#275C|苦しい時は「苦しい」と自覚するだけでもラクになる

note365日連続投稿チャレンジ275日目。

苦しい気持ちが続いている時には、「私は今、困難を抱えている。」と言葉に出してみる。

現在がどういう状態・状況かをハッキリ自覚することで、解決に向けた歩みをスタートできる。

言葉に出すと、「ああそうか。自分は今問題に直面しているんだ」と思える。そうして気持ちが落ち着く。むしろこれで半分解決したような気にすらなる。


これは人によるのかもしれない。私の場合、何かがうまくいかなくて、苦しい気持ちになっている時の苦しさの原因は、あえて言葉にするなら「こんなハズじゃない」といった無自覚の認識ギャップから発生していることが多い。

「こんなことは普通の人はできて当然なハズだ」「本当ならスムーズにコトは運んでいるはずだ」といった思い込みと、「なのに全然うまくいってない」「自分はダメなのでは」といった現実のギャップを、自覚できていない時 ≒ 受け入れらていない時に、なんとも言えない苦しさが生まれる。

正確に言うと、今書いたような言葉も実際に頭に浮かんでいるわけではない。本当は言葉にもなっていない、もやもやごちゃごちゃとした感情の渦と、なんとも苦しい気持ちがあるだけだ。

こういうことは意識的に気づこうとするまで気づかないことが多い。その渦中にあるとそれにも気づけないまま時間がすぎる。なぜ・何が苦しいのか?わからないままもがいているような状態が続く。なので前もってこういうことを、処方箋として持っておく。

あえてハッキリ「言葉に出す」。苦しい時に「私は苦しい」と言葉に出してみるだけでラクになる。


またべつに、この処方箋を思い出せなくても、一定期間苦しさが続いたあとには時間の経過によってその苦しさは自然と消えてなくなる。(心が健康の範疇であるなら)

なのでこの対策は忘れていてもいいのだけど、その場合は問題は解決していないので再訪することがありえる。そのこと自体にも問題がなければ、気持ちのリフレッシュを待ってもいい。逆に、楽しいことをして嫌なことを忘れ、積極的に解消に向かうのも手だ。元気が出ることでクリアできる問題も多い。


しかし「苦しい状態」には望んでなれるものではないから、こういう時は実は、ある意味の「ボーナスタイム」でもある。

自分の中の未消化な部分やこだわりが変に強い部分があるために、苦しさは生まれる。この状態の時というのは、それを発見してクリアするチャンスでもあるのだ。

そしてきちんとクリアすれば、よりすこやかな自分に確実に変わることができる。

苦しさや不快さを感じている時、悩んだりモヤモヤしている時、そこから"あえて"出ることをせず、そのモヤモヤの中に潜って向き合い続けると、何らかの発見がある場合がある。そうして宝を拾って帰ってくる。

健全なモードの時には開かない思考の道筋を進む。いつも辿る思考のルートの、右でも左でもないその隙間、みたいなところを見つけられる。これがものすごい発見であったり、人生の特定の問題への根本的な解決になったりする。


「ネガティブな感情からアートが生まれる」「芸術家は不幸であれ」といった言葉があるが、それはこういうことが起こるからかなと感じる。

今回私はどっぷり不快感の中に浸かって過ごしたい。それは息を止めて泥の中に潜るような感じで、「3月のライオン」という漫画でプロの棋士が深く思考していく時の描写に似ているなと思う。


p.s.

と、これは昼に書いていたのだけど(投稿する現在は夜)、残念ながらもう潜りたかった泥沼は見えなくなってしまった。

「楽しいこと」ばかりが一期一会ではない。「つらいこと」もまた一期一会で、その時にしか味わえないもの、得られないものがある。

しんどい時にはそれを二度と味わいたくないと思うが、その反応自体を変えられれば、ようはしんどい時にはその時にしか見えないものを探すことができれば、人生は二倍楽しくなる。一種の悟り。

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