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あの打球は誰が捕球するべきだったのか。 2022/9/7今日のワンプレー

タイガースが首位スワローズに9-1で圧勝。甲子園でスワローズにやられっぱなしだったタイガースファンにとっては溜飲を下げるゲームとなった。

問題は唯一の失点。この1点があったために先発の伊藤将司投手は完封を逃した。

6回表スワローズの攻撃。記録は「三2」、つまり三塁手が処理するツーベースヒットとなっている。

三塁手が処理してツーベースとは??詳細を振り返ってみよう。


1アウトランナーなし、打席の濱田選手は内野に高いフライを打ち上げた。落下点はピッチャーマウンドやや後方さらにやや一塁より。滞空時間も長かったため、投手・三塁手・一塁手いずれもが捕球できる打球であった。

投手伊藤は野手に処理させようと離れた位置に移動する。三塁手佐藤と一塁手マルテはいずれも打球を追う。

そしてお見合い気味に譲り合い、最後は佐藤のグラブをかすめて無情にも打球はグランドへ落下。その間に打者走者濱田は2塁を陥れた。素人目にみてもなんともお粗末なプレーであった。

つづくバッター塩見はあっさりとレフト前にタイムリーヒットを放ち、タイガースはこの日唯一の失点を喫したのである。

さて、この打球。誰が処理するのが正解だったのだろう。あなたも少し考えてみていただきたい。

1.マウンドより右に落下する打球なので一塁手が捕球するべき
2.先に落下点に入った三塁手が捕球するべき
3.最も落下点に近い位置からスタートできる投手が捕球するべき

実は上記いずれも正解であり不正解である。言ってしまうと最終的には、捕球できる人が処理すれば良い。

(あえて言うとこの種の打球を投手が処理することはほぼない。投球後の不安定な体制からマウンドを超えて打球を処理せねばならずケガをする可能性があり、他の塁へのベースカバーなどに回ったほうが効率的だからである。)

ポイントは、

誰が捕球しても良い打球はあらかじめ誰が処理するかを決めておく

ことである。

以前、外野守備についても同様の記事を書いた。左中間や右中間に、二人の野手いずれも処理できるような打球が飛んだ場合も、あらかじめ処理する野手を決めておかないと極めて危険だという内容である。

内野手も同様である。かつ外野とは異なり特に内野への飛球は対空時間が長く、打球処理に関わることができる人数も多くなる。より「誰が処理するべきか」を決めておくことが重要である。

7日のこのプレーでも、「投手付近のフライは一塁手(もしくは三塁手)が捕球する」と明確に決めておけば、単なる内野フライとして処理されたはずである。

他球団ではあるが、このプレーなどは典型であろう。


現在のタイガースは、主力野手の守備位置が確定されないことに対して批判の声が大きい。

日によって、時には試合中に守備位置がコロコロと変わることによって生じる最たる弊害が7日のお見合い落球であったとも言える。そのほか今年もここまでリーグトップの74失策と、数年来守備面での課題は払拭されてない。

しかし一方で、失点は372とダントツでリーグ最少である。つまり、失策は多く守備位置が固定されていないことによる連携も甘いが、結果的に失点は少ない。

リーグトップの防御率2.58を誇る投手陣が、守備面でのマイナスを大いにカバーしているのである。

多少守備に課題があっても失点が少ないのであれば、あとは課題である得点力を重視したオーダーに、主力野手の守備位置転々とさせながらも振り切ることが正解であるとも言える。

このあたりは我々ファンとともに、首脳陣も悩ましいところだろう。

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