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阪神タイガースの年間予約席を購入しようと検討しているあなたに見てほしい記事 #阪神タイガース

2023年のクライマックスシリーズ、チケットの抽選受付が開始された。年間予約席の契約者とファンクラブの会員は9/28から。その後一般発売が行われるが、相当の争奪戦となることが予想される。

阪神タイガースが18年ぶりの優勝を決めた9月の公式戦では、優勝決定試合と見込まれる試合のチケット高騰が話題になった。数十万から100万円を超える金額が設定されるケースもあったという。

これを見た私の率直な感想がこちら。

私も2017年から年間予約席を購入しているが、大きな理由のひとつが今回のような「争奪戦を避けたい」からであった。実際、契約していると以下のようなメリットがある。

  • 阪神甲子園球場で開催されるオープン戦は巨人戦以外無料で入場できる

  • 阪神甲子園球場でオールスターゲームが開催される場合、最優先で抽選に参加できる(ほぼ確実に入手できる)

  • 阪神甲子園球場でクライマックスシリーズが開催される場合、最優先で抽選に参加できる(ほぼ確実に入手できる)

  • 阪神甲子園球場で日本シリーズが開催される場合、最優先で抽選に参加できる(ほぼ確実に入手できるはずだが、未体験なので断言はできない)

  • ファン感謝デーに無料で入場できる

  • 京セラドーム タイガース主催の試合は優先購入できる。

私の場合は野球の試合を観ることができれば良いので以上のメリットを重視している。そのほか選手とのふれあいなどを求める方にはさらなるメリットがあるようだ。詳細は2024阪神タイガース年間予約席の特設サイトをご覧いただきたい。


今年のチケット争奪戦に勝った方も負けた方も、そしてこれからクライマックスシリーズや日本シリーズの争奪戦に向かう方も、2024年は年間予約席の購入を検討している方も多いのではないだろうか。

しかし、もっとも安価なレフト外野指定席でも1席98,000円。ペアで購入すると20万円近い金額となる。オークションなどで法外につり上がったチケットに比べると安いと感じるかもしれないが、やはりそれなりの金額になる。

この記事では、決して小さくない買い物となる年間予約席を購入する際、席を選択する基準はどうするべきか。細かに席を選択することはできるのか。など、阪神タイガースの年間予約席の購入を検討されている方に参考にしていただきたい情報を書いておこうと思う。

外野指定席
ライト ¥112,000/1席 レフト ¥98,000/1席

声を上げ大いに盛り上がりたい方は外野席以外に選択の余地は無い。特にライトスタンドはご存じのとおりタイガースファンが選手の後押しをするためにトランペットの演奏とともに毎試合声を枯らしている。

◯遠慮なく騒いでよし。
◯応援の一体感はおそらく日本一
◯バックスクリーン近くは投手の球筋なども見やすく球種の判別なども可能。
✗席が狭く背もたれがないベンチ状の形態となっており、密集度が高い。物理的に隣席と区切られていないので、体格の大きな方などが隣に座った場合は自席の一部を占有されることもある。
✗外野に飛んだ打球を見るためには、内野から目を切る必要がある。ランナーがどの地点まで進んでいるのかなどは視界を切り替えながら見なければいけない。
✗物理的に内野からの距離があるため、細かいプレーの判別は難しい。

ライト外野指定席


レフト外野指定席


アイビーシート(1塁側内野席)
¥290,000〜¥440,000/1席

古くは「1塁側阪神応援席」「イエローシート」と呼ばれていたエリアである。目線の真下にタイガースのベンチがあり、選手の背中を押すように応援することができる。

◯レフト側に飛んだ打球は追いやすい。大山選手や森下選手など右打者の長打がより楽しめる。
◯座席にはドリンクホルダー付きのテーブルが設置されており、飲食しやすい。
◯大部分が銀傘に覆われており、特に上段エリアは雨に濡れる心配がない。
✗ライト方向に飛んだ打球を見るためには大きく首を右方向に振る必要がある。
✗外野に飛んだヒットでランナーが3塁を回る時、外野手(特にセンターとライト)とランナーを同時に見ることが難しい。
✗下段は雨の影響を受ける部分もあるので注意。
✗横からの視点でプレーを見ているので、投球の内外が判別しにくい。また野手の間を抜けるのか正面の打球なのかも判断が難しいケースがある。

アイビーシート


ブリーズシート(3塁側内野席)

¥230,000〜¥390,000/1席
昔は「オレンジシート」と呼ばれており、3塁側でビジターチームを応援する方が多いエリアであった。しかし現在はこのエリアも大半が阪神ファンであり、ビジターチームのファンはまばらである。

