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確かめスキルの話

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確かめスキルとはなにか

前の記事にて、"コミュニケーションとは発信者の期待したとおりになるよう受信者をうながすこと" とし、うながすスキルを仮に "導きスキル" と呼ぶことにしました。そしていかにそのスキルが高くとも、ミスや抜け漏れは生じるものですから、「ほんとうにだいじょうぶ?」と確認するコミュニケーションもたいせつです。とりわけ認識齟齬が予防できるようすり合わせするコミュニケーションスキルを "確かめスキル" とし、本記事で考察を進めてみます

確かめスキルが高いとどんなよいことがあるか

端的なたとえ話として「こっちの方角に進むぞー!」とリーダーが進行をうながした際「そっちには大きな川が流れているが橋はあるのか?」と問う能力が確かめスキルです。もし橋がなければ川を渡るのが困難であり、ほかによいルートを探したほうが結果的に楽にゴールに到着できるのではないか?という認識からの確認です。

「勢いをなくす発言だな」「石橋を叩きすぎても物事は進まないよ」ととる人もいるでしょう。しかし勢いばかりでリスクヘッジの概念がないと、とりかえしのつかない結末を迎えることもありますし、顕在化した懸念点を無視するにはするなりの根拠が求められます。

"彼を知り己を知れば百戦殆うからず" をチームで実現するには、こうだよねああだよねと確かめあう議論が必要ではないでしょうか。そしてその際には、確かめスキルの高い人が活躍し "ほんとうにそれでよいのか" の納得感が高まり、すなわち覚悟ができると期待できます

導きスキルとどう違うか

ここまで、あたかも導きスキルと確かめスキルが対局にあるものと思わせる書き方をしてきました。しかし実際の私の認識は、

導きスキル
┗ 確かめスキル

と表せます。つまり確かめスキルは導きスキルを発揮する手法のひとつです。

さきほどの例でいえば「そっちには大きな川が流れているが橋はあるのか?」と問うのではなく「たしかそっちには大きな川が流れているはずだから、橋があるかどうかわからないなら、誰かにきいてみないか?」などと、次のアクションを明示的に伝え相手を導くのです。確かめスキルとともに導きスキルも発揮できていますね。対局にあるわけでなく、当然反対のものでもありません。

ただし、明示暗示問わず想定どおりに導ければOKとする導きスキルとは異なり、(とくに事実や認識齟齬を)確かめるには、暗示に頼るわけにはいきません。暗黙の了解は、確認には利用できません。「確認したのか?」「はい!暗黙の了解を確認しました」「ファッ???」

この相違点がコミュニケーション手段を左右し、なおかつコミュニケーションに求めるものや重視する対象の違いがあり、円滑にいかないケースが生じるんじゃないか…と仮説を立てました。

次の記事ではその仮説を掘りさげます。正直に言うと、営業と開発の仲が悪い根本原因にはあまり興味を感じなくなりましたwww が、根本とまではいかずとも、もしかしたら連関はあるかもな、とも思うので、続けます~

FYI

ためしに「確かめスキル」でググってみたところ、以下の記事がひっかかり、読んでみたらもう…ツッコミどころが満載でした。楽しかったのでぜひ読んでみてください(タスク化)


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トル

事業企画/ITプロジェクトマネージャなど。ソフトウェア開発の契約前段階から適切にディレクションすることで案件が炎上するのを予防します。間違っていることより間違いに気づかないことのほうが怖いですw
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