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街じゅうを『駅前化』するインフラをつくる



人と乗り物と街が共生できる安全で安心な社会実装


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(178)

<株式会社Luup>
 同社は2018年に創業。東京都千代田区に本社を置き、電動モビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を提供しているシェアリングベンチャーだ。

主要事業の『LUUP』は、電動キックスケーターと電動アシスト自転車のシェアリングサービスで、駅前や繁華街、住宅街やコンビニエンスストアなど、近くのポートから好きなタイミングで借りて、好きな場所に返すことが可能だ。専用のアプリをダウンロードし、車両を借りるポートを検索して、車両を選択する。車両についている二次元コードをスキャンし、目的地を設定すれば利用ができる。

現在(2024年)「LUUP(ループ)」は以下のエリアでご利用できる。
東京都(渋谷区・目黒区・港区・世田谷区・品川区・新宿区・中央区・千代田区・江東区・墨田区・台東区・文京区・豊島区・中野区・杉並区・荒川区・北区・大田区・板橋区・足立区・三鷹市・武蔵野市)、大阪、横浜、京都、神戸、名古屋、広島、宇都宮など
スマホ一つで街じゅうのポートから電動マイクロモビリティへの乗り降りや移動を可能にするシェアリングサービスを提供している。

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★ 同社の創業者の岡井大輝氏は、東京大学農学部を卒業後、戦略系コンサルティングファームで上場企業のPMIやPEファンドのビジネスDD※を担当した経験を持ち、2018年に株式会社Luupを創業した。
※ビジネスDD(デューデリジェンス)とは、M&Aの際に買収対象企業のビジネスモデルを理解し、その強みや弱みを明らかにする調査。また、将来の事業性の評価やシナジー効果の大小、事業統合に関するリスク評価なども行う。

岡井大輝氏

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◆ 岡井氏は、日本の課題である人口減少と高齢化に対処する事業を立ち上げる際、最初は介護サービスに焦点を当てたが、移動時間のロスが課題であることに気付いた。そこで、「鉄道」を活用して電動小型モビリティを導入し、駅と周辺地域の移動を効率化することを考案した。彼は、電動キックボードや自転車など様々なモビリティを検討し、日本においては価格、利便性、安全性の観点から電動小型モビリティが普及すると判断した。Luupは、ハードウェア、アプリケーション、データベース、そして都市や警察との連携など、複数の要素を組み合わせており、これらのバランスが強みとなっている。岡井氏は、スタートアップの柔軟性が大企業よりも良いプロダクトを生み出す可能性があるとし、Luupの役割は都市のモビリティと安全性をつなぐことにあると述べている。

❤  2022年4月の道路交通法改正により、電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」に分類され、合法的に走行できるようになった。同氏は、違法な電動キックボードの販売に対して政府に規制の整備を要望し、規制が整備されるのを待ってから事業を開始した。Luupは、安全性を最優先しつつ利便性も確保した電動キックボードの開発に注力し、利用者に目的地予約や安全に関する報告を義務付けることで、安全性を担保している。
Luupのミッションは「街じゅうを『駅前化』するインフラを作る」ことで、あらゆる場所から駅のように便利に移動できる未来を目指している。

追記:2024.3.20
歩道を走行するなど、交通違反の急増が問題になっている電動キックボードだが、2023年12月の交通違反件数は1800件を超え、半年前に比べると違反件数が4倍以上に急増しており、事業者らが対応を迫られる事態が続いている。
同社は、大通りを避けて電動キックボードが運転しやすいルートを提案する「ナビゲーション機能」の提供を3月下旬から試験的に始める。ループのナビ機能では、電動キックボードが原則走行禁止の歩道を避け、交通量が少ない道路を優先的に表示する。自転車向けのナビ機能を提供するナビタイムジャパンと連携して開発した。

左は大通りを避ける ループナビ、右はGoogleMap

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎Luup コーポレートサイト
https://luup.sc/
◎マイクロモビリティ推進協議会
https://www.micromobility.jp/
◎電動キックボードの規制緩和【2023年7月1日施行】
https://keiyaku-watch.jp/media/hourei/doukouhou_kaisei2022kb/

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