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#2 小畑健「DEATHNOTE EXHIBITION」

大阪巡回が行けなくて残念だったのですが、割とすぐに近場で巡回できてくれたので行ってきた!ヒカ碁が好きで兼ねてから小畑健氏の原画を見たかったので感激。激混みを予想してあえて夜の時間に行ったら貸切状態でした、最高か…?
点数が多くて2時間見ても時間が足りず、閉館のため泣く泣く出ていかざるをえなかった、あと1.5時間は必要だった😂

この展示もとてもよく、半永久的に感想書いてしまいそうなのでかいつまんで書く。

原画のイメージは修正跡なんてないくらい美麗で、印刷みたいに隙がないんじゃないかと思ってたけど、意外と…修正跡はかなり多い。夜神月の首から上を丸ごとくり抜いて差し替えてるのもあったりして生々しくて良かったです🌟差し替えた時は紙と紙の隙間を修正液で埋めててそういう部分に仕事の細かさと丁寧さを感じた、直し方がとても綺麗なんですね。

スクリーントーン1枚ならコミックスになった時に「こんな感じに見えるかな」って想像はつくものの、異なる2種を重ねつつ所々斜線描き〜の、みたいな表現をされるとさ。これ、最後にどんな効果になるか想像まで出来てやってるのかなと恐ろしくなる。小畑健氏はベテランなのでそうだと思う。ちなみにこの複雑な描き込みのシーンは夜神総一郎初登場のコートの部分です。怖ぇ〜

ぜったいに革張りではないはずのデスノートが革張りになって再現されてた謎ノート

顔や服の付属品の描き込みの密度と、そのほかの抜き加減のバランスが良いから画面がうるさくないし、手数が若干減るようにか(それかシリアスな雰囲気作り)全体のコントラストが描く段階で高く設定されてて、良い方法だった。陰影がバキバキだと楽だよね、楽ではない!作業が鬼のように細かいから楽ではない!

登場する地下鉄のドアやパソコンからはそのものの硬さや冷たさまでが伝わるようで魅力的だよ。多分描いてる時も楽しいんだろうな(アシスタントの仕事かもしれませんが)モニター裏の大量の配線は白目剥きました。手描きだと信じたくなかった箇所がほとんど手描きで素晴らしくて悲しかったです。スゴすぎるってこと

人間業とは思えないほどの細かい作業に脱帽しつつ、生々しい部分が見られてとても楽しかったです。ファンはもちろん絵を描く人は見て損しない、っていうか誰も損しないので是非行ってみてね☺️


展覧会概要
「DEATHNOTE EXHIBITION」巡回中
会期 (名古屋巡回)2024年4/17〜5/13まで
※休館日、巡回情報などは公式サイトにてご確認ください
開催場所 名古屋PARCO 東館2階 EVENT SPACE

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