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(5)鳥爺DJ奮闘記「仕事もしないで○○○ばかり!?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

最後の曲が終わりました。静かなBGMが流れ始め、同時に照明が明るくなりました。
そのときキミコが私に「あっちを見て」と目配せをしました。
そこはカウンターです。カウンターにはスタッフ(黒服)が2名いました。
営業が終わったので後片付けをしているのかと思えば、冷蔵庫から瓶のバドワイザーを取り出し、栓を抜いてそのままラッパ飲みを始めました。営業が終わって「お疲れ様!!」の一杯かと思いきや、すでに酔っ払い状態。もう一人のスタッフは、そばにいる女の子にカクテルを作ってあげていました。ご馳走しているようです。そして本人もバドワイザーを持って、乾杯し飲み始めたのです。

「おいおい、営業終わってるよ」、「それに営業中に酔っ払って大丈夫?」、「その支払いは?」と、ツッコミたくなりました。
他のスタッフは片付けもせず、さっさと帰ってしまいました。

私は高校時代に喫茶店で1年以上アルバイトをし、20歳のときに目黒駅近くの喫茶店で1年、そし21歳の頃は飯田橋の小さな飲食店ですがマスターとして、1年ほど店を任されてたことがありました。
業種は違うかもしれませんが、ディスコでも飲食を扱っている以上、営業が終わったら徹底的に掃除はしなくてなりません。
また、飲食店なのでお酒を勧められることはありますが、酔っ払うことはあってはならないことです。しかも自分で冷蔵庫から出して、自分のために飲むなんて考えられません。その支払いはどうなってるのでしょうか。

そんな不可解な様子の私を見て、キミコがこう言いました。

「毎日、こうよ」と。

「えっ!? 毎日!?、、、毎日ってどういうこと?」と聞きました。

カオルは私のほうに身を乗り出して、「毎日は毎日よ。見りゃわかるでしょ!?」とカオルが吐き捨てるようにいいました。

「こんなことしてるから、この店ヤバイのよ」とキミコ。

そして黒服の方を見ながら、

「あんなの野放しにしていいの? 仕事もしないでナンパばかりしているよ」

とカオルが怒っていた。
この後、20分くらい二人から店への不満を聞くことなりました。
いろいろなことがあり、根が深そうです。

やはり閉めた(廃業した)ほうがいいようです。
このことで決意が固まりました。

しかし、、、

その決意が固まってきたとき、店を閉めることができない状況がでてきたのです。
それが結局、これから8年間も続けなくてはならなくなった理由でもありました。しかしこの8年という期間があったからこそ、CAP!とTSUBASAに繋がる「今」があったことは間違いありません。その辺の話はもっと先になりますが、、、、。

話を戻します。店を閉められない(廃業できない)状況とは??

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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