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(27)鳥爺DJ奮闘記「ディージェー、、、オレが?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

キミコの提案は、退職金代わりにクラブをハラくんにあげることでした。
考えて見たら、ディスコ1店舗だけでもたいへんです。
「ディスコ」ですらわかっていないのに、今度は「クラブ」との違いもわかりません(汗)。

「クラブ」の広さ約10坪でカウンター中心で席も10席程度の店舗です。
ディスコに比べて1/10の大きさ。支出も少ないのでかろうじて利益が出ていたのかもしれません。
とはいっても、たしかに今は利益は出ているかもしれませんが、ディスコですら手一杯なのに、クラブの経営は私には無理でした。
キミコが言う通り、まずはハラくんにクラブを無償であげることにしました。
結果的にはハラくんともその後、共同イベントなど友好的な関係を築くことができました。
目の前の利益ではなく、長期的なことを考えたら結果的にいい決断ができたと思います。

キミコにはほんとうに感謝です。

しかし、その後もキミコから爆弾発言がありました。

それが、、、「DJ、やればいいじゃん」と。

「ディージェー、、、オレが?」

と、驚いた顔をすると、

「そう、ハラくん辞めたら、DJは大久保くん一人でしょ?」

まぁ、そりゃあ、そうだけど、、、。
ダンスミュージックのこと、まったくわからないのに、DJなんてできるわけない、と独り言を言いました。

「やっていくうちに好きになるって」

そんなものかな?? (ブツブツ、、独り言です)

ディスコは私にとっては特殊な世界でした。
音楽以外にもファッションや、言葉使い、年齢層など、こんな違う世界で若者を音楽でリードするDJなんて、最初から頭にありませんでした。
従業員が辞めたので人が少なくなりました。
しかし、新たに人を入れるつもりはありません。
ディスコの経営を分析すると、人件費の比率はとても高いものだったからです。
私も一緒に働かなければ、残った従業員に負担がかかります。
なのであまり人目のつかない厨房などを担当しようかと思っていました。

こう見えても(どう見える?)、22歳のときに東京・飯田橋の喫茶店、マスターとして任されていたことがありましたので。

すると今度はカオルが、

「DJ、やりなよ』

私の肩を突きました。

「無理だって! できる訳ないよ」

キミコもカオルも私の不甲斐なさに呆れたのか、さらに睨みつけてきました。

「わかった、わかったよ。今日大久保くんに相談するから」

と言ってこの場を逃れようとしました。
すると、
「大久保くんはOKだよ。話は付いているよ」
と、キミコ。

そうか、話はできていたんだ。
私が何を言ってもだめなわけです(苦笑)。

客層20歳くらいのディスコで、33歳のダサいおじさんがこれからDJデビュー。
果たして、どうなることやら、、、、

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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