民草という国民性

先日、自民党の議員団がフランス視察に行ったというだけで世論が半ば炎上した。僕は自民党支持者ではないが、この叩かれ方は少し異常だと思う。同時に民草という国民性を象徴する出来事だとも思った。民草とは日本のパスポートにも描かれている菊の紋章を見るとわかりやすい。中心が天皇だとすると、花びらは我々国民を意味する。花びらは各々が均等に揃っていなければならず、つまり長すぎても短すぎてもダメなのだ。日本人の同調性が高いのはこの民草にある。そのおかげで治安や秩序が保たれるという利点はあるが、自分たちとは異なるもの、特に自分よりも高い位置にいたり、自由にやっている存在に対しては容赦がない。だからインフルエンサーみたいな訳のわからないことで稼いでいる人はその標的になりやすい。もちろん海外でもそういう人物が標的になることはあるが、その目的は主に金銭であり、嫉妬心から叩きに走る日本とは異なる。日本人のパスポート保有率は20%を切ったという。要するに海外旅行ですら庶民にとっては高嶺の花になったということだろう。

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