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初学者向けのオフショアゲーム-007.タチウオ編

どうもこんにちわ。ぼくたちを取り巻く数多の問題について、よりよい未来のために研究し、考察してみます。今回もオフショアの釣りについて、です。今回はオフショアのタチウオゲームについて。

タチウオの魅力

タチウオの魅力を語るにあたり、皆さんはこの方をご存知でしょうか?という前に知るわけないと思いますが、こういう方がいるようです。

2020年は2,000匹以上釣られたそうで、新山下の渡辺さんの常連の方の模様。船からも「タチウオ界の世界征服を企む世田谷区の女帝」という二つ名までいただいている凄腕の方です。

それにしても一人の人生を狂わせ(と言っても富豪の人らしいので何も狂ってはなさそうではありますが)、自らの種の存続に疑義を呈するようなタチウオって魅力溢れる魚ですよね、多分。

この方がなぜそれほどタチウオに魅せられているのかはそのうちお伺いしたいと思いつつ、ぼくが感じているタチウオの魅力をいくつかあげてみます。

a.まぁまぁ釣るのが簡単
→どんなに下手でもボウズは滅多にない。まぐれでも釣れる。けどたまにボウズがある。その時のショックたるや尋常ではない
b.タチウオの釣り自体、本腰入れて取り組むとだいぶ奥が深い
→ゲーム性が非常に高い、釣りです
c.まぁまぁ食べて美味しい
→1m超えの物は文句なく美味しい。小さいのも捌きやすくて食べやすい。

aとbは重複しているようで矛盾しているようで、この辺が魅力の大部分を占めている気がします。

釣り方

ショアからでも釣れる時はあります。あるいはボートシーバスやってて「なんか変だな。。。」と思ったらタチウオだった、とかもあります。なので、タチウオをどうしても釣りたい、というのであれば船に乗らなくても運が良ければ釣れはしますが、所謂タチウオの釣り、ジギングやテンヤは船のほうが快適なのではないでしょうか。釣れるし。

ここで、テンヤ、なのですが、最近東京湾でも流行っているみたいですね。

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こんなやつ。

実際のところエサだと思うので、「ルアーより大きいのが釣れる」とかルアーと比較するのもおかしげな気もしますが、釣れるらしいですね。やったことありませんが。

ですので、ルアーに話を戻しますと、タチウオ用のフックをつけたジグを使い、群れのいるレンジまで落として、その付近でジグを動かして釣るのが通常かと思います。

ここでのジグの動かし方とジグのチョイスが釣れる・釣れないの分水嶺となっており、動かし方のパターンを知っていること、動かし方のパターンにあったジグを持っていること、これがタチウオ釣りの最大のポイントかと思います。

何回かやったことがある方であれば引き出しもあるでしょうが、はじめての方はまず、ジグをしっかり動かすこと、を基本にすればいいと思います。その時点で使うジグをつけて落とし、ラインが張った状態からロッドを持ち上げれる高さまであげてみて、その時にジグが動いている感覚が自分が動かせるそのジグの可動域と考えると一つの目安が出来ると思います。

その可動域の中で、ふわっふわっとゆっくり大きく泳がせる、泳ぎの幅を小さくして上に引き上げる、アクションをつけずに巻く、アクションをつけずに速く巻く、ゆっくりジグを震わせながら巻いてくる、等々、等々、ルアーをローテーションさせながら、その時点でのヒットパターンを探る釣りになります。

必要な道具

ロッドはタチウオ専用が大手メーカーから出ておりますね。ダイワ、シマノ、ジャッカル、メジャークラフト、アブガルシア等々。

タチウオロッド日本代表?それにしても高い

バイトがあったらあわせた方がいいとは思うのですが、割と向こう合わせでもなんとかなるものなので、ロッドはよっぽど弱い竿でなければ専用でも汎用でもなんでもいい気がします。東京湾であれば150gくらいのジグを快適に使えて、5kgくらいの魚であれば重篤なトラブルなく釣れるロッド、というチョイスでいいと思います。沖縄あたりまで行くと150cm超えのビッグサイズが釣れるらしく、そうした個体を狙うのであれば強めの竿が必要になるのでしょうね。

また、後述もしますけれど、フォールでのバイトが結構多い釣りです。また、例えば40-60mの水深を何度も誘うような釣りですので、スピニングよりはベイトの方がメリットが多いと思います。

