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「切り絵で世界旅」シリア・セレナーデ号(ヘルシンキ/フィンランド)豪華クルーズ船で白夜のバルト海へ


ヘルシンキのエテラ港に停泊中のクルーズ船

 初めての北欧旅は、移動手段が飛行機、船、列車とバラエティに富んでおり、中でも楽しかったのは、ヘルシンキからストックホルムへ移動するときに利用した豪華クルーズ船だった。船は夕方17時に出発して、翌朝10時頃に到着する。
 乗船したシリア・セレナーデ号(Silja Serenade)は、全長203m、14層構造(12階建マンションに相当)、総トン数5万8376トンを誇る。ムーミンに迎えられて乗船した7階部分のフロアは、カフェ、レストラン、ショップなどが並ぶ142mの大型プロムナードになっていて甲板部分まで吹き抜けだ。この他にもナイトクラブやカジノ、バー、ジャグジー、サウナなどの施設も完備しており、飽きることなく各自の好みで楽しむことができる。私たちはカフェで食事をすませ、ナイトクラブを楽しむことにした。
 デッキに出ると、青い海に洒落た別荘が建つ小さな島々が点在する中をゆったりと船は進んでいる。ちょうど白夜の頃だったので、夜のはずなのに明るく、時間の感覚が狂う。ようやく22時ころになって少し暗さが増してきた。だが、決して陽は落ち切らない。実に不思議な感覚に襲われた人生初の白夜体験だった。

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