見出し画像

#1 村上隆「もののけ京都」

京都市京セラ美術館で開催中の村上隆氏による個展「もののけ京都」に行ってきました。有名なアーティストだけどしっかり作品を見るのは初めて、初めてがこんな大規模展示っていうのは贅沢だな〜。

知人が設営に関わってて事前に「クオリティ高すぎ☺️」って聞いてたのですが、本当にクオリティ高すぎた…。好み云々は置いといて隙が全く無いね、なのに所々ユーモアがあるので作品に親近感が湧いてしまう。

作品量が多く一つ一つ書くととても長くなるのでかいつまんで書きます↓

事前に村上隆氏による公式Youtube動画解説を見ました、動画によると作品約170点を24時間作業フル稼働、約5ヶ月程度で制作したらしい。展示作品には未完成もあり「なぜ未完成なのか?」を説明した「言い訳ペインティング」が展示されていた、そしてこの解説ですらも形態からして一つの作品にしてしまっているところがうまいな〜!うまくて笑っちゃいました。こんなキャンバスの形状初めて見た。

FRP(繊維強化プラスチック)の立体は専門業者に委託だろうけど、塗装がとても綺麗で色の細かい設定に応える業者のスキルが素晴らしかったです。小さいキノコ群の傘の裏がどうなっているのか気になって屈んで観察しました、行かれる方は是非、人目を気にせず屈んで覗いてみてくださいね。

主な絵画の素材の記載は「キャンバス、金箔、アクリルガッシュ」だったけど、どう見てもステッカーが貼ってあるような均一マットな質感だったりペンキのようにテラテラしたテカリがあったりで不思議な印象でした(そういう種類のガッシュ?)上から何からかの加工をしているのか?とにかく何度近づいて見てみても素材がまっ………..たく分からなかったです。大体は見ればわかるもんなんですけど今回は完全にお手上げ😂

作品はほとんどが工房スタッフが作成してるとしても、この作品点数と1作品にかかる手数の多さ・色の多さを目の当たりにすると指示だけでも相当な大変さが想像に易い。ラフスケッチも惜しみなく展示されていて良かった。

個人的には作品の技術の高さ、アーティストの意識の高さがとても感じられて想像以上に刺激を受けた展示でした。Youtubeでも作品や展覧会についてご本人が丁寧に解説してくださっていますので併せて見てみるのをお勧めします。

展覧会概要
「村上隆 もののけ京都」
会期 2024年2/3〜9/1まで ※休館日などは公式サイトにてご確認ください
開催場所 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?