そもそも日本人は内向き

最近の日本人は内向きだという論調をよく見るが、これは僕としては日本人の昔からの気質だと思っている。単に世界情勢の流れに乗って好景気を享受し、経済大国になれたからバブル時代は海外のものを買い漁ることができだだけであって、日本人は元々調和を重んじ、そして外に出るのが苦手な気質だ。要するに海外旅行だとか海外生活に向いていないのだ。

外に出るのが苦手なのは完璧主義が要因といえる。「英語はネイティブ並みに話せないと行けないんだ」という高すぎる理想が足枷となってしまっている。なにも完璧主義は日本人特有のものではないとは思う。例えば英語と近いスウェーデン語が母語の人からすれば完璧主義でも簡単に英語をマスターして世界に出ていけるのだろうが、全く正反対の言語を話す我々日本人が同じようにやっても中々うまく行かず、結果として海外に出ずの内弁慶としてずっと過ごすのではないだろうか。

近頃流行りの蛙化現象も、日本人特有の気質を表しているように思う。自分に対して厳しいから、相手に対しても完璧を求めすぎて幻滅してしまうのだ。そういう人は海外へ行っても何も得られないだろうし、そもそも行こうとすら思わないことだろう。高すぎる理想というものを持っていても、越えられる力がないのなら足枷となるだけで逆効果だ。頭でっかちで何も行動ができない引きこもりになるだけだろう。もっと自分のレベルというのを見つめ直したらどうだろう。果たして自分がその高い理想に見合う人間なのかということを見極める必要があるように思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?