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014 プロジェクトは、8時だョ!全員集合

変なタイトルで恐縮です。実はこれ典型的なチームワークなんじゃないかな?と思っているからなんです。もちろんお馴染みドリフターズのメンバーは元より、お茶の間の皆さんだけでもなく、ショーを作り上げる全員が集合したとてつもないチームワーク。

上から「たらい」が落ちてくる場面。これも計算された絶妙な「間」があるようです。しかもメンバー毎にその「間」が微妙に違うらしい。ほぼぶっつけ本番の屋台崩し。かなり綿密に練りこまれたコントと演技。遊びで楽しくやっている様に見えて、途方もない計算と練習であのコントが出来上がったとことを知りました。

1.全ては「間」が大事

メンバーはお互いの「間」を知りつくして動く。これこそ究極の連携プレーですね。任せて、任される。振って、振られて、答えて、視聴者に「さあ、どうだ♪」とくる。

プロジェクトチームもこんな風に皆で演じられたら最高かもしれません。実は、この超絶的な「間」の感覚は、元々ドリフターズがバンドだったことに原点があるようです。「ガクッと外す」というのは、このテンポとか間をずらすのと同じみたいで、ミュージシャンの方はテンポとか間とかを身体で覚えているからこそ「上手に外せる」ということでした。なるほど。

仕事が順当に進んでいるという事を、音楽で言いかえれば音やテンポを外してないということ。とすると、トラブルや問題は音外しやテンポ狂いともいえるでしょう。周囲の期待というのは単純で、このまま行くな!というリズムを刻んでいれば安心し、そろそろ来るかな!というところで外す。どちらも「期待を裏切らない」という構図になるのです。

まあ、仕事はコントやお笑いじゃないので、わざと外したり、コケたりする人はいないと思います、が、不運にもコケてしまった場合どうするか?ちょっとした音外しなら、あれっ?ていう次にはそのまま何事もなかったように進めてしまう。分かっちゃったかな?レベルの外しなら、「想定内の落ち」として使って「でも大丈夫」として見せるのも手です。そして、だめだコリャ!位にヤバイ場合は意図的に「しっかり外す」そして、いったん休止です。

2.「だめだコリャ」でいい

トラブルや失敗というもの、実は誰が見ても「だめだコリャ」というほうが良い場合もあります。ダメさ具合の満場一致(笑)。実はこの方が立て直しやすいのです。中途半端にダメな場合、ダメかどうか人によって判断が違う場合というのは厄介で、軌道修正に時間を食うものです。そして中途半端な立て直しや、パッチワークばかりだと、後で大変な事になってしまいます。多分、皆さんもそういった経験があると思います。

周りの眼は結構客観的で、ヤバイのにかなり無理してるな、大丈夫かな?という感覚は意外と当たっているものです。プロジェクトがそんな状態に映ってしまうと周囲の眼はますます解像度が上がってくるものです。最近、周りや上層部のちょっかいが多いな、、と感じたらプロジェクトの状態をチェックしたほうが良いでしょう。自身で気付かない「何か」が起こっているかもしれません。

3.引っ張りすぎると落とせない

自分ひとりでリスクを背負い、ギリギリまで頑張り、失敗するのは別に構いませんがチームで行動する場合、これでは困りますよね。リーダーが独り善がりになり始めると危険が見えなくなります。本人は「まだ、大丈夫」と本気で思っていても、周りのメンバーから見ると「お前はもう死んでいる(ケンシロウ)」状態ということも往々にしてあります。

手遅れ状態で爆発するよりも、小刻みに歪を修正する。歪の度合いについてリーダーは客観的な判断に基づき、ヤバイ場合は想定内の落ち、もしくはだめだコリャのどちらか形でしっかりと「落ち」を着地させましょう。

お笑いもコントも引っ張りすぎると上手く落とせなくなるので、リーダーこそ「間」をしっかりと学ぶべきかもしれません。




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