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『ホリプロフレンズ』序盤におけるポイント整頓。

まあ『ホリプロフレンズ』の「希望」が残っている
パートは出来上がりましたので、ここから投下しますか。

『ホリプロフレンズ』の頃は結構演出も粒ぞろいかつ
他作品のクロスオーバーが多かった印象も。具体的には
『こみが』こと『こみっくがーるず』から徳本善信が
来て16話 「みお、勇者になる」 とかを演出してるし、
背景の海のシーンがやたら精緻だな、と思えば新ルパン
(この頃はシーズン5かな)にかかっているから浮き立つ
ように描かれているし。8話 「みおのCM大作戦!」とかは
『宝石の国』の京極尚彦演出でしたっけ。

8話における(マカロン)音頭メソッドは1970年代に
仕込まれ1980年代で花開いた大瀧詠一のメソッドにある
程度基づいているあたりがまた素晴らしい(ま、かの人の
ようにドドイツ(都々逸)あたりまで深くやらずに
「イエローサブマリン音頭」よろしく、音頭で大衆化を
アピールするメソッドがちゃんと落とし込まれているのが
なるほどすごい(そのあたりは監督含む3人コンテでかつ
『宝石の国」の京極尚彦演出、といふトリッキーなことを
リアルに落とし込む技術とリソースの使い方が完璧なんだ
なあ、と感心))。

「ア ソレ」の合いの手タイミングと無駄に格好いい
カメラワークとプラクティスまで用意されている周到さが
素晴らしい。

珍しくちゃんみおがあらすじ読んでいることからしても
ある意味「穏やかじゃない」ちゃんみお回でオタを決して
隠さない姿勢で突っ走る研鑽型のみおちゃんはホント格好
良くてクールだな、と。

他方、16話の徳本善信演出に関してはこんな感じだっけ。
「みお、勇者になる」

今シーズンは『あそびあそばせ』とかやってる柿原優子脚本で、
演出が『こみが』の徳本善信、『あまんちゅあどばんす』が
観てるの辛くて切ったけど(主に二代目伊豆伊豆おしぼり
ファイヤーのせい。原作買うのも諦めるくらいの拒絶反応)
『BOYS BE』の頃からストーリーの機微に定評のある佐山聖子
コンテといふ揃い踏みがあった回。

 ま、多分にグローイングアップ(成長)漫画や少女漫画を
アニメにしてきたメンツが揃った感じでやっぱり「会話劇の
スパイスは、共依存と共有体験」だなあ、といふお手本を
きっちり見せられた回だったような(なんで多人数会話が
少なくトーク廻しが大体2-3人で続くのもある意味特徴の
一つだったような)。

一応キャストのベースは「ぞい」こと◆高田憂希[マウス]
を中心とした土屋雅紀班が納谷さん(納谷僚介)トコの
スタジオマウスで録っているといった様相。
 なので(もともと無印の頃に作られた当初起用の三人は
総てマウス所属だったんだっけ。

アバターキャラをやったマウスプロモーションの3人。
(=市原一華◆五十嵐裕美、西島ニノ◆松嵜麗、
美浦珊瑚◆加隈亜衣)
無印33話「チャンス&トライ☆」では同級生123に起用。
加隈亜衣は◆宮本佳那子が声優業休業に入ったために
ノエル役を71話から引き継ぐ。
111話「ディア マイ ファン!」(大知脚本)では
ドルヲタの新人研修をひとしきりレクチャーされていた
側の男の子だった東あさひ役で◆五十嵐裕美が起用されて
いたと。

「ぞい」のコントローラーの一人としても知られる
音響監督・土屋雅紀氏は当然「NEW GAME」シリーズや
「武装少女マキャベリズム」なんかもやってるから、
やはり◆高田憂希[マウス]の扱い方が上手い。
だけど、勢いよく射出させることも出来るけど、陰な
話に引きずり込まれて「誰特シリアス」を敢行しがち
なのが玉にキズの音響監督って印象なのかなあと。

『ホリプロフレンズ』の特徴はそれまでディアステージ
に任せていた歌担当を基本的に廃止して、役をやってる
本人が歌うタイプに変更したこと。
 なので実力派の声優が並ぶ一助にもなったのですが、
大御所がぶりぶりやり過ぎたので(それもすさまじく
アイムっぽく)、それが最終的に『ホリプロフレンズ』
の延命が叶わなかったことと密接に繋がる、ってことだけ
今は覚えて貰っていればいいかと。

なのでそんなケースの変遷があった経緯もあり、
ちょうどこの頃「虹コン」(虹のコンキスタドール)から
声優に移行する直系の申し子が出現したんだっけ(ディア
ステージ→マウス預かり、って遍歴が)。
それが双子の片割れをやった◆陶山恵実里[マウス]
(預かり)だったんだっけ。

ま、ここからココを含めた3クール目まではなんとか
楽しませてくれたハズなのですが。

あと目についたところでは結局この頃になると
CG班はみんな『ガオガイガー』の頃からお馴染みの
サンライズ一軍CGチームだった「サンライズD.I.D.」
に移行してるんだっけ。古橋宏のクレジットがあったら
「サンライズD.I.D.」、ってのが覚える目安だったっけ。

大体1年目の良かったところをポリアンナのように探しつつ、
「どうしてホリプロフレンズは逢来りんを活かせなかった」
のかの展望をやるくらいまでが本筋になるのかなと。

ま、先出しの感想戦はここの「重さ」にも起因しているん
だろうなと。

>みおさんが絶好調というか相変わらず重い……まさかの
歌詞プレゼント。しかもそれはおそらく二人で歌うやつ。
 で、ここが浅いと。

歌詞を良く観ると・・・、実は今かかってるOP2(そこに
しかないもの)だったりする、といふ恐怖。
「これからどんな顔でOP見ればいいんだよ……」といふコメント
にも一理あるなあ、と思います。



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