PEAKS榛名ド変態完走7:53ぐらい

PEAKS自体存在は知っていて一度チャレンジしたいとは思っていたが、大山とかは遠すぎるしなかなか行けないなぁ・・と思っていたところに榛名山を巡るルートが出ていたので締切ギリギリで申し込み。当然宿泊プランも空いているはずもなく渋川のルートインで泊まることにした。富士ヒル1週間前の開催で悪影響でないか心配だったがそれは現時点でも判断できない(おい

前日
自転車の整備をサイクルフリーダムさんにお願いする。そしていよいよ出発・・したのだが、ライトと空気入れを忘れていることに気づく。ライトは渋川のドンキホーテで調達したものの、空気入れはどうしようもなくカルさんに当日朝借りることとした(大変ありがとうございました)。

当日スタート前
朝5時半目覚め。とりあえず飯で薄皮あんぱん・クロワッサン・サラダ・ヨーグルト・バナナ等々腹に詰め込む。
受付・車検を済ませてスタートラインに並ぶ。みんな会話の中で去勢を張っているが脚はGOUそのもの、ビビりすぎて早くも帰りたくなる。ファットバイクで参加してる方もいるし、どうなってるんだってばよこの集団🥶

スタート〜ST1
まずは伊香保方面へ下り登る。斜度はそれほどでもなく、高速から榛名に向かうルートということもありそれなりに整備されてていい感じ。GWのロングライドの時から足首の調子が思わしくないので上げすぎないように気を付ける。そのうちふぃりりんさんの集団に合流し、淡々と3〜3.5倍程度で踏んでいるようなので無賃乗車させていただく。すごい一定したペースだったので余裕でスタート地点まで戻る。本当にランドヌールのペースメイクは素晴らしいの一言。ここでトイレに駆け込みたかったのだが全然トイレがあかず3分ぐらい待って諦めて次へ向かうことにする。ここは結構もったいなかった。

ST2
湖畔を走っていると公衆トイレがあったので駆け込む。これがなかったら僕のPEAKSはここで終わっていたかもしれない(?)。気を取り直してハルヒルコースを下る。実はハルヒルは参加したことがない上にコースは初めて走る。神社以降かなり登らされる感じだなーと下りながらに思う。程なくしてコースを外れ、牧場裏の謎路地を突き進みながら下る。チェックポイントのローソンに到着し、ウィンドブレーカーをしまって登る。ST1でかなり足をセーブしたのもあって、ST2は頑張って登ろうと思いかなり順調なペースで登る。しかしガーミンが不調で一度ミスコースしてしまい1分ほどロスる。これがなければこの日のKOMだったらしい。もったいない・・・
ハルヒルルートに復帰して以降、ぐんと斜度が上がる。鳥居越えてから本番と思っていたがその前の魚籠屋のあたりも結構きつい。当然鳥居越えたらもっとキツくなる。耐えながら登っているとカルさんが見えてきたので軽く挨拶して先を急ぐ。程なくして頂上到達。頂上で談笑している一般グループの集団を羨ましく思いながらスタート地点もどり。おにぎりとバナナとオレンジを詰め込み、水を補給して再出発。この辺りまでは至って順調だった。

