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バビロン再訪、バブルの頃の物語

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「バビロン再訪、バブルの頃の物語」では、戦後日本における「バビロン」とでもいうべきバブルの時代(主に当時の東京、カルチャー、セゾン、西洋環境開発など)を物語ります。 「バビロン」… もっと読む
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記事一覧

「脱住宅」のすすめ <後編> ~<一家族 = 一住宅>の先へ~バビロン再訪#37

住宅とは家でも住まいでもなく20世紀が発明した産物だ。住宅とは近代に出現した産業労働者のた…

「脱住宅」のすすめ <前編> ~住まいと経済をつなげる~バビロン再訪#36

一般に住宅に対応する言葉とされるHousingには、家や住まい(HouseやHome)という意味のほかに…

散人きどり<2> 家のまわりのぶらぶら歩き~バビロン再訪#35 

散歩とは優れて都市的な行為であった 江戸時代においては「散歩は『はしたないことで、しては…

散人きどり<1> 家のまわりのぶらぶら歩き~バビロン再訪#34 

無聊を託つ(ぶりょうをかこつ)という言い方がある。 広辞苑(第五版)には、無聊とは「心…

マンションのルーツを体験する<3> 晴海高層アパート@集合住宅歴史館~バビロン再訪…

日本における鉄筋コンクリート造の集合住宅について、その100年の歴史を展示するのがUR都市機…

マンションのルーツを体験する<2> ダイニング・キッチンという発明@集合住宅歴史館…

日本における鉄筋コンクリート造の集合住宅について、その100年の歴史を展示するのがUR都市機…

マンションのルーツを体験する<1> 同潤会・代官山アパート@集合住宅歴史館~バビロン再訪#31

日本で初めての鉄筋コンクリート造の集合住宅は、1916年(大正5年)に作られた軍艦島30号棟だと言われています。軍艦島(端島)は長崎県にある三菱の炭鉱採掘の島だったところであり、30号棟はそこで働く労働者のための住宅として作られました。 世界で最初のコンクリート集合住宅は、オーギュスト・ペレによる1903年のパリのフランクリン通りの集合住宅です。ペレは当時の新素材だったコンクリートに世界で最初に注目した建築家であり、「コンクリートの父」と呼ばれている建築家です。 ペレ

昼下がりの文喫 本に囲まれるvol.5~バビロン再訪#30

六本木の夜の海に浮かんだ孤島のような存在だったABC(詳しくは下の「本に囲まれるvol.4」を…

アフター・ディナーは六本木ABCで 本に囲まれるvol.4~バビロン再訪#29

入場料を払って利用するという新しい試みの本屋 文喫が六本木にできた(★1 公式サイト)。 …

孤独の不動産<後編> 風景の孤独な目撃者 ~バビロン再訪#28

『孤独のグルメ』を実践するには不動産業界に職を得るのが最適だ(孤独の不動産<前編>)。 …

孤独の不動産<前編>『孤独のグルメ』を実践するには不動産業が最適だ ~バビロン再…

『孤独のグルメ』を実践するには不動産業界に職を得るのが最適だ。 それもマンションやオフ…

愛と幻想のタワマン~バビロン再訪#26

タワーマンションはすっかり当たり前になった。   その数は全国で1,300棟を超え、東京には441…

麻布と坂と図書館と 本に囲まれるvol.3~バビロン再訪#25

理想的な一日というものがあるとするならば、麻布の坂と図書館をめぐる一日は、僕のなかでは、…

本に囲まれるvol.2《ショウナイホテル スイデンテラス》のライブラリー~バビロン再訪#24

あなたがホテルを選ぶときの基準はなんでしょうか? 観光や街歩きに便利な立地、話題のカフェやレストランがあり、ロビーは豪華で、客室はクリーンで広々、素晴らしい眺望や庭園が楽しめ、至れり尽くせりのコンシェルジュがいて、できれば星付きブランドのお墨付きも欲しいし、おまけに料金が手ごろetc. せっかくの旅行だし、苦労して休みを取ったのだか、どうせ泊まるのならと、あれもこれも、ついつい欲張りになりがちです。わかります。 《ショウナイホテル スイデンテラス》は、こうしたニー