2022年(主に難病のこと)


2022年が終わろうとしている
今年がどんな1年かと聞かれたとして、まあオフィシャルには「成長の1年でした」とか言うだろうけど
(オフィシャルで言う場面など無いが)
個人的に今年ほど「激動」という言葉が相応しい年は無いと思う


病気を告げられ、病気を受け入れ、向き合い、共に生きる術を模索した

先の見えない暗闇の中でひたすら明るい方を目指してもがき続けていた


こんなことを言うのもあれだが、今までの人生はかなり順風満帆だったと思う
そんな自分がいきなりどん底に突き落とされたのだ
文字通り「未来の見えないどん底」に


駅に着いたらまずエレベーターの位置を確認するようになった
階段を見ることが怖くなった
体調が完全に良い日がほとんど無くなった
塩分を気にして食べられる料理が少なくなった
できないことが増えて友達の誘いが気軽に受けられなくなった
ジム通いも好きだったサイクリングもできなくなった
親の泣き顔を久しぶりに見た
恋人を不安にさせてばかりになった
友達への隠し事ができた

できなくなったこと、なってしまったことを数え始めたらキリが無い
だからもう全部「仕方ない」と受け入れていくしかないのだ

そうして昨日と変わらない明日が訪れることを祈りながら懸命に日々を生きていくしかないのだ


年が明けたらすぐに検査入院とカテーテルが待ち受けている
ここで数値がどうなっているかによって、今後の治療が大きく変わると予告されている
具体的にはフローラン治療に移行するかが次の検査の結果で決まるとのことで

がむしゃらでも知識を詰め込めばどうにかできる試験と違って、自分の肺動脈圧は何をどうしたって自分の力で下げることはできないことがひどくもどかしい


病気は私を成長させてくれてました!
なんて綺麗事をのたまうつもりはさらさら無いが、どれだけ憎もうが恨もうがこの病気と付き合っていくしかないわけで

2022年はとにかく病気と向き合い受け入れることで精一杯だったので、次の1年はなんとか楽しいことや良い変化なんかを見つけていければいいなと思っている年の瀬である
これぞなんとかなるやろ精神

というわけで激動の2022年の先に待つのは「安定」の1年であることを祈りつつ、そろそろ紅白歌合戦に戻ろうと思う。

皆様も良い1年をお迎えください。

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