ST3
ここからは車ですら走ったことのない未知のルート。ST3、下りでブレーキが熱で崩壊しそうなんですが・・・なんですかこの斜度?あと路面悪すぎ。一回止まりきれずに後輪がスリップして登ってる方にヒヤリとさせてしまった。大変申し訳ない。それにしても自分は下りが下手すぎる。ふぃりりんさんとはST1以降も何度も追い越し追い越されを繰り返すことになるのだが、下りで一瞬で離されてしまう。ディスクブレーキってやっぱり有利なのかな・・いや自分のラインどりが下手すぎるんだろう、機材の差で片付くレベルの話ではない気がする。
話を戻して、これどこまで下るの??っていうぐらい降って箕輪城跡へ。登り始めは余裕だったが、後半のヘアピン区間に入ると地獄のような斜度に。PEAKSのコースは降ったあと同じ場所を登り返すので、下りで「いやいやいや、こんなところ登れないでしょどう考えても」と感じたところを無理やり登らせるので意地が悪い・・ただ愚痴を言っても始まらないので根性で登る。まだ多少足もあったので、割とシッティングで対応できた。ちなみに自分のロードはフロントシングル42Tでリア32Tなのでかなりギア的にはカツカツです。
程なくして頂上到達。振り返ると高崎市街が綺麗に見えていた。スタート地に戻るとJETTのishiiさんがいた。一緒に写真撮ったり「これなら完走行けそうですね〜」などと話していた(フラグ)。ちなみにishiiさんはあと1本で終わりらしい。この人どう考えても一般じゃないでしょ・・??あとJETTジャージを着ているように見えたが、本人曰くやはりボディペイントらしいですよ🙄水かけたらどうなるんでしょうかね・・?
補給所ではおにぎり2つとアクエリ補給して再出発。(こうしてみると米ばっかり食ってるな自分)

ST4(STD1,D2,D3)
今度は至って普通の斜度と綺麗な路面のダウンヒル。相変わらず下りは遅く何名かに抜かされる。ただこの程度の斜度なら結構楽勝だな〜と思いながら降っていく(フラグ)。
駅前でチェック後登り返し。それほどキツくはないが下りで感じた通り大したことはない。これは取ったな・・と思ったのも束の間、STD1から道が逸れる。めっちゃ汚い路面に延々と続くアップダウン。パンクしてる参加者もいたが納得。しかしどこまで行けばチェックポイントにつくのか見当もつかず、また水も残り少なくなってしまいこれ結構やばいのでは?と焦る。なんとか心を無にして走っているとSTD2の公園へ到達。ここでアクエリ補給できたので本当に助かった。スタッフさんありがとうございます。あとポテチめっちゃ美味かった。もっと貰っておけばよかった()
さてここまで来たということは当然戻らなくては行けないわけで、地獄のような路面と戦いながら戻る。ここでST2ぐらいで抜いたブルベジャージの方にぶち抜かれる。お主・・脚を貯めておったな!?と思ったが後の祭り。やはりロングライド勢はこういう走り方がうまい。見習わなくては・・
本線ルートに復帰して以降また当然登り返すのだが、あれほど余裕に見えた斜度がめちゃくちゃキツく感じる。コーナーが少なく見通せる部分が多いので精神的にくるのと、STDの寄り道ルートでかなり消耗していたことに気づく。これ最後まだ一本登るんだよな・・マジか・・と思いながら耐える。途中抜かされた方になんとか頂上付近で追いつき、二人とも15時5分ぐらいに駐車場へ戻る。カットオフ回避成功。ここに戻ってきた時に猫天さんに「JETT !JETT !JETT!」ってコールしてもらえたのが本当に励みになりました。ありがとうございます。(知り合いも少なかったので割とボッチ気味だった)
なおこの頃すでに一般クラスの完走者が出始めており、Finisherのタオルをかけられそうになる笑
もうゴールしていいよね・・え、ダメ??と脳内で演じながら補給。塩タブレット・おにぎり・コーラ・オレンジととりあえず詰め込む。ボトルはアクエリ満タンにして再出発。