◯ライト側に飛んだ打球は追いやすい。佐藤選手など左打者の長打がより楽しめる。
◯座席にはドリンクホルダー付きのテーブルが設置されており、飲食しやすい。
◯大部分が銀傘に覆われており、特に上段エリアは雨に濡れる心配がない。
◯2塁ランナーが3塁を回る際、走塁状況やランナーコーチのジェスチャーと同時に外野手の打球処理状況などもすべて視界に入れて見ることができる。
✗レフト方向の打球を見るためには首を大きく左に振る必要がある。
✗下段は雨の影響を受ける部分もあるので注意。
✗横からの視点でプレーを見ているので、投球の内外が判別しにくい。また野手の間を抜けるのか正面の打球なのかも判断が難しいケースがある。

ブリーズシート


SMBCシート(1塁側・3塁側 前方内野席)
¥360,000〜¥540,000/1席

◯とにかく選手が近い。
◯ベンチから発せられる選手の声が直接聞こえるケースもある。
◯座席にはドリンクホルダー付きのテーブルが設置されており、飲食しやすい。
✗グランドに近く低い位置にあるため、俯瞰的に野球を見ることは難しい。上下左右に首を動かしながら打球を視界に入れる必要がある。
✗横からの視点でプレーを見ているので、投球の内外が判別しにくい。また野手の間を抜けるのか正面の打球なのかも判断が難しいケースがある。
✗高額な設定であるにもかかわらず、雨天時は雨具が必要。

SMBCシート(1塁側)

SMBCシート(3塁側)


グリーンシート
¥350,000〜¥570,000/1席
◯いわゆるネット裏。首を回さなくてもほぼすべてプレーを見渡すことができる。最も野球というゲームを正確に見ることができる。
◯前方の一部を除き、大部分が銀傘に覆われおり雨具は不要。
◯OB解説者や著名人ゲストなどを間近に見ることができる。
◯他の席種よりも席幅が広く快適度が高い。
✗外野席のように常時大声を出して応援する雰囲気ではない。騒いで応援することをメインに観戦を楽しみたい方には不向き。

グリーンシート


TOSHIBAプレミアムシート
¥780,000〜¥830,000/1席
◯ネット裏最前部の特等席。
◯選手は近くプレーの視認度も文句なし。
△一部常時テレビ中継に映り込む席番もあり。
✗高額席にもかかわらず雨天時には雨具が必要。
✗最前方であるため俯瞰性は上段席よりやや劣る。

TOSHIBAプレミアムシート


グリーンプレミアムシート
¥780,000/1席
◯ネット裏ど真ん中の特等席。
◯適度な高さから見下ろせるため俯瞰してグランドを見ることができる。野手の守備位置なども把握しやすい。
◯シートは球場内でもクッション付きの最高級。
✗外野席のように常時大声を出して応援する雰囲気ではない。常時大声を上げての応援をメインに観戦を楽しみたい方には不向き。

グリーンプレミアムシート


グリーンラグジュアリーボックス(2024新設)
3名席¥3,720,000〜4名席¥4,960,000

ネット裏・記者席上の最上段に設置される特別シート。ちょうどホームベースを真後ろから見る位置にあり、野球を見るには最適なポジションである。リクライニングシートや天井吊りモニターで試合状況を確認できるなど、特別感のある設備で快適に観戦できる。

一方、上部にせり出した銀傘によって高いフライは死角となる。ライナー性のホームランはスタンドに入るまで追うことができるが、高く上がって大きな弧を描く打球は一旦視界から打球が消えることもある。

先日、グリーンラグジュアリーボックス席が設置される箇所で撮影した写真がこちら。

同じ席番の最前列だとこのような視界になる。特に上方向の視認性が大きく異なることがわかる。

グリーンラグジュアリーボックス


最後に、私が年間予約席を持っていることを話すとよく頂く質問がこちらである。

Q.席の指定はできるのか?

A.ある程度の希望は伝えることができる。私の場合、以下のような希望を申込時に記載したケースがある。
・通路側から◯席希望
・◯段〜◯段 115-120の中から◯席希望

もちろん、希望する席に空席がなければ確保することはできない。通路側や最前列など人気箇所を希望しても、そのまま通ることは稀である。一方で希望を伝えておくと「希望にぴったりの席ではないがこちらはどうですか?」など、条件に近い席を球場側から提案してもらえることもある。


公式サイトにはないマイナスポイントなども列挙しておいた。参考にして検討していただきたい。

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