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特撮、四方山話〜仮面ライダー誕生編

ども!とらぎつねです。
今回はある程度本当?仮面ライダーが放送されるまでのお話です。
何かを創り出す仕事は、やはり楽しそうです。

<原案>

当時大人気漫画家であった石ノ森章太郎。
テレビ局側は「特撮ヒーローもの」の制作依頼をします。
それを受けてデザインを完成させる石ノ森。
局内でも好評で、この原案で制作しようと動き始めました。
しかしここで石ノ森本人からストップが入ります。
「なにか違う・・・。かっこよすぎるんだよなぁ。こいつでは。」
石ノ森の脳内が感じた”違和感”。
それがどうしても無視できない大きさになったようで、ついにデザインは一からやり直しとなります。

<初期はドクロだった?>

デザインをし直した石ノ森は、ドクロの仮面を被ってバイクに乗ったヒーローを考案します。
石ノ森が感じていた違和感とは、ヒーローの孤独感から来る”悲哀”、それが足りなかったということでした。
そこで人間の死を象徴するドクロの頭をデザインしたのです。

しかしここでまたストップが入ります。
今度はテレビ局の上層部。
まだ第二次世界大戦を生きた人たちが多くいるこの日本で、ドクロのデザインを使うことに反対されてしまったのです。
石ノ森は、再度リデザインを求められてしまいます。

<仮面ライダー、誕生>

ヒーローデザインで最も重要な「顔」のデザイン。
どうしたらよいか悩みに悩んでいた時、アシスタントの一人が昆虫図鑑を見ながら言ったそうです。
「このバッタの顔、使えないですかね?」
大きな複眼は、ドクロのぽっかり空いた眼球の穴のようです。
口元もマスクとしてデザインしやすそう。
そして何より、つり目ではない。
石ノ森の中で「仮面ライダーは泣き顔でなければならない」との考えがあったそうです。
相手を睨みつけるような殺気のこもったつり目ではなく、悲哀の表現としての泣き顔。
仮面ライダーのデザインには、泣き顔の表現として目の下に横にスラッシュしたようなものが入っています。

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幼児にも昆虫は人気があります。デザインはバッタとすることで決定いたしました。

デザイン決定でついに撮影も開始され、放送が決定した仮面ライダー。
しかしまだまだ伝説は続きます。

次回は偶然が産んだ仮面ライダー大ヒットの秘密をご紹介します♪

うーん、書いてて楽しい・・・(笑)
それではまた次回!

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