Tony Sakurai

ビールと音楽を愛する者です.小さい頃から線画が好きで,モノの輪郭が好きで,プロダクトデ…

Tony Sakurai

ビールと音楽を愛する者です.小さい頃から線画が好きで,モノの輪郭が好きで,プロダクトデザインには憧れと尊敬がやみません.そんな中,ピクトグラムというなんとも心優しいデザインの虜になったのです.普段は医師として認知症や言語障害などの相談にのっています.

最近の記事

用を足す 〜トイレのピクトグラム②〜

青は男の子の色で、赤は女の子の色でしょ。 今どきこんなことを言うのはジェンダー論への理解が乏しい化石のような思考だと恥じた方が宜しかろう。ただ日本には割とこういった規範、常識が未だに根付いているのも事実。僕だって赤いランドセルが置いてあれば女の子のものだろうなと思ってしまう。長年の生活で刷り込まれてしまっているのだ。 ジェンダー的に良いか悪いかどうかは一旦置いたとして、男女のピクトグラムが色分けされているのは視認性という意味でも、悔しいかな判りやすい。バタバタとトイレにか

    • 用を足す 〜トイレのピクトグラム①〜

      本屋をぶらぶらうろついていると、なんだかトイレに行きたくなるものだ。 トイレはどのフロアーにあるのかな。上の階か。あぁあの通路の奥だな。男女のシルエットが尿意に迫られた僕をトイレに導いてくれる。 このピクトグラムは今や世界各地で見られ。言葉が分からなくてもトイレに駆け込むことができる。旅先でもっともお世話になるピクトグラムと言っても過言ではない。 このデザインが世界に広まるきっかけとなったのは1964年の東京オリンピック。オリンピックは世界各国から日本語や英語がわからな

      • 信号待ち

        道の向かいのコンビニへ行く途中。信号は赤。何をするでもなく信号機を眺める。ふと傍らにピクトグラム。 横断歩道でみかける視覚障害者の方向けの音響用スイッチである。最近ではボタンを押さないでタッチするだけで反応してくるものもみかけるようになった。ボタンまたはスイッチを機能させることによって歩行者青時間を音で知らせてくれるのだ。 このピクトグラムは“ピクトグラムというものは誰に向けられたものなのか”ということを意識するきっかけになったものなのです。 視覚障害者の方向けでしょ?

      用を足す 〜トイレのピクトグラム②〜