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ドイツクリスマスマーケットin延岡

延岡市のドイツクリスマスマーケットに行ってきました。🎄

延岡市には私と同じくドイツ人である国際交流員がいます。今年で二回目、「ドイツクリスマスマーケットin延岡」というイベントにサポーターとして呼ばれました。喜んで行きました。クリスマスに関わる文化は多くのドイツ人に大事にされ、ホットワインの影響だけでなく、とてもあたたかい気持ちにさせるお祭りです。延岡市のクリスマスマーケットについて聞いたときは「本場に近い!」と宣伝して、知り合いを誘いました。結局、同窓会という感じがでそうな人数で、7人のドイツ人が揃いました。

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文化という分野において「本物」というと、発祥地となる場所の歴史と密接に繋がっている習慣のことだと思われますが、少し考えてみると、そうとは限らないかもしれません。なぜならば、文化には所有権がありません。古代から変わり続けており、非常に捉えにくい概念です。今のドイツの文化は昔のドイツの文化とはかなり異なります。今のドイツと昔のドイツは様々な点で違うからです。しかし、文化的な推移が止められないのに関わらず、文化や習慣を守ろうとしなくていいという考え方も間違っていると思います。自己目的のために守られた習慣は魂をなくした習慣ではないかと思います。

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クリスマスマーケットという例を通して少し説明したいと思います。まず、クリスマスマーケットという定義に当てはまるために何が必要かについて考えてみましょう。その一つはクリスマスマーケットしか手に入らない独特な飲食物です。カラメルがけアーモンド、レープクーヘン(クッキー)、シュマルツゲベック(揚げドーナッツ)などが定番の食べ物となりますが、ドイツでも各地域によって好みが異なるため、北ドイツのクリスマスマーケットに欠かせないラクリツキャンディは南ドイツのクリスマスマーケットではおそらく見つかれないと思います。ホットワインの中でも苦味の濃いものからやけに甘ったるいものまであります。延岡のクリスマスマーケットで食べたキャラメルアーモンドと飲んだホットワインがとてもおいしくて、見た目がドイツで売っているのと少し違っていても、大切に頂きました。その場で分かりました。形ではなく、気持ちが一番大事です。疲れが少したまって、今年も少ししか残っておらず、普通に逢えない人と集まって、寒い中おいしいものを食べて、暖かい飲み物を飲んで、一年間の苦労が忘れられるところ、それがクリスマスマーケットです。延岡市のクリスマスマーケットはいっぱいこの気持ちにさせてくれて、この意味で「本物」とちっとも変わらないと思います。

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