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「切り絵で世界旅」ナザレの海岸(ナザレ/ポルトガル)絶景!ナザレ

 ポルトガルといえば、ファドであり、ファドといえば、アマリア・ロドリゲスの『暗いはしけ』である。
 そしてナザレといえば、1954年のフランス映画『過去を持つ愛情』の舞台であり、映画の中でアマリア・ロドリゲスが酒場で『暗いはしけ』を歌うシーンはあまりにも有名だ。
 またこの映画では、独自の風習を残す漁師町としての当時のナザレの風景がふんだんに映し出されている。このナザレも今は、夏にはポルトガル国内はもとより、ヨーロッパ中から訪れるバカンス客で砂浜は埋め尽くされる。
 ナザレは、長い砂浜に沿って広がるプライア地区、崖上のシティオ地区、東側の丘にあるペデルネイラ地区の3つからなる。ポルトガルの修道院は規模も大きく、装飾も華麗で、凄いが、いくつも見ると満腹になり、キリスト関連の抹香くさい彫像に食傷気味になっていた。そこへナザレの風景である。


 ケーブルカーでシティオ地区へ行き、崖の上からみた長く白い砂浜と青い海、そして茶褐色の屋根が織りなす住宅との見事なコントラスト。その美しさため息が出る。こんな風景に出会えるとは想像もしていなかった。意外性があり、おかげで大いに開放感を味わうことができた。
 切り絵は、崖上のシティオ地区から眺めたプライア地区を描いたものだ。


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