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「あんたはえらい」って関西弁でやんなきゃ面白味は出ないですよ。やってみて下さい。(小松政夫)にマジメな説得力がある理由をあえて考えてみた。そうか。関西弁にはちゃんと「褒めることが出来る言語」の余裕がそもそも備わっているからか。それよりこのまくらは成立するんだろうか、も含めて。

 起き抜けにしては身体が若干重い。気分も冴えない。
スケジューリングとしては今日明日の二本構成を纏めつつ、
「あちこちオードリー」のピース又吉&ノブコブ吉村回
を観て「今月のみちしるべ」一本投下して、佐久間宣行
ANN0はライブをスルーしてすやすや眠る、が理想だけれど。

 まあまず結婚発表直後の『若様と水トちゃんの森』
観て、すっきりしない残尿感の大元を振り払って来る作業
してから、またこちらに舞い戻って来ますか。

 ひとまず『若様と水トちゃんの森』は山里乱入でまだまだ
山里は「ひとり足軽エンペラー」してんな、までがセットで
面白かったわけですが。

山里亮太、麒麟・川島に「山ちゃんの現状こそまさに足軽
エンペラー」と天才的な大喜利で斬られたことで落ち込み
そうになるもオードリー若林の言葉で持ちこたえられたと告白

ってことでここでまくらだが、このネタが音と画像アリ
なら成立するか。まあやってみよう。
(元は「鳴茂部屋」ってトコの掲示板部分に書いたもの)

そういえばこの時期『ふたつのスピカ』の地上波放送
やってるんだよね。昔から根っからのサントラヲタでは
あったので以前サントラ見つけて買ったのだけどこれがいい。

 普通サントラ買うと作品の世界観的にいろいろある作品ほど
サウンドトラックとしての統一感がなくて、ときどき飛ばしてしまう
ようなサントラが多いのだけど、これは最初からラストの
BEGINの「見上げてごらん夜の星を」までガチャガチャ
いじることなく素直に一枚聴き通せる、そんな一枚だと感じた。

まあこの中で一番好きな曲は意外にも旋律が「弱酸性ビオレ」に
聞こえる、次回予告に流れる「予告」といふ曲だったり
するのだけど。

「鳴茂部屋」ってトコの掲示板部分に書いたもの(2005.02)

で、『ふたつのスピカ』の「予告」はここで視聴は出来るのか。

ここの33曲目かな。まあ参考までに。

んで、ママさん陣が意外と豪華なシリーズで当時における
が「弱酸性ビオレ」に聞こえる、と規定する旋律での
「弱酸性ビオレ」なビオレuのCMといえばコレ。

わっかるっかなあ〜、って絶対音感にも似たニュアンスでは
あるんだけどね。

で、私が坂本九よりもこっちが好きな、という
BEGINの「見上げてごらん夜の星を」はこれで。

デリモにしかないのは悔しいな。

ニコニコはOPEDのセットなら聴けるか。つか
OPのインパクトと元曲あり(で、アニメに際して
歌詞改変)で「鯨」含めて残り過ぎだろ、とは思う。



とまあ積年の熟成下書きからスタートしたまくらを
経て本題です。

ってことでこの本の書誌データって今あるんか。おそらくはまだ
読破した日付も書かれてない頃に読んだ本で図書館から借りて読んだ
本なのは間違いなさそうだけど。

一応こちらに書誌データはあるが在庫切れ。

サブタイトル等の中身はこちらの方が詳しいか。

小松の親分さんは「博多仁和加の呼吸」の会得者、
ってくらい毎年山笠に参加するほど博多っ子な気質のある
人でしたが、幼い頃からムロツヨシ並みに親と別れて
親戚に預けられて育った環境もあり、人物観察にも
長けているタレントでした(なので植木等の付き人
(ドライバー時代)も経て磨かれた観察眼は後の
俳優・役者・喜劇人としての生活にも活かされたと)。

 本書はその観察眼に長けた小松政夫の一端が垣間見える
良書の一つ。

 だからこそ注意書きがしっかりしていて、博多ことば
ではなく、あくまでも「関西弁でやんなきゃ面白味は出ない」
としているあたりが慧眼であると。

例文から見ると博多弁だと「あんた」を頭高に立てそうだし
(あんたが大将な武田鉄矢の言い回しみたいにね)、
坂東のギスギスした鎌倉武士のギシギシアンアンなコトバ
使い程度では、こう褒めることが有効、とまで判断出来る
ほどの余裕がない。

 で、少し長めに引用例文を取ります。

 やっと(ルバング島から帰ってきた)小野田さんが
近づいてきて、現場のレポーターが、
「小野田さん、お父さんとお母さんです。お父さんとお母さん、
小野田さんに声をかけてやって下さい」って言うと、
お母さんが、
寛雄ひろお、よう、生きて帰ってくれました。
あんたはえらい」

 これ文字にするとニュアンスが出ないかもしれないけど、
関西弁のアクセントなんですよ。この関西弁の「あんたはエライ」
がえらく気に入って、出典は明かさず、ギャグとして使ったん
ですよ。
 ネタ元は、実は小野田さんのお母さんだったわけですよ。

小松政夫「おもしろい人に会ったよ」
(コスモの本,1993.02,049/コ)p56

 「関西弁には、褒めることができる言語」としての
余裕が既に備わっているからこそ「あんたはえらい」の
「えらい」が頭高のインパクトになるんだな、と。

 で、これを、表彰状のようにしたら喜ばれましてね。
「表彰状。✕✕✕✕殿。あんたはえらい。小松政夫」なんて
書いてね。今でも時々ほしがる人がいる。

 そう言えば年賀状にも使ったな。謹賀新年も何も書かず、
例えば、「表彰状森光子殿。いつまでも若く、あんたはえらい。
小松政夫」ってやってたわけです。

「あんたはえらい」ってって関西弁でやんなきゃ面白味は
出ないですよ。やってみて下さい。

小松政夫「おもしろい人に会ったよ」
(コスモの本,1993.02,049/コ)p56



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