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作り手から食べ手までの、より良い未来を創造する



“あったかい心の連鎖”が生まれる社会を目指す


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(140)

<デイブレイク株式会社>
  2013年に設立され、東京都品川区に本社を置き 食品流通の課題解決を行う特殊冷凍テクノロジーを用いて、食材の細胞を破壊せずに新鮮なまま冷凍し、美味しさを損なわずに解凍する「特殊冷凍ソリューション」を提供している。資本金7億3千万円(資本準備金含む)FoodTech系スタートアップだ。

事業は、「特殊冷凍機械販売」「特殊冷凍コンサルティング」「業務用特殊冷凍食材販売」の3つのフェーズで成り立っており、冷凍事業に参入する企業のパートナーとして機械選定から納品後の冷凍品質最大化、そして冷凍ビジネスの成功まで徹底的に寄り添うとしている。

そもそも特殊冷凍技術は、急速冷凍に凍結媒体ごとの特殊な技術を踏襲することで、さらに高品質な冷凍を実現する技術で、一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わる温度帯(氷結晶生成温度帯:0℃~-5℃)の通過時に、氷結晶が大きく歪になることで細胞が損傷する。これに対して、特殊冷凍では、急速かつ均一に冷却することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を極少化でき、うまみ成分の流出を防ぐ。
さらに特殊冷凍では、冷風の湿度や冷風の当て方などの特殊技術が加わり、形状維持や調理済みのあたたかい食品の急速冷凍を実現できる。これまで困難とされていた食材の急速冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食材を生み出している。

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★ 創業者の木下昌之氏は、70年続く老舗冷凍機器メーカーの三代目として生まれ育った。技術者として父親の会社で働き、会社の売り上げを数十倍に伸ばすなど、成功を収めた。しかし、30代に入り、父親のやりたいことと、自身のやりたいことに乖離を感じるようになった。そんな時、東南アジアを旅した折に新鮮なフルーツが大量に廃棄されているのを目撃する。
同氏は、新鮮なフルーツをいつでもどこでも食べられるようにして、廃棄を減らし、働く人たちに価値を与えたいと考えるようになった。そして、特殊冷凍技術を活用した事業を立ち上げることにした。木下氏の第二創業は、自身の夢を実現したいという思いと、社会課題を解決したいという思いから生まれた。

木下昌之氏

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◆ まず、起こした行動は、冷凍機器の比較検討サイトを立ち上げた。各メーカーの商品を比較し、顧客に最適なものを提案していたが、顧客からの要望を各メーカーにフィードバックしても希望のものを作ってもらえないことが続いた。そこで、顧客の望んでいる冷凍技術を即座に形にしていくため、自社で機器を開発する決断をし、2021年に特殊冷凍機『アートロックフリーザー』を販売開始した。この機器は、「やさしい風で隅々まで食材を優しく包むことで、庫内偏差をなくす」という冷凍法を実現し、これまで不可能とされてきた刺身や天ぷらさえも味を損なわずに冷凍することが可能になった。 さらに、デイブレイクはラボチームを開設し、顧客の生の声と社内の研究データを集めて、個社ごとに最適な機器とレシピの開発に反映している。また、『デイブレイクファミリー会』を発足し、この会を通して新たなビジネスが次々と生まれ、育っている。

アートロックフリーザー

❤ 同社は、特殊冷凍技術を活用して、フードロスの削減や新たな食材の価値創出、食の安全・安心の向上などに貢献し、その取り組みは、冷凍業界のみならず、社会全体に大きなインパクトを与えるものであると言えるだろう。

2013年 ~ 2022年までの実績

同社のCSV経営を実践しており、その共通価値は「無駄を価値に」、「いちばん美味しいで健康に」、「輪を広げる」の3点をあげている。

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎デイブレイク株式会社 コーポレートサイト
https://www.d-break.co.jp/
◎「新たな未来を解凍する」特殊冷凍ソリューション
https://youtu.be/vqrDlR6aZ5U?si=3LmoG5gytjcSl7Ph
◎冷凍機情報サイト「春夏秋凍」
https://shunkashutou.com/

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