ST5〜ゴール
自分は今回のPEAKSは知らない道を知らないままで突撃しよう、そうした方が面白いからという考えで試走はもちろん、コース概要もそれほど見ないようにして参加していた。しかしながらコースの断面図はある程度見るわけで、そこではST5の断面だけ斜度が他より全然きついのが目に見えてわかるわけです。そして今からそこに突撃しようとしている自分がいる・・
下り始めのヘアピン連続区間は「あれ?案外大したことないぞ?見掛け倒しだったか・・」と思っていたのも束の間、カーブ20ぐらいから斜度が限界突破してきます。15%以上当たり前、20%に達するところもあったみたいです。そりゃ坂を一直線に登らせるようなルート組んだらこうなるよな・・と当然の感想な訳ですが、峠の開始地点以降も激烈な下りが続くという鬼畜仕様。しかもめちゃくちゃ長い!これゴール間に合わなくないか・・?と普通に心配になる(そして現実になる)。そして足がないのかギアが足りないのか押し歩きしている人がかなりの数にのぼるのも不安を増長させる。ST3のように延々下り倒してチェックポイントふれあい公園から登り返し。
ここまで来たら一か八か自分の限界まで踏んで間に合わせるぞ!ということでメイタンのカフェイン入りのジェルを注入。あと脱水してるだろうから無理やりアクエリを流し込む。そして一番重要なのが体幹を固めて出力を最大効率で出すのと、水の呼吸で息を整え、一定ペースで走りきり見事この峠をMAXパワーで乗り切・・
れませんでした()
どんなに頑張っても斜度の暴力には抗えず、またギアも全然足らないのでケイデンス50ぐらいで息も絶え絶え、ついにはダンシングで粘るために新しいブレーキブラケットの握り方を生み出す始末。足の前に腕つるわこんなん
そんな馬鹿なことをやっていたらついに足がピキってきた。どう考えても吊る直前の兆候なわけだが、どうしようもないので前に友達にもらった塩ジェルを注入する。これが意外にも即効性があり、足の危ない兆候は収まった。しかし坂は相変わらず続く。周りの参加者も押し歩いてる人もいれば、かなりふらついてる人もいるのでぶつからないように横を気合いでぶち抜くインターバルを繰り返す。
虚無を超えて悟りを開く寸前で斜度が緩みヘアピン区間へ突入。しかし時計を見ると残り3キロで残り15分ぐらいしかない。え?間に合うのかこれ??とかなり不安になるが不安になったところで解決されるはずもなく、自分の限界でとりあえず走る。程なくして同じド変態組の参加者の方を抜くが、その人も気合いで追い縋ってくる。どちらも時間ギリギリの者同士、最後まで出し切りましょう!と念を背中から送る。(声を出す余裕はない)
そのうち痛ジャージのスタッフさんが「もうすぐ頂上ですよ〜」と声をかけてくれた。上を見ると確かにヘアピン2つぐらいで頂上のようだ。助かった、なんとか生還できた・・と時計を見るとあと10分ちょい。いやギリギリもギリギリじゃねーかと思いつつ最後の下りを攻め、ちゃんとJETTジャージの前を閉めてガッツポーズしながらゴールイン!久々に雄叫び上げました。結果は残り7分ぐらいのギリギリでしたが、なんとか完走することができました。


ゴール後・所感
今回の制限時間はかなりいやらしい所で設定されていたようで、あと10分ぐらいあればかなり多くの方がFinisherになれたのではないのかなと思います。それぐらい制限時間付近に人数が固まってる印象でした。
何度もPEAKSに参加されている方も、「今回のコースはかなりきつい」と言っていたのでやはり自分の肌感覚は合っていたようです。
とりあえず震えながらFinisherの所で記念撮影をし、その後は榛名湖の温泉に浸かってから麓の焼肉屋で一人優勝し、帰路につきました。
今回初参加でしたが、ここまで設定がギリギリなイベントは他にないのでまた機会があれば参加してみたいです。周りの方はみんな知り合いが多そうでちょっと羨ましかったです。(割とボッチだった)
良かった点は、
・エイドがかなり充実していた、欲しいものは大体手に入った。
・スタッフさんが手慣れていて、コース誘導とか穴あけ作業とかスムーズだった。
改善要望としては、
・Finisherジャージについて、変態・ド変態オンリーとかあれば買ってた気がします。
・参加者がかなり多数で、ST3のあたりとか車やバイクが迷惑がってる感じだったのでもうちょっと参加条件とかで絞ってもいいのかなと思いました。(今回アクセスしやすい、かつ観光地の榛名というのもある)

最後に一つ、ST5の峠を最後に持ってきたコース設定者は犯罪者です!!(笑)
では来週フジヒルでお会いしましょう。



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