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【3/n】君たちはどう生きるか

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人は多面体

私が20代の頃に出会った方が興味深いことを言いました。
「私は天才のそばにいる人が気になるんです」と。

天才の支え方に着目したいようなんですよね。
天才の行動を無視はしないが、それよりも、天才がまったく天才性を発揮しない行動領域で、周囲にいる人がどれほど苦労するか、という点に共感するのだと推察しました。

言うまでもなく、人には長所や短所があります。
多面体と記しているので、それぞれ強い面と弱い面と表現しましょうか。

天才が行動するとき、弱い面で現実とぶちあたっても天才性は発揮できません。
強い面でたたかうからこそ、なにかに打ちかつことができるのです

強い面はなにで形成されるか?

前の記事で「感情論オンリーで決めちゃうの危なくないか」と申しあげました。
"強い" とは、嗜好や欲求だけで決まるものではないと思うんです。
また、好きなものややりたいことは、年齢とともに変わる可能性があります。
むしろ、そうした感情論を抜きにしても、他人より比較的秀でていることをさすのではないでしょうか。
とすると、以下のようなリストが浮かびあがります。

強い面を形成する要素
┗ 得意なこと
┗ 向いていること
┗ 負担が軽いこと
┗ 人より秀でた結果(数値)が出せること

やりたいかどうかはさておき、わりとうまくできてしまうこと群です

"やる気重視" の企業はブラック…?

大脳生理学の研究者である池谷裕二氏によると、

人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんで(中略)、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる

とのこと
やる気を事前に確認したり準備したりする必要がないんですね。

やる気の有無や強弱を問わず、強い面で現実とぶちあたりつづければ、作業がはかどり、すぐれた成果を叩きだし、相対的な自分の評価が上がると期待できます。
当然、おなじ分野で自分よりすぐれた人はいますが、自分の属す環境によい結果をもたらしさえすればよいのです。
なんでもかんでも絶対値を地球規模で考えなくたってよいでしょう。

ひとつ問題となるのは環境です。
卑屈だったり嫉妬深かったりする人のお付き合いってたいへんですよね。
そういう人から「おまえはこれができないあれができない」と足をひっぱられるより「あなたはこれが得意だから頼りになる」と評されたほうが、気分がノッてくると思いませんか?
あなたの強い面を必要とする環境に属し、あなたの強みを発揮することがたいせつです。

やる気を重視する企業がすなわちブラックなのではなく、もしかしたら、よい環境を構築するのに成功しているのかもしれませんから、行動前のやる気(という空想)を確かめようとするか、行動中の気分をノらせる工夫がされているか、うまく聞きだしてみてはいかがでしょうか。
私だったら、単刀直入に「重視しているやる気って、具体的にはどんなものですかー?」とか聞いちゃうかもw
話をそらさずロジカルに答えてくれたら感激ですね

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いよいよ大詰め?
どうすれば自分の強い面が見つかるかについて記します。
先述のリストを見たら、もうわかっちゃう人が大半だとは思いますが!

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