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しばらくお仕事はお休み

お久しぶりです、佐々木です。先月、ご縁があって転職をしたのですが、前職と違う子どもへのアプローチ方法や組織体制になかなか慣れることができず、医師の診断書をもらい昨日退職しました。


園に馴染めなかった

アプローチ方法の違い

私が以前働いていた園では「子どもたちの気持ちを一番に考えること」にフォーカスを置いていたのですが、転職した先では「子どもたちをきちんと躾けて、一人でなんでもできるようにすること」にフォーカスした園でした。

そのため泣いている子どもがいても「先生からの注意が欲しいだけだから、ほっといて大丈夫」と言われたり、泣いている子どもに「泣くのはもう十分。もう泣くのはやめなさい」と声掛けをしたりと、前の園とは違う声掛けの仕方に戸惑いました。

また前職では、食事に関して「何を・いつ・どこで」は親・先生たちが決めることだけれど、「どれだけ食べるか、または食べないか」は子どもたちが決めることだと習いました。しかし、転職先では「食べなさい」と子どもたちにきつく言う先生もいたりと、自分の指導方針と合わない部分が日に日に出てくるようになりました。

子どもたちの気持ちに寄り添って2年間指導してきたこともあり、厳しく指導していくのが自分の肌に合っていなかったのだと思います。そして結局、厳しく指導できない→子どもたちをまとめられない→ほかの先生がヘルプに入る→「自分って全然仕事できない」というループを3ヶ月間続け、メンタル面で支障をきたしてしまいました。

組織体制の違い

前職は大きな組織だったため、同僚との関わり合いも基本的に広く浅く、管理体制もわりとしっかりしており、なにか問題があればスーパバイザーやマネージャー、もしくはHRに報告できる環境が整っていました。しかし、転職先は小さな園だったこともあり、同僚たちとオーナーの関係が密接で、相談がしにくい環境でした。

また、同じクラスの同僚二人は2年間一緒に働いており、すでに信頼が出来上がっていました。二人に認めてもらえるように頑張ろうと努力したものの、なかなかうまく入り込めなかったり、子どもたちをまとめられなかったり……。二人でコソコソ何か話していると「何か裏で言われているのかなあ」と疑心暗鬼になり、だんだん居心地が悪く感じるようになりました。

持ち帰りの仕事

前職では持ち帰りの仕事はまったくなく、定時即退社が基本だったのですが、転職先ではみんな自主的に10〜20分残ったり、サークルタイムやアートの準備(費用も自己負担)を持ち帰って家でやったりしていました。私が担当の週は、仕事おわりに2〜3時間費やしてサークルタイムのプランニングと練習をしました。

また同僚の中には、週末に園に行ってクラスのデコレーションをしたり、教室内のおもちゃを変えたり、ボランティアで時間外労働する風潮がすでに出来上がっていたのも、馴染めないかも……と思った要因の一つです。

メンタルの不調

最初は「新しい園に勤め始めたから、そりゃ慣れないこともある」「あと3ヶ月すれば、前の職場みたいに馴染めるようになる」と思っていたのですが、3ヶ月を目前に心身の不調が出てきました。

仕事のことを考えると涙が止まらなくなる、吐き気が止まらない、食事が喉を通らない(とくに職場にいると何も食べられず、昼はキャンディー1個)、寝付けるものの朝4〜5時に目が覚める、不正出血、職場への通勤の際に、本来考えるべきではないことを考えてしまうなど……。

最初は電話で医師に連絡を取ったのですが「空いてるクリニックか病院に今すぐ行ってください」と言われ、昨日クリニックで看護師・ソーシャルワーカーの方とお話し、すぐ職場を抜けられるように医師に診断書を書いてもらう流れになりました。

診断書をもらった後は、園のオーナーに連絡をとり、退職届と診断書をメールで送りました。2週間のノーティスを出して辞めるのが一番好ましかったのですが、それをできるだけの精神的な余力がなく、即日退社という形になってしまいました。

しばらくはお休み

今回の退職を機に、自分を労りつつ、将来についてじっくり考える時間を作ろうを思いました。2019年にカナダに渡り「保育士になって永住権取るぞ!」という目標を掲げて、学校も仕事も永住権申請も転職も、弱音を吐きながらもがむしゃらになってやってきました。無事目標を達成し、そして気がつけば、ガソリン切れ……。

職場環境が合わなかったのがメンタル不調の大きな原因なので、自分に合う園を見つけて働くことが大事だと思いました。ただそれと同時に「もう保育業界は卒業しよう」とも考えています。永住権の足がかりとして、保育士はアプローチしやすい職業だと思いますが、持続性という観点からは、誰もがずっと続けられる職とは言い難い気がします。

やっぱり自分は文章を書いて頭を整理することがセラピーのような感じなので、カナダ生活で思ったことや感じたこと、カナダで保育士として働くことについてなど、noteで発信していけたらと思います。X(Twitter)であたたかいお言葉をかけてくださった方々、どうもありがとうございました!

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