見出し画像

「切り絵で世界旅」サボテン(メキシコシティ/メキシコ)メキシコ全土で食べられている食用サボテンに挑戦


平原一面に広がるサボテンの風景

 「ああ、紛れもなくメキシコに来たのだ」と実感できたのが、メキシコシティからテオティワカンへの向かう途中で見た、平原一面に広がるサボテンの風景だった。外国人が昔の日本に抱いたステレオタプなイメージがゲイシャ、フジヤマとするなら、メキシコの場合はサボテン、ソンブレロだろう。

 サボテンの種類は2500種類以上あるが、メキシコでよく見たのはウチワサボテン(団扇さぼてん)とリュウゼツラン(竜舌蘭)の2種類。ウチワサボテンは名前の通り、団扇のように平べったい形をしており、棘を削り取って食用サボテンとしてメキシコ全土で食べられている。寒暖差が激しく乾燥も厳しい場所で育つウチワサボテンには栄養素がたっぷりつまっており、サラダやスープ、サイドディッシュとして食卓に並べられる。私もレストランで出てきたサボテンを食べたが、馴染みがないせいか美味しいとは思えなかった。

 ちなみにリュウゼツランはテキーラの原料である。テキーラも飲んだが、これも苦手だった。どうやらサボテンとは相性が悪そうだ。だが同時に風土に合わせて生きる知恵を発揮する人間の逞しさも感じたものだ。
<旅行日/2019.09.07>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?