。これで合計45時間。

英語は比較的できる方だったけど、最低限の単語学習くらいはしないといけないから少なくとも1日30分、週で3時間。

国語は古典ができないから週に5時間くらいはやって、社会の暗記や論述も合わせて週10時間くらい。

まあなんやかんやで合計60時間くらいですかね。学校の授業の他にやっていた勉強時間です。我ながら完全に狂っていたと思います。

土曜には学校の他に10時間以上勉強して、日曜には15時間くらい。平日には学校の授業+7時間以上とかやってました。学校には朝7時に行ってましたしね。

季節講習の時期は学校が無いので、自分の勉強時間をより長く取っていました。高校3年生の時の夏休みで1日の勉強時間が12時間を割った日は1日もありませんでした。

単純に考えて、1年で僕は学校の授業も合わせて4000時間近く勉強しているわけですね。

で、この結果どうなったか。


きれいに落ちました。東大に。そして東大だけでなく、早稲田にも、慶應にも。


全落ちってやつです。さすがに笑いました。


いや、こんだけやって全部落ちるのかよ、と。早慶は対策をしていなかったからまだ仕方ない。

それでも、1年丸々東大に費やしておいて、それで、この結果か。


不合格者には合格発表後すぐに成績が開示されるのですが、僕は不合格者の中で400番目くらいの順位でした。


1200人受験して、400人合格して、不合格の中で400番目。


1日12時間近く勉強して、1年で4000時間近く勉強して、自分の順位は下から3分の1のところだったのか。俺は、800位だったのか。



絶望しました。

しかしそう言っていても仕方ない。受験した大学全てに落ちたので、行く大学がないのです。

さて、ここで高校3年生の僕の1年にかかったお金を考えてみましょう。

平常授業でかかっていたお金が年額、以下のとおりです。(4〜2の11ヶ月で計算しています。)

英語・・・25万円

数学・・・22万円

国語・・・20万円

社会・・・20万円 ×2

で、合計100万円超ですね。

これに加えて特別講習などで大体30万円くらい使ってたことになりますから、合計で年に130万円。テキストや参考書も買ったから150万円にいかないくらいですかね。

これだけの額を、あれだけの時間を使って、落ちました。惜しくも無い。かすりもしない。そんなに珍しいことでも無いと思いますけどね。

もちろん個人差ってあります。僕の要領の悪さとか、5年間勉強をしていなかったせいで勉強の仕方とかが全部吹っ飛んでいたとかもあります。

ただ、あなた、そう、「東大受けます!どのくらいまでいけるかな〜」と言っているそこのあなた。

年に150万円使って、4000時間勉強して、それで1200人中800位ですよ。そういう世界です。

もしかしたらあなたは恐ろしく要領がいい人間なのかもしれませんけどね。

まあもしそうだったら今更「東大受けます!」とか言ってないと思いますが。

とまあ、そういうこともあって、僕は浪人しました。

浪人。それは本当にピンキリです。

浪人してめちゃくちゃ勉強する人、全然勉強しない人。後少しで落ちてしまった人(同じクラスのお友達には1点以下の差で落ちてしまった人もいました。)、大差をつけて落ちてしまった人。東京に学校がある人、地方から出てきた人。

そんな色々な人がいて同じ教室にやってくるわけです。ただ一つ、「東大に合格する」という目標だけを共通に。

浪人の時期の勉強については、サラッと触れるくらいにしておきます。成功した年の事とか言っても仕方ないと思いますし。(もし要望が出たら書くかもです。)

3月には1日平均で10時間くらい、4〜6月には1日14時間くらい勉強していました。

夏に心を軽くやってしまってので、7~9月は1日3時間くらい。

その後、10~12月で1日8時間くらい、センター直前くらいから「やべえ」ってなって1,2月は1日12時間くらい勉強しました。だから合計は3500時間くらいですね。

1年でかかった料金は、予備校を一元化したこともあって年間にかかった金額は100万円くらい。

それでようやく合格です。クラスの中で平均くらいの成績だったと思います。高校3年生の時から7500時間、250万円を使ってようやくの合格。これで1200人中200位とかですね。

合格した時には、マジで声が出ました。「受かったわ」と、小さな声で。涙は出なかったです。しばらく呆然としていました。しばらくして実感が伴ってきて、大きな声で「受かったぞ!!!」と叫んでいました。

僕の受験の話は、それで終わりです。


終わりに


予備校では、僕より勉強して落ちた人もいました。

高校の同級生で、現役の時に不合格者の中では上位にいた(200位以内)友達は浪人して、2点差で落ちました。

成績が伸びずにそもそも志望校を変更してしまう人、予備校に来なくなってしまう人、遊び呆けてしまう人・・・様々な人がいました。

出願の時に科目を間違えて出願してしまい、僅かな点差で不合格になってしまった人、センター試験のマークミスで足切りを食らってしまった、成績がかなり良かった人・・・

その多くの人がどれだけ、時間をかけて、執念を持って、石にかじりつくように勉強して、それでも手が届かなかったのか。

少しの手違いで、失敗したのか。あと数点の、その数点を恨み、嘆き、散っていったのか。

その親達は、どれだけの金額をかけ、どれだけの期待をかけ、時に子供に対して手が出るほどの熱を持って、東大受験を支えたのか。

ただ単純な、ペーパーテストで一定の順位を取って入学資格を得るという行為に、どれだけの人間が、どれだけの価値を感じて、向かっていったのか。

「東大は簡単だ」「誰でも入れる」「とりあえず受けてみます!」といった、キラキラ(?)した情報ばかりが蔓延るインターネットの世界で、語られることのほとんどない、東大受験に青春をかけ、成功した人、失敗した人たちの物語。泥臭く、地べたを這いずり回るような姿勢でも、美しくなくても、惨めに思えようとも、本気で合格を狙っていった人たちの物語。

それをより広く知ってもらいたかった。

甲子園やサッカーの全国大会のように華やかなものではない。

それでも、年間3000人を受け入れる、(それが多いか少ないかは捉え方次第ですが)その大学への入学資格をかけて、青春をなげうって、どれだけ心と体を削っていたのか。

もちろん、東大にはそれを苦としない人も多いです。僕も普通の人と比べたら全然苦にならない方だと思います。

というか、中学受験は苦だったけれど、大学受験それ自体は苦ではなかった。

ただ、勉強自体を苦としないのは当然、そこからさらに順位を高めていく。

その順位が満足に上がらないこともある。やっているのに、上がらない。自分よりやってないように思えるあいつの方が成績が上がっている。

勉強自体ではなく、そのストレスがあるわけです。

そういった競技に身を置いていた人が大勢いて、そしてその中でも散っていく人のほうが多い。

東大受験は、そういう場所だったと思います。


「東大は誰でも入れる。」


確かにそうかもしれません。スポーツやモデル等に比べたら、先天的に必要な資質は少ない世界です。


ただ、そこにどれだけの期待が、執念が、怨嗟の声が渦巻いている場所であるのかということを知ってほしい。


その上で舐めるのは勝手です。もうペロペロと舐めてください。ペロペロ舐めて受かったのであれば、僕は尊敬します。僕にはできなかったので。

まあ、舐めてしまうことってありますからね。僕も自分の人生の大部分は舐めて過ごしています。人生チュッパチャップスでやってます。

ただペロペロ舐めて落ちたら。僕はありえないくらいバカにします。まずはその学力の至らなさをバカにし、舐めていた態度をバカにし、多分生き方の否定くらいにまで行くような気はします。

それでもするなら、頑張ってください。それは滅茶苦茶立派なことだとも思うし、それでも挑戦するという気概は、すごいです。慄きます。

以上です。留年しかけている、成績の悪い東大生の、自分語りのオナニーみたいなクソ長ったらしい、遅漏垂れ流しの文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。これで留年したらクソ笑って、クソ馬鹿にしてください。

余談ですが、僕自身は学歴よりその後の人生の方がよっぽど大切だと思っています。まるで説得力はないかもしれないけど笑

では。


P.S.

反応をめちゃくちゃしてもらえたので、それらのご意見に対しての返答をnoteにまとめさせてもらいました。読んでくださってありがとうございます。



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tonoike19950604

"教育系" note まとめ

"教育系" noteのまとめです。
7つのマガジンに含まれています

コメント25件

いやー、読んで良かった
気が引き締まった
アメブロに投稿しているけど、簡単に自己紹介します
現在53歳のアルバイト
立教大学理学部中退
住み込み新聞配達、パチンコ店員
32歳でラーメン屋開業、年収1500万円
16年間経営して、W不倫、妻のガン死、倒産自己破産、生活保護
大学2年高校2年の子を持つシングルファザー

一発逆転を狙って「東大合格!」なんて宣言したけど毎日ネット見ていて、グウタラな生活、今年センター試験足切り

年間4000時間かぁ
仕事と家事があるけど、それは言い訳にならないし、一体誰に言い訳するの?
誰も敗者に興味なんて持たないものね
ってことだな

来年、息子と一緒にW受験だ
息子は早慶が第一志望

娘は2年前に慶応大学に合格している

ありがとう
君の文章に出会えて良かった
努力して入学なさった、ほうとうによく頑張りましたね。しかし、私は「ミス東大コンテスト」を始めた時点で残念ながら東大は世界レベルでは終わってしまった大学だと考えています。欧米でミス・コンテストを開催する大学などは底辺校の謗りを免れません。
3/25にコメントしてから1ヶ月半
ラーメン屋を再開しようと融資を申請したが断られ、大学3年生の娘の進路で悩み、高校3年生の息子の留学問題で悩んだりと、色々言い訳はあるけど、私自身の勉強をほとんど出来ていない
今日のアメブロ「勝者には何もやるな!」で君の投稿を紹介させてもらった
迷惑ならすぐ削除するから言ってね
頑張ってと言っていいのかわからないですが、頑張ってください。自責的な思考の人は人に何かを押し付けないので個人的にとても良いと思います。
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