#421C|ラオウに勝てないから記録がつけられません

このnoteではおなじみになってきた感のあるアイラブ佐々木さんのグッドモーニングボイス。

今回の新作もまた、もーーほんまそれ。という音声が届いた。

佐々木さんの番組は私にはきっと特別に響いていると思うから(興味関心の深い分野のため)、紹介されてもハテナな人が多いかもしれないけど、いいものはいい、ということで今日も残したい。

そもそもオマエ(私)が精神分析が必要なだけだろと言われたらその通りで、佐々木さんの「3ヶ月チャレンジ」にもぜひ入りたいものだ。

ただ、それは私が特殊だったり特別弱かったりするからという理由ではなく、誰にでも推奨されるものであるということは強調しておきたい。

これは色々なところで言われているが、佐々木さんも最近は特によくお話されているように感じる。

「ここまでカウンセリングが浸透していない国はめずらしい。日本人は精神科(心療科?)に行く代わりに飲み屋に行っている」といった言葉は、ちょっと笑えつつ、笑っていい状況でもない。

「子育ての責任が親にのみ集中するようになっておかしくなった」といった話もあるが(昔は村中で育てた)、なんであれ、とにかく「1人で(ごく少数で)負荷を背負う」という形は必ず歪みが出る。

実際にそうするかはおいておいて、「ある意味気軽に助けを求められる」先があるということは、確実に心の安らぎになり支えになるだろう。


GMV962の音声中で、「ラオウに勝てないから記録がつけられません」という話が出る。ここが今回しびれたポイントで、巷にあふれる「心と行動」の諸問題の多くが、これが原因ではないかと思うのだ。

例えば「行動の記録をつけるためにどれだけがんばろうと意を決しても、アラームなどをセットしても、つけることができません。」という人の問題は、記録をつけるためのテクニックや知識や意志では解決しないということだ。

「ラオウ」というのは佐々木さんの実例だが、原因はその人の持つ特有のナニカであり、そこをほどかないとどうにもならない。

そんなことは非論理的に感じるであろうし、なにより解決策を考えたところでパッと思い当たることなどありえない。「自分が行動記録を取れない原因はそうか、ラオウに勝てそうにないからだ」などとわかるわけがない。

なので、行動記録をつけられるようになるために、足りない知識を求めてセミナーを渡り歩いたり◯◯メソッドを求めたりするが、それでは無限ループになる。

そこに気づくために「他者に話を聞いてもらう」必要があり、その相手として適しているのが、第三者かつ聞く能力を持ち合わせている、カウンセラーや精神科医だったりするということだ。

私の実感としては、第三者でなくてもカウンセラーでなくとも、あるレベル以上の人間性と信頼と親しみがあり、いい感じの距離感にいる相手であれば、その効力はあると感じる。

また別に、私自身がお客さんに提供してきたものもこういった類のものだな、とも思えて、その点からも必要性と効能に納得ができる。


今回「ラオウ」の話を聞いて電撃が走ったのは、今私が「うまくいかない」と悩んでいる事柄の原因は、まちがいなく「私が勝てそうにないラオウ」がいるからだと確信できたためだった。

色々考えてアプローチしつづけても乗り越えられないのは。私の意志が弱いとか頭が悪いとか能力が低いとか知識がないとか工夫が足りないとかではないということ。そういうのをいくらやってもしょうがないのだなと。まさに私はこの問題に対して無限ループしているということ。

それで、じゃああなたにとっての「ラオウ」はなんなんですか?という答えがすぐにわかれば世話はない。佐々木さんが言うに、それは自分の主観では「見えなくなっている」「忘れてしまっている」ようなもので、1人で見つけることは限りなく難しそうだ。ましてや音声を聞いて一瞬で見つかる、なんてことはありえないだろう。

だからこそ、ここにある程度の期間をかけた「他者との対話」が必要になり、それは価値ある「仕事(商品)」として提供されるのだ。

解決のためにはもちろんカウンセリングにかかるのが1番なのだが、そうはできない場合にこの音声を活かせるとしたら、「そういうことがあるのだ」ということを頭に入れておくこと。

そうすることでこれまでになかった角度で自分に問うことができ、観察することができるようになる。少しはこれまでと違う動きができ、突破できる可能性が高まりそうだ。

またこれは他者の話を聞く時にも有効だ。むしろこちらはもっとダイレクトに効果があるように思う。この話は自分に対して使うには限界が低いが、他者にはよく活きるのではないか。

なんらかの相談を受ける立場にある人なら、こういう構造があることを踏まえておくことは絶対に役に立つと思える。


精神分析に興味がある人はもちろん、このnoteを読んでくれているような人であれば楽しめるのではないかと思う。長いけれどぜひ、シングルタスクで。

3ヶ月チャレンジも本当によさそうだ。


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