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1番好きなんは君下くんなんですけどっ

いったいどこまで本棚を圧迫し続けるのかと
ヒヤヒヤしていた漫画がついに完結

DAYS/安田剛士

以下、ちょっとだけ最終巻ネタバレなくもない

とうとう終わってしまった
本棚の圧迫を不安視しつつも
やっぱり大好きで楽しみやった漫画なので
寂しい

めちゃくちゃ良かったな…
そもそもが未経験者、ド素人以上にどんくさい
へっぽこ主人公がサッカー名門高校でプレーするという
設定からして最早ファンタジー

それでもバチバチに感情移入してしまうほどの魅力がある

完結して思うのは
この形が最適解やったなて

主人公、柄本つくしと風間の出会いから
高校1年生のその1年間だけを
魅力的な周囲のキャラクターを交えつつも
つくしの成長
そのひとつのテーマに終始したところ
1番気持ちいい

最終巻42巻の中にあるつくしのモノローグ

僕は何もできなかった
跳び箱は跳べず
鉄棒も満足にできなかった
少なくとも この景色は見られなかった
頑張って 良かった

ここにDAYSの総てがあるなと思う

ファンタジーめいた最弱からのスタート
ご都合主義ともとれる主人公の爆発的成長
そこになんでここまで心掴まれるのか

柄本つくしという人間を知れば
自分の中のへっぽこな部分がジワジワして
恥ずかしくなったり息苦しくなったりする
その中でひたすらに愚か者の真っすぐさで
ただ自分にできることを、精一杯
当たり前のようでいてみんなが出来ないことを
つくしはやってくれる

自分の中の柄本つくしが拳を握る

あとねーこれはもうただただ私のことなんやけど
長男が先日サッカー卒団しまして
中学ではサッカーを続けないという選択をしまして
いやいいんですよ、全然いいし
それこそ柄本もびっくりのどんくささで
泣きながら外周走ってた男がですよ
小学校卒業までやりきったというその事こそが
尊敬に値すると母は思うわけ
私なら確実、早々に辞めてるもん

だから3月にあった卒団大会とか
最後の最後で楽しそうにサッカーする長男を見て
ああ頑張ったな、良かったなって

あと本当にチームメイトに恵まれたのも
柄本イズムを感じるところで
どんなに下手でも足が遅くても
分け隔てなく仲間として輪の中に居れたこと
それがどれほど有難く尊いことか
それはきっとこの先の人生で彼自身
痛いほど思い知る瞬間がくると思う

書き始めたら色々とまらなくなるほどに
DAYSへの思い入れは強くなる一方
まだ読んでない側の人類は
ぜひともこの完結したタイミングで
読んで欲しいと思う

DAYSのこと、前にも書きました

最後までアニメcvで脳内再生されたんも良かった
柄本つくしはやっぱ吉永拓斗の声で喋るべき
他キャラも抜群にキャスティングいいから
ぜひともアニメ版も見て欲しいところ



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