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ユーラシア大陸横断日記38 終着ロカ岬

ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。

イタリア、フランス、スペインと移動し、ポルトガルに入りました。
上海から始まったユーラシア大陸横断の旅、終着のロカ岬に到着します。

前回はこちらです ↓

リスボンからシントラへ

ポルトガルのユースで数日過ごし、シントラへと向かう。
シントラにある「ロカ岬」、ここがユーラシア大陸の西の果て。

まずは鉄道を使ってでリスボンからシントラまで移動。

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↑ リスボンのロシオ駅

シントラはリスボンから西に30kmほどにあり、所要時間は50分くらい。

シントラの駅で降りて、宿を探してあちこち歩きまわる。
駅近くをちょっと歩いたところにペンションを見つけてチェックイン。
荷物を置いて窓から外を見ると、うっすらと大西洋の姿が。

上海に始まり、陸路20,000kmくらいだろうか。大西洋が目に見えるところまでやってきた。ほんとしみじみ。感慨深い……

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↑ ペンションの窓から見える大西洋

果ての岬

ペンションで1泊して、シントラ駅前から出るロカ岬行きのバスに乗った。
ロカ岬はここからおよそ19km。

乗客のほとんどいないガラガラのバスはシントラの市街地を抜け、まわりの景色からも次第に建物の姿が少なくなっていく。

そして、しばらくするとぐーっと坂を上り、坂を上ったところで目の前に大西洋が一面に広がる。

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↑ バス(ガラガラ)の中から見えた大西洋

ロカ岬の停留所はそんなところにあった。ほんと感激…!

バスはロカ岬にある観光案内所の前に停まった。ロカ岬は断崖絶壁の崖のようなところで、海から吹いてくる風がものすごく強い。

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↑ ロカ岬から大西洋を眺める

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↑ 最果ての観光案内所

観光案内所の少し先にモニュメントがある。

ユーラシア大陸の西の果て。モニュメントにはこのように書かれていた

CABO DA ROCA
AQUI……
ONDE A TERRA SE ACABA
E O MAR COMECA……

「ここに地果て 海が始まる」

ポルトガルの詩人、ルイス・デ・カモンイスの詩から引用された一節

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↑ ロカ岬のモニュメント

まさに大地の果て。旅の終わりにはもってこいの場所だと思った。
だってこれ以上道がないんだもの。

大地の果て、ってすごい…!

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↑ ロカ岬から見たユーラシア大陸の‟ふち”

東の果てから西の果てにたどり着いたときに、はたして自分はどんなことを思うのかと、旅立つときにはそんなことも楽しみにしていたなあ。

実際ここに来てみると、なんだかしみじみとして、ほんとにここまで来たんだなあ、っていう感じで…、なんというか、ほんっと言葉にできない……

すべての思いを大西洋に包み込んでもらい、ロカ岬を後にしてシントラへと戻った。

こちらに続きます ↓


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