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揚げたてガリガリ天ぷらと年越しそばを温泉と共に。『佐野やすらぎの湯』

 今年も一年お疲れさま。
 やはり一年の終わりにはあれを食べたいと、私はとある温泉にやってきた。スーパー銭湯というやつである。露天風呂も日替わり風呂もサウナもある『佐野やすらぎの湯』だが、風呂に負けないくらい、食事もおいしいのである。
 せっかくだから、ここで年越しそばを食べたい。そう思った私は、風呂上がりに天ざるそばを注文した。

山盛りの天ぷらと年越しそば。

 提供まで少し時間をかけ、料理の完成を知らせるベルが鳴る。受け取り口まで行くと、何種類もある天ぷらと、せいろに盛られたそばが私を待っていた。天ざるにのっていたのは、えびかぼちゃ(×2)、なすれんこんピーマンの4種類。つゆには大根おろし生姜を入れることができ、各テーブルには岩塩ではないがも置いてあるので、天ぷらを食べる上ではメジャーなどちらの食べ方も楽しむことができる。

天ざるそば

 そばつゆにねぎを全部入れ、わさびを少しだけ入れたら、せいろから少しだけ箸で取り、つゆに浸して啜る。コシ良し、喉ごし良し。普通においしい。同じくらいのやつで1000円以上する店とか、ある気がする。
 続いて、天ぷら。まずは何もつけずに、ピーマンを食べてみる。

 ぱくり。

 ガリッッ。

 うわあーーー!?!?

 超ガリガリの天ぷら。揚げたて、熱々。歯を入れた瞬間ものすごくびっくりした。普段、揚げたてガリガリの天ぷらを食べる機会なんて、たまたまタイミングが合わない限りそうそうない。それもこのボリュームをとなると、結構値段も嵩むんじゃなかろうか。
 次は塩をかけてみる。天ぷらは塩で食べるのが一番好きなので。そもそも素材がしっかりおいしいため、つける塩は少量でもしっかり美味しい。
 天つゆは個人的に好きなタイプのつゆで、濃くてしょっぱいやつではなく、大根おろしや生姜と合わせて、あっさりと食べきることができる控えめな味であった。これを味わうには天ぷらをつけなければいけないが、つければ衣が少ししっとりしてしまう。迷うところだが、大根おろしも好きなので、容赦なく浸した。

 えび天、かぼちゃ天。それからそばを一口、一口。一かじりは大きく、そば湯でつゆを飲み干し、天ぷらは、天かすの一粒に至るまで、余すことなく堪能した。
 
 あ~、おいしかった!

 満足して一年を終えられそうだ。

総括

 この天ざるそば、実は900円である。上記の通り1食で大いに満足させられるボリュームと味であるが、値段は他の多くのメニューと同様、1000円を超えないのである。
 佐野やすらぎの湯には車で行ける。近くを通る用事がある方は、お風呂で羽を伸ばすついでに胃袋も満たしてみてはどうだろうか。


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