「ついカッとなって悪口を言っちゃう」「ムカつくことされると陰口言っちゃう」わかる、私も言ってしまう。

でも言った後、後悔してない？「ああ、また言っちゃった…悪口言っても何も変わらないのに…」って後味悪くない？

そもそもなんでそんなに悪口を言っちゃうかと言うと、自己肯定感が低いからだと思う。

なぜ自己肯定感が低いと人の悪口を言っちゃうのか。理由は3つある。

1つ目の理由は自分が正しい自信がないから、誰かに共感してほしい。
2つ目の理由は、こんな私よりもっとダメな人間がいるぞ！私の方がまともだよね！って知らしめたい。
3つ目の理由は、傷つけられることに敏感ですぐ過剰反応しちゃう。

順番に掘り下げていく。

1つ目「自分が正しい自信がないから、誰かに共感してほしい。」

自己肯定感の低い人は自分にとにかく自信がない。自分の存在価値を自分で認めることができない。だから、他人の判断に自分の存在価値を委ねる。

彼氏に依存してしまうタイプの女子は完全にこれ。彼氏という自分自身を愛してくれる(ようにみえる)唯一無二の存在がいることで自分の存在価値を証明する。「私には愛してくれる彼氏がいるの、だから私は魅力的ってこと」

このタイプは人からなにか嫌なことをされたときに、自分の中では消化できない。自分に自信がないので、潜在的に「私が間違ってるのかも」と思ってしまう。

だから自分が正しいことを証明するために、間違ってないよと言ってもらうために人の悪口を言う。

「うんうん、わかるわかる、あなたは正しい、相手が間違ってるよ。」

そういってもらうことで安心してようやく自分を保つことができる。

自分は間違ってないって人間誰しも思いたいのかな。

しかし、あなたがどんな感情を抱こうとそもそも間違いなんてない。他人に共感されるまでもなく、あなたがそう感じたという事実は尊重されるべきだ。たぶん、今まで感情を誰かに否定されてきたんだろうな。でももう否定しなくていい。自分自身で認めてあげよう。

「ああ、私こう言われて嫌だったんだな」そうやって自分の感情を自分で受け止める。自分で自分を優しく抱きしめる。よしよしって頭をなでる。

悪口を言いそうになったら、一歩踏みとどまって自分自身と向き合おう。

2つ目「こんな私よりもっとダメな人間がいるぞ！私の方がまともだよね！って知らしめたい。」

よくSNSで見かけるのだが、人のツイートを引用して批判して晒すタイプ。これは本人は正義のためにやってるつもりだろうし、自己肯定感が低い自覚がないことも多い。

だがこれは要するに「自分の価値観と合わない相手を見つけた！！みんな見て！！私の方が正しいよね？」と言っているようなものだ。自分の考えに自信がなく、価値観の違いを受け入れることもできないので他者に賛同を求めている。

晒すことでその相手が批判の的になる可能性は全く考えていない。

そして晒したあとに「私って性格悪いな…」などと思って後悔する。ツイートを消したりする。

それ結局、自分で自分を傷つけてるだけ。自己肯定感下げてるだけ。

晒したい！自分が正しいと証明したい！と思ったときにぐっとこらえる。相手と自分は価値観が合わないだけだと諦める。そういう考えもあるんだな、ふーん、と思う。

そうすれば後悔もない。我慢できたことで「私我慢できた！」ってうれしくなる。自己肯定感は上がる。

3つ目「傷つけられることに敏感ですぐ過剰反応しちゃう。」

人の悪口を言う=相手に対して怒っている、だと私は思う。怒りとは二次感情で、その前に一次感情がある。

具体的にいうと「プリンを勝手に彼氏に食べられた！ムカつく！！」と友人に愚痴ったとする。

プリンを食べられたことで怒ってはいるのだが、繰り返すが怒りは二次感情。その前に他の感情があるのだ。

「どうしてプリンを食べていいか確認してくれなかったのだろう」「私があんなに楽しみにしていたプリンがなくなった」このような''悲しみ''が一次感情。

自己肯定感が低い人は、幼少期に心を多く傷つけられた人だと思う。その分、自分が傷つけられることに敏感で、悲しみやすく悲観しやすい。その結果怒りやすくなる。

「あのプリン楽しみにしてたのよ～プンプン」と可愛く直接言えば彼氏も機嫌よく「そっか、ごめんな、今度買ってくるよ」で済む。

それが「こんなに楽しみにしてたプリンを彼氏に食べられた！」とまず友人に愚痴り、自分の感情が正しいことを確認する。「それはひどいね！！」と友人に言われ怒りがエスカレート。彼氏に「なんで私が怒ってるかわかる？見損なったよ。」ととんでもない内容の連絡を送るに至ってしまう。

そして決まって後から後悔する。「どうしてプリンくらいであんなに怒っちゃったんだろう」

まず怒りは二次感情だと知ること。「今私は怒ってるけど、その前になにか傷ついたのだな」と思い返す。そうすると自分の傷ついた感情、さみしいと思った気持ちに気づく。

その気持ちを大事に大事に自分で受け止めよう。「また私傷ついてる。だって傷つきやすいんだもん、それでいいの。でもよく考えると傷つかなくても大丈夫だよ、怒らなくても大丈夫」

そうやって、怒りの感情に気づいたときに自分と向き合おう。自分を大事にしよう。優しく優しくしてあげよう。

自己肯定感を上げる最大のコツは「自分の感情をコントロールすること」だと思う。

悪口を言いたくなったらこの記事を思い出してほしい。そして自分に優しく優しくしてほしい。そうしたら自分のこと少しずつ好きになるから。感情をコントロールできてる自分が誇らしくなるから。

感情をコントロールできる人って少ないでしょ？だからそうなったらメチャメチャ素敵な人だと思う。

自分で自分を大切にするってたぶんこういうことなんだろうと思う。