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旅行を考える

木曜日に学校のテストが終わりそのまま東京行の夜行バスへ乗り込んだ。やってやるぞと言わんばかりの熱意と旅行へのワクワクと期待に胸を膨らませて。

~鬼門の神奈川県~

旅行の日程は東京(日本橋)から京都(三条大橋)までを旧東海道や東海道、国道1号線を歩きながらかつて栄えた宿場町を経由しながら旅行するという計画だ。予定期間は5日間、予備でもう1日という予定だ。察しのとおりでかなり無理のある計画だった。プラスでこの暑さ。

結果からいうと途中でリタイアだった。失敗に終わった理由としての反省点はかなり思いつく。特に実感したのが3つ。私の体の衰えと私の無知と駅周りの漫画喫茶の少なさだ。

体の衰えはここに書き記すまでもなく単純な足と腰が限界を迎えた。それだけである。私の無知もその通りだ。漫画喫茶は正直、もう少しあると思っていた。特に国道や東海道といった主要な道を歩くので漫画喫茶は点在していると勝手に考えていた。さらに宿場町は比較的、駅の近くにあったのであると思っていた。

かなり悔しい。私の無知が招いた結果である。すこし歩くのが嫌いになるくらいには疲れた。短い期間のなかで歩かなければという気持ちの焦りが出てしまった。ただひたすらに歩き続けた。途中はゾーンにも入るくらい本気で歩いていた。

私の結果は日本橋から箱根まで歩き三島から新幹線で地元まで帰った。あの時の気持ちをどのように表現すれば正しいのだろうか。罪悪感と背徳感の葛藤。歩くより断然にはやい電車のすごさ。もう歩かなくて良いという安心感。旅行が中断して安心感を覚えたのは初めてだ。他の旅行でも長時間歩くことはざらにあったがここまでくると脅迫めいたものになるのか。それとも旅行を楽しむものでなく今回は使命感、達成感を求めた旅行とは違う何かかもしれない。もしくは私の自己防衛かもしれない。はたして旅行に失敗はあるのか。あまり考えてこなかったが今回の旅行はもう一度考えるうえでいいものになったような、、モノにしたい。

もし、またこれをしなければならないとすれば期間に余裕を持たせる。季節を考える。これは必須だろう。旅行として楽しみつつ無理のない程度に楽しむ。これが最も重要なことだ。今回のは修行に近かったかもしれない。

こんな苦しい計画の中でも素晴らしい景色や思い出話は多々ある。今回は暗い話が中心だったが次の記事はもう少し場所についての感想などの明るい話をする予定だ。



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