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ワーク・問題集の『解説』や『囲み記事』は、高級アイスの蓋についたアイス

塾での授業中の会話から。

私「今やっている問題集の最後に、おまけで故事成語をまとめたページがあるよね?あれも、じっくり読むとためになるから、読んどいたほうがいいよ。」

しばらくして・・・

私「あれ?もう、次の問題を解いてる。おまけのページをちゃんと読んだ?」

A君「いや・・・。めんどくさいから。」

B君「はやく次の問題をやりたいし・・・。」

私「おいしいアイスクリームあるよなあ。あれ、なんやったっけ?」

Cさん「ハーゲンダッツ!」

私「おう、それそれ!ハーゲンダッツをもらって(高いから自分では買えません)、ふたをとって食べるとき、もちろん中身もおいしいけれど、ふたにくっついたアイス、ついつい食べてしまわない?スプーンで削って食べへんか?」

D君「おれ、舐めてまうわ。」

私「ふたについたアイスのほうが本体よりおいしいような気がするよね。」

全員「そうそう!あれ、なんでやろ。」

私「問題集やワークに載ってる囲み記事や、解答でさらっと触れている解説記事は、ふたにくっついたアイスと同じやねん。かえって問題本体より後まで頭に残って、役に立つことも多い。おろそかにせんほうがいいよ。賢い子は、そういうものまで、よく読んでるから。」

E君「うまいこと言うなあ。」


俊英塾代表。「塾学(じゅくがく)」「学道(がくどう)」の追究がライフワーク。隔月刊誌『塾ジャーナル』に「永遠に未完の塾学」を執筆中。関西私塾教育連盟理事長。