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スピッツ「ありふれた人生」 君といる時間は短すぎて 来週までもつかな

アルバム「スーベニア」の2曲目。1曲目「春の歌」に続く曲として、全く負けない存在感を発揮している。

この曲を「ありふれた人生」と命名する草野さんの感覚は、なんともいえない味がある。だって、この曲、「ものすごく相手のことが好きだあ!」って頭の中で妄想しているんですよね。それを「ありふれた人生」とは、なんとも。一歩も二歩も退いた場所から名付けているような名前ですね。

誰かを好きな気持ちを歌詞に落とし込むとき、さまざまな手法がありますが、草野さんはここではこう表現しました。

「君といる時間は短すぎて 来週まで もつかな?」

切ないですね。自分の中の好きがあふれいてる。でも、伝えることができてもいない相手と一緒にいる時間はほんのわずかしかない。学校でしょうか?職場でしょうか?家に帰れば一人っきり。電話をしたり、メールをしたりする勇気もない。

あ、分かった気になっているように書いていますが、正直言えば、私は基本的には逡巡した結果、比較的早めに連絡(告白)してしまってきたけど・・・。

私の高校時代などはメールなどというものは存在せず、直接言うか、電話しかない。今より、個人情報の取り扱いが適当だったため、同じ学校の同級生なら電話番号は手に入りやすかったかな・・・。

まあ、自分のことは置いておいて。

「逃げ込めるいつもの小さな部屋 点滅する色たち」

ここの解釈がよく分からない。どういうことなんだろう。どうしても現実と向き合うのが怖くて、自分だけの場所に引きこもっちゃうのかしら?
点滅する色たち?

結局、最後は

「わかっているけど 変われない」

なのかあ。

ありふれた人生。確かに、当たり前で、普通のことこそが幸せって、なかなか気づきにくいかもしれませんね。

2022年6月22日 トラジロウ

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