ラインに関してですが、乗り合いだとおまつりもあるでしょうから、船宿の指定に従うのがベターかと思います。

以上、まとめますと
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・ロッド:6ft前後で5kgくらいの魚釣っても大丈夫なベイトロッド
・リール:船宿指定の号数ラインを200-300m巻けるリール
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があれば釣りはとりあえずは成立すると思います。

タチウオ釣りのポイント

a.ジグについて
a.-1数量

上記、必要な道具のところで「あれ?ルアーは?」と思われた方もいるかもしれません。個人的にタチウオ釣りの最大のポイントは「いかにルアーをロストしないか」にかかっていると思います。あるいは無くしても折れない心と、無くしても動じないストック量、です。

何かの呪いがかかっているのか?あるいはジグをロストさせるように緊急指令が内閣あたりからタチウオ界に発せられているのか?と邪推したくなるくらいに、とにかくジグがなくなる釣りです。なので、当然ストックはたくさんあるに越したことがなく、目安としては、当日釣りたいタチウオの本数の半分くらい、20本釣りたいなら10本くらいは持っていくと安心です。
a.-2カラー
シルバー、ピンク、紫あたりをベースカラーと考え、その周辺で何色か用意するのがオーソドックスな考え方だと思います。ただ、この色でなければ絶対に食わない、という話でもないとは思います。基本色はカバーしつつ、グロー入りとか、オレンジや緑等の押さえがあるといいかと思います。
a.-3銘柄
個別銘柄に言及する必要はないのかもしれませんが、タチウオ専用のジグが各社から出ておりますので、その中からチョイスするのが良いと思います。何故なら「安い」からです。ダイワ等、大手メーカーのものであれば600円前後で購入可能です。

一方、ボーズレスとかのタングステンジグも釣れるのですが一つあたり3,000円程度します。そしてロストする確率は安くても高くても一緒です。どうせなくなるので、なるべく安いものを数多く用意するのが得策です。

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上がタチウオ界では勝ち組です

b.メインライン・リーダーについて
b.-1メインライン

メインラインはおまつりという要因を除けば、0.6とかでも問題ないと思います。が、タチウオのラインの問題はマーカーの色です。

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比較的安価で性能も納得感のあるこちらの二つ、左のほうが頼りになる感じもするのですが、ことタチウオに関しては右です。左は白x緑のマーカーがあり、白い部分はタチウオがしらすとかの魚と間違えてバイトするようなのです。個別でこの二種を出しましたが、マーカーに白が入っているラインはタチウオの際は避けたほうが良さそうです。「あれ?いやに早いけど着底した?」というようにジグの重みが消えた場合は大抵切られています。

b.-2リーダー

ダウンロード (1)

「ワイヤーリーダーは使わないでください」と船宿指定もあるのですが、こう歯が鋭くて切られまくるとワイヤーも使いたくなりますよね。でもダメなので、しゃーなしに50lbくらいのリーダーを使うケースが多いと思います。

これに関してなのですが、リーダーがフロロだろうとナイロンだろうと、どれだけ太く頑丈でも当たりどころが悪ければ切れてしまう気がします。かつて、タチウオかサワラかは定かではないのですが、ジグのアシストライン、シーハンターで100lb程度あったかと思います、をすっぱりやられたことがありました。ですので、個人的にはタチウオの際は常に天に祈りを捧げながら16lbくらいでやっています。目がいい魚なのでしょう、細いリーダーの方が食いはいいです。ただ、熟練者はリーダーが太くても食わせる技術をお持ちのようですので、うまくなるに従い太くしていけばいいのではないでしょうか。

おそらくなのですが、切られない技術、というのも存在しているように思えます。その日の状況にもよるとは思いますが、ジグが真横を向いている時に切られるのであれば、動かしすぎないでバイトを引き出すとか。研究の余地≒ゲーム性は高いですね、タチウオ。

まとめ

ルアーのタチウオは知識・経験・技術が如実に釣果に現れるゲームだと思います。そしてうまくなるためには結構な投資も必要になるゲーム。。。ぼくはケチなので、ランニングコストがかかり続ける釣りは、気分的にまぁまぁ辛かったりします。

また、釣れなくても気にしないです、それはゲームが下手なだけなんだから。悔しいなら、上手くなりたいなら頑張って経験積めばいいだけなので、非常に先行きの明るい釣りかと思います。

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