「おもてなし」


御縁で90を超えた才媛のお宅に出向く機会が増えた。
お独り暮らし。雑誌『文学界』などが傍らに。
自ら淹れてくださったお茶をいただく。
ではこの辺でと立ち上がろうとするところからが試練。

「まだです」

その後30分、やおら大正琴の調べを聞かされるのである。
大正琴

東洋哲学に触れて40余年。すべては同じという価値観で、関心の対象が多岐にわたるため「なんだかよくわからない」人。だから「どこにものアナグラムMonikodo」です。現在、いかなる団体にも所属しない「独立個人」の爺さんです。ユーモアとアイロニーは現実とあの世の虹の架け橋。よろしく。