Vol.2-#12 真夜中の訪問者
カランコロンカラン…
(ドアが開く音)
「いらっしゃいま……あ…!!」
(ジャミママ)「またアンタなの。。」
--探しましたよ、ジャミママさん。
(ジャミママ)「私はもうプロは引退したのよ。放っておいてよ!」
--再婚したそうですね。おめでとうございます。
(ジャミママ)「なんで知ってんのよ!」
--私の情報網を舐めないでもらいたい。蝶のように舞い、蜂のように刺す。それが私のモットーです。
(ジャミママ)「意味わかんない。早く注文しなさいよ。」
--最高の女とスナックでドン・ペリニヨン
(ジャミママ)「は?」
--いや、、、フッ…麦茶をもらおうか。
(ジャミママ)(・・・麦茶て)
--それで、再婚相手はどのような方なんですか?
(ジャミママ)別にフツーよ。
--9歳年下と聞いていますが。
(ジャミママ)「なんで知ってんのよ!」
--フッフッフッ…どんな方なんですか?
(ジャミママ)「そうね、、、朝の忙しい時間帯に、理想の髪型を目指して洗面台を一時間独占しちゃうような男よ」
--ほう、理想の髪型とは?
(ジャミママ)「ベジータよ」
--ベジータ?
(ジャミママ)「そう」
--へ~。。。
(興味がないのか、麦茶の氷をカラカラと弄ぶ男)
--まだ曾祖母の家に一緒に住んでいらっしゃるんですか?
(ジャミママ)「出たわよ、もう」
--ほう、今はどちらに?
(ジャミママ)「ジャスコの隣よ」
--お子さん達もご一緒に?
(ジャミママ)「そうね、これからは5人で暮らすの」
--5人?
(考え込む男。①ベジータ②ジャミママ③ジャミ兄④ジャミ子……はて)
(ジャミママ)「フフ…」
(ジャミママ)「わたし、妊娠したの。